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天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

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49 コリンドの風景_17

   *         *


「それではシルファー殿下。こちらの少年の方が、ハルコン・セイントーク卿であるということでございますかな?」


「はい。普段は私やステラ殿下の、王立学校での学友も務めているんです! 大変仲の良い後輩さんなんですよ!」


 シルファー殿下はそう仰って、ステラ殿下共々コジカ辺境伯に笑顔をお向けになられた。


「そ、そうでございましたか!」


 すると、辺境伯はハルコンの方にお向きになり、ニコリと笑みを浮かべられた。


「ハルコン卿、貴殿のご活躍により、我が敬愛なる帝国の危機を救って頂いたこと、誠に感謝申し上げますぞ!」


「いいえ、……。私も知人ノーマン・ロスシルドからステラ殿下のご病状を伺いまして、……。それで居ても立ってもいられず、人を送った次第でして、……」


「おぉ、弓使いの女エルフ殿ですな! 一時は我が帝国の宮殿にお住まいになって、様々な物資を貴国、ファイルド国より送って頂いたのでしたな!」


「はい。仰るとおりです」


 なるほど。コジカ辺境伯は、こちらがスキル「マジックハンド」を使って、初期のロジスティックを行っていたことを、先刻ご存じでしたか。


此度こたびの旅団の突然の出現も、……。ハルコン卿がおやりになられたのですかな?」


「……」


 とりあえず、何と答えるべきだろう? 

 はい、そうですと、正直に言うは易しなんだけど、……。


 ハルコンは、目の前の大貴族が笑顔なのに、いささかも目が笑っていない点を考慮して、……。さて、どうするのが正解なのかなぁと思った。


 なら、シルファー団長はどう判断なさるだろう? 

 そう思って、ちらりと彼女を見ると、ニコリと笑顔で返された。つまり、「ハルコン、あなたにお任せしますね!」と暗に仰っているのだ。


 ならばと、ちらりとシルファー団長付きの武官であるアントン騎士長を見た。

 そうしたら、「本官には、無理な相談です!」と目で語られてしまった。何とも、大人なのに頼りがいのないお人だと、ハルコンは思った。


 だったらどうしようかなぁと思って、今度はアントン騎士長同様に、先の大戦で大いなる戦果を挙げた中年の一級剣士の方を見た。


 すると、……。


「コジカ辺境伯殿、我々旅団は『神軍』なるぞ! 神出鬼没、いつ何時、どんな場所にも我々は進撃する能力があると、お考え召されよ!」


 そう言って、中年の一級剣士は不敵そうにニヤリと笑った。


 その言葉に、ステラ殿下は「まぁっ!」と感激なさったように両手を合わせて笑みを浮かべ、辺境伯は立ちどころに顔面蒼白におなりになった。


 つまり、もはや国境の関門や地の利も全て無効と化してしまう、……。そんなチートをこの旅団は可能にするという、そんな事実を辺境伯に突き付けたというワケだ。

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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