表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

485/518

49 コリンドの風景_14

   *         *


「……、ってワケだったんですよぉ」


「それは、お困りでしたな」


 ステラ殿下が、先ほどの国境の関門であった出来事をざっと説明なさると、コジカ辺境伯は大汗をかきながら、何度も頷かれていた。


 こちらのメンバーは、シルファー団長とアントン騎士長、中年の一級剣士とステラ殿下とハルコンだ。

 水入れ用の空樽を数個並べ、その上に天板を数枚布いたテーブルを囲んで、丸椅子に腰かけている。


 今、コジカ辺境伯は数名の騎士と共に、旅団の指揮車両脇に急遽設けられたその会談の席で、こちらの話をお聞きになっていた。


 突然現れた両国のVIP達を前に、たとえ大貴族といえど、コジカ辺境伯は真っ青な顔をされていた。

 でも、こちらが事情を説明するウチに、段々とホッとした表情も浮かべるようになった。


「辺境伯、突然のことで申しワケありませんわ。事前に使いの者を送って、ちゃんと話を通しておくべきでしたよね?」


 シルファー団長が、珍しく自身に非があるような物言いをされて、すまなそうにスマイルを浮かべられると、……。


「殿下、とんでもありませんっ!」


 辺境伯はそう仰って、大きく何度もかぶりをお振りなさった。


 まぁ、……。これなら、大丈夫そうかな? 

 とりあえず場が収まりそうなのを見て、ハルコンはホッと一安心する。


「それでこのたびの旅団は、これから帝都の宮殿に向かい、皇帝陛下に拝謁する予定でおります。ステラ殿下の3年ぶりの里帰りも、含まれておりますわ!」


 シルファー団長の言葉に、辺境伯は汗まみれになりながらも、こうお訊ねなられた。


「今後、貴国ファイルド国と我々コリンド国の公式ルートを、シルファー殿下がご担当されるということでありましょうか?」


 そう、おそるおそるといったご様子で、コジカ辺境伯はこの旅団の「真の目的」をお探りになられた。


 ホンと、そうなんだよなぁ、……とハルコンは思う。

 今回、まだ若干13歳のシルファー団長が旅団を率いているのには、実はワケがあった。


  ラスキン国王陛下のご子息、ご息女は、シルファー団長を含めて4名。

  上の3人は既に成人済みで、精力的に各国を回って、国の基幹物資である仙薬エリクサー、ハルコンAとBを販売するルートを確立している。


 そして、唯一残されていたルートが、コリンドを経由したサスパニアまでの分で、これが今回サスパニアとの国交が急遽結ばれることで、新たに浮上してきたというワケだ。


 早朝の面会の際、陛下からはシルファー団長の補佐を引き続き行うよう要請されている。

 だから、このルートは今後シルファー団長の縄張り(シマ)になるんだよね。


 そう思って、ハルコンはじっと両殿下の表情を窺ったところ、……。

 シルファー団長はステラ殿下と共に、ニッコリと極上のスマイルを浮かべてなさったんだ。

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ