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天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

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48 ハルコン、王都に帰還する_11

   *         *


「それにしても、ハルコン殿。此度こたびの旅団を『神軍』と騒ぎ始めた者どもがおるとのことだが、……。それは、まぁ致し方ないかのぅ」


 ラスキン国王陛下はそう仰って、こちらを親身そうにご覧になられた。


「やはり、それは仕方ありませんか、……」


「で、あるな。我ももう少し若ければな、ハルコン殿の『神軍』に、一騎士として参加したかったくらいであるからな!」


 陛下はそう仰って、ニヤリとお笑いになる。


「……」


 ハルコンとしては、それに如何にお答えすべきか、一瞬躊躇させられてしまった。

 だが、私に心得違いがあると見做されるとマズいので、いったん身を引くポーズを示すのが適当だろう。


「そもそも、私はただの一学生に過ぎません。とてもではありませんが、『軍』を率いるなど、以ての外と心得ております!」


「ほぅ、そう答えなさるか? ここは身内だけの部屋ぞ。本音を述べて頂いて構わないぞ!」


 陛下は、ニヤリとお笑いになった。


「私は、まだ子供です。ただの一学生に過ぎませんので、……」


 とりあえず、固辞しておいた方が無難だとハルコンは思った。


「だが、ハルコン殿。貴殿は武術をされておるだろう? セイントーク流合気術、それと薙刀なぎなたという武器を使うのが得意だと、シルファーからは聞き及んでおるぞ!」


「私のは護身術のみです、……。そもそも、武術には長けておりませんので、……」


「ほぅ、ならば、此度の移動が終わった後、シルファー共々、王宮で槍術の訓練に参加されては如何か?」


「槍術、ですか?」


左様さよう。シルファーに槍の作法を教えたのも、我でありますからな!」


 陛下の表情は笑顔だけど、どこか本気な表情も窺えた。

 陛下が親身にお話しになるのに、こちらがすげなくお断りするのは、さすがにマズいとハルコンは思った。


「もしよろしければ、なのですが、……。王宮での槍術の訓練に参加させて頂いてもよろしいでしょうか?」


「おぅ。ハルコン殿が参加されれば、シルファーも喜ぶでな!」


 そう陛下は笑顔で仰って、上半身乗り出してこられた。その際、こちらの両手をしっかりと握られなさって、耳元でこう囁きなさった。


「ハルコン殿、シルファー以外に貴殿を導ける者はおりませんぞ。なるべくなら、傍に置いてやって頂きたい!」


 思わず、ハルコンは陛下の顔を見た。

 すると、真剣な眼差しでこちらの目を見つめていらっしゃった。

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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