45 リ・プロローグ_01
妙齢の薬学者 聖徳晴子は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする天才で、精力的にフィールドワークをこなしてきた。
ついにエリクサー開発間際というところで、晴子は権力者達からその地位を脅かす存在、「敵」と見做されて、放火で殺されてしまった。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案される。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」と。
晴子はその提案を受け容れて、異世界へと旅立つことになる。
転生先は、中世ヨーロッパに似たファンタジー世界のファイルド国。
晴子は、ファイルド国伯爵3男セイントーク・ハルコンとして生まれ変わる。
ハルコンは、「神の御使い」として様々なチートに恵まれていた。
例えば、前世の地球での記憶や知識が付与されていた。
加えて、複数のNPCにフルダイブでアクセス可能だった。
女神様から、一級剣士、女盗賊、女占い師、弓使いの女エルフ、一級鍛冶士のドワーフ、商人のNPCを薦められた。
試しに一級剣士のNPCにフルダイブしてみると、……。そのあまりにもチート過ぎる能力に、ハルコンは大いに目を輝かせた。
ハルコンは、戦後復興に携わる父カイルズを、それらチート能力を駆使して手伝い始めるのだった。
その後、誘拐されたり様々なトラブルに見舞われることになるのだが、……。
でも、NPC達の活躍もあり、全て無事に解決していく。
隣領の子爵の娘、東方3領一の美少女と名高いミラ・シルウィットと知り合う。
ミラは武術に関心が高く、ハルコンは前世の知識、合気道や薙刀術を披露して仲良くなる。
様々な地球知識産のグッズを渡してシルウィット家で試用させ、その感想を活かして世に普及させていくことで、ファイルド国はどんどん豊かになっていった。
周りがハルコンを放っておかなくなるのも、もはや時間の問題だった。
そんな周囲の空気の中で、ハルコンは少年になった。兼ねてより念願であった顕微鏡をドワーフのNPCに作らせ、屋敷周辺の土壌を調査開始する。
「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!
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