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天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第一部「ハルコン少年期」

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136/442

21 派閥と武闘大会_08

   *         *


「もう大丈夫だよ。ミラ、これでキミは自由だ!」


 ハルコンの言葉のとおり、シルウィット家、ロスシルド家、両家の婚姻話はなくなり、ミラは解放された。


『ハルコン君は、おそらく「神の御使い」様だよ。ミラはただ素直に接していればいい!』


 父ローレルの言葉の意味が、今ではホンとよくワカる。


 ハルコンと接していれば、ミラもまた善神に愛される存在になることができる。

 そして、悪神に飲み込まれているロスシルド家は、直にこの世から消えてなくなる、……。


 対戦相手のノーマンが、これまでどおりにいたぶってやろうと、ニヤニヤした表情で構えている。


「ミラァーッ、いつもの調子っ、ファイトだよぉーっ!!」


 すると、ハルコンの応援が、……ミラの心に鳴り響いた。

 ヨシッ!! 覚悟を決めた。私は、……もう惑わないっ!!


「始めいっ!!」


「「「「「「「「「「ワアアアアァァァーーーッッ!!」」」」」」」」」」


 無数の歓声。試合開始と共に、ノーマンが突進してきた。

 おそらく、体格差を活かして、強引に押し切るつもりなのだろう。


「イィヤァァァーーーッッ!!」


 その掛け声とともに、ミラの木製の薙刀が、ノーマンの脳天に直撃する。

 すると、脳幹を突然揺られた彼は、白目を剥いて、そのまま正座の姿勢でぺたんと倒れた。


「「「「「「「「「「ウオオオォォォーーーッッ!!」」」」」」」」」」


 次の瞬間、ミラはセコンド席で見守っていたハルコンの許に飛び込んでいく。


「やったよ、私やった! ノーマンを瞬殺しちゃった!」


 ハルコンに抱き付きながら、大声で叫ぶミラ。


「さすが、ミラだ! これまで、よく頑張ったね!」


 ハルコンがニッコリと笑い、優しくミラの頭を撫でてくれた。

 ミラは感極まって、思わず大粒の涙がこぼれてくる。


「よく頑張った。偉いよ、ミラ!」


 そう言って、強く抱き締めてくる。


「皆ぁーっ、ハルコンとミラに続くぞぉーっ!」


「「「「「「「「「「オウッ!」」」」」」」」」」


 ハルコンの兄達、サークルメンバーが皆いきり立つ。これまで積もりに積もった鬱屈を晴らしでもするかのような勢いで、イメルダのいるセコンド目がけて、皆突進していった。


 イメルダはそれを見て絶叫する。


「迎え撃つわよっ! ハルコンやミラを生け捕りなさいっ!!」


「「「「「「「「「「オウッ!」」」」」」」」」」


 イメルダのサークルのメンバー達は発破をかけられるや、迎え撃つべく突進していく。

 瞬く間に、ハルコンの兄達のサークルとイメルダのサークルの、場外全面戦争が勃発してしまった。


「「「「「「「「「「ワアアアアァァァーーーッッ!!」」」」」」」」」」


 それを見た観客達のボルテージも、マックスまで急上昇だ!

「天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生」をお読み頂き、ありがとうございます!

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!

引き続き、毎日更新で頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!✨

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