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第二話 ギフト

俺は北の森に着いた

メルトの街からは大体30分ほどにある森で、この街では初心者がクエストこなす場所で有名だ

この森の入り口周辺は薬草が多く生えており、モンスターの中でも弱いゴブリンかグリーンウルフしか出ないためだ


だか今日はそのゴブリンやグリーンウルフさえも見つからない


「仕方ない、もう少し奥に行ってみるか」


そうして俺は森の奥へ進んで行ったがまだゴブリンは見つからずどんどん奥へ行った先にダンジョンの扉を見つけてしまった


「おいおい、こんな所にダンジョンがあるなんて聞いた事がないぞ!」

「もしかして、新しく出来たダンジョンか?」

俺はそのダンジョンに入るか少し迷っていた

ダンジョンは階層と呼ばれる空間で分かれており、洞窟や草原、砂漠や雪山なんてものある、しかもモンスターの数も多いのだ

メルトの街の近くにもダンジョンがあり、パーティーメンバーとはよく行っていたが、そこはどういうダンジョンか分かっていたから問題なく行けたのだ


ソロになって初めて行く所ではないが、新しいダンジョンを見つけるなんて一生で一回あればいいもので、英雄譚に出てくる冒険者たちも新しいダンジョンを見つけすごい宝物や装備品を見つけているのだ

「少し危険かもしれないが、入ってみたい」


好奇心に負けて俺はそのダンジョンに入ってしまった


扉を開けて中に入ると、そこは遺跡の様な通路があった

ダンジョンの内は一見暗そうなところだが、結構明るく

普通に奥まで見る事が出来た


その先に扉があるのが見えてそこに俺は向かった


扉を開けて更に奥に入ると広い空間があった

そして入った瞬間に扉が消えてしまったのだ


「なに!そんなギミック聞いたことも無いぞ」


俺は慌てて戻る手段お探す為、壁を触ったがただの壁しかなく周りを見渡していると、部屋の真ん中から黒いモヤが出てきて一体の騎士の格好をしたモンスターが出てきた 

俺は咄嗟に剣を構えて気力を使い身体強化をした


「見た目はリビングアーマーだが、鎧が豪華過ぎる」

「もしかして上位種か!」


その黄金の鎧のモンスターの兜がこちらを向き、無いはずの目とあった様な気がした瞬間、こちらに向かってきた!


「リビングアーマーにしてはかなり早いな!」

「やはり上位種か、もしかしたら変異種かもしれない」


通常のリビングアーマーは鉄製の鎧で、動きが遅いが守りが硬いモンスターだが、こいつはあまりにも速すぎる


「まずは、お手並み拝見と行こうか!」


相手攻撃を完全な防御体勢で受け止め、相手の力を確認するはずが、身体強化をしてなお、足負けそうになった俺は体を捻り攻撃をいなした


「あっぶねー」

「パワーまで上がってるのかよ」


攻撃をいなされたリビングアーマーだが、すかさずこちらを向き連続攻撃をしてきた


「ちょっと待てって」


俺はいつも相手の攻撃の強さ、速さ、パターンを見極める為、あえて防御体勢で保たせつつ、持ち前の器用さで対応していくスタイルたが、攻撃しないと勝てないので、今度は相手の防御力を確認する為に素早い攻撃を繰り出したのだが


「防御は更に硬くなって嫌がる」


軽い攻撃では当たったとしてもダメージになって無さそうだったので、気力を武器にも流し切れ味を上げた


「これでどうかな!」


そうすると、リビングアーマーにも効いたみたいで、鎧にはキズが付き、少し怯んだのだ


「よし! これなら勝てそうだ」


そう俺が思った瞬間、こちらを向いたリビングアーマーが急に輝きだして、今まで以上のスピードで攻撃してきた、更にパワーも上がってだ


「ぐ!」


流石の俺もこの猛攻には対応しきれず、攻撃を少しくらってしまった


「ははっ、それが本気って事か!」


俺は剣を弾き、距離をとってキズを神力で回復した


「ヒール」


リビングアーマーもそれを見て黙っているわけもなく、また攻撃してきたが、今度は俺も本気で行かせてもらう!


「ウォーターショット」

「続けて、ライトニングショット」


リビングアーマーの弱点の雷属性と電気を流しやすくする為、水魔法も使ったのだが、このリビングアーマーはダメージはあるみたいだが、そのまま突っ込んできた

俺は慌てて下がりながら攻撃を受け止めたが、壁まで吹っ飛ばされてしまった


「ちくしょう!」

「弱点属性の魔法だぞ、もう少し効いてくれよ」


俺はリビングアーマーに悪態をつきながら、回復しつつ逃げる様に移動し、リビングアーマーの出方を伺っていた

流石のリビングアーマーも少し効いていたみたいで、動きが遅くなっていたが相変わらず輝いてるままだ


「なんなんだあの輝いてるの」


この世界では、人間もモンスターも同じく気力、魔力、神力のこの三つで自分を強化して戦う


戦士系のリビングアーマーなら、気力で強化なら分かるが上級スキルでも体が光るなんて聞いたことがないぞ


あの光は回復魔法の光に近い気がするんだが、もしや気力と神力を合わせて使っているのか?

それなら俺も少し試してみるか


動きが遅くなったリビングアーマーから距離を取りつつ俺は気力と神力を体内で混ぜる様に溜めて、身体強化と同様の感覚でスキルを発動した

すると、俺もあのリビングアーマーと同様に光輝ぎはじめたのだ


「おー! やってみるものだな」


身体強化でのパワー、スピード、防御が格段に上がり

疲れも少しづつ回復しているみたいだ


「これなら、行ける!」


今まで距離をとる様に移動していたが、このスキルが切れる前にあのリビングアーマーに攻撃しに行った


「決めさせてもらう」

「エンチャント・ライトニング」


俺はさらに魔法で武器に雷属性を付与させて一気に畳み掛けた


「うおおおおぉ」


動きが鈍ったリビングアーマーでは、今の俺の動きに対応しきれず、なんとか倒す事が出来た


「はぁ、はぁ」


なんとか倒す事が出来たが、気力と神力が尽きかけてた


倒したことに安堵していると、部屋の中央が光出して台座に本が置かれていた


俺はその本を、手に取り中身を見た瞬間輝きだし、本が消えてしまった


「なんだったんだ」


そう思っていたら、頭の中で声がした


「ギフト 世界の声と英雄の記憶を手に入れました」


「な!なんなんだ!」


頭の中で男性が女性か分からない声が響いてきた


「ギフトってなんだ?」


「ギフトとは神から与えられた能力で、使用制限はあるが何の代償なく使える特殊な力です」

 

俺が聞いたらさっきの声からの返答があった

声が聞こえるという事は、おそらくこれが世界の声か?

制限は気になるが、もう一度聞いてみるか


「世界の声ってどういうギフトなんだ?」


「世界の声とは、日に3回だけ世界のあらゆる情報を聞く事ができます。ただし、レベルに応じて情報制限がされていますが、神に認められレベルが上がれば制限が緩和していきます」


すごいんじゃないか!

情報の制限がどこまでなのが分からないが、今まで秘匿されていたスキルの情報やレアアイテムなんかの場所が分かれば絶対今までより活躍できる!


いや、ちょっと落ち着いてもう一つのギフトの事も聞いてみよう


「英雄の記憶はどういうギフトなんですか?」


「英雄の記憶とは、あなたが知っている英雄達の記憶を一ヶ月に一回、見る事がが出来ます」


これもやばいのではないか?

実在している英雄達は多くいて、俺は小さい頃から英雄譚を読んでいた!色んな記憶を見る事が出来るんじゃないか?


俺は興奮を抑えられず

英雄の記憶を使用した


「英雄の記憶を使用する」

世界の声と同じならこれで使えるはずだ


そう思うと、目の前にリストが現れた


無敵の黄金騎士 ゴルディオン

万能の魔女 ガイア

無双の剣闘士  アイオーン

異端の聖人 レシス

異形の武人 鬼瓦 武蔵

無限の錬金術師 トゥール

創造の魔術師 ケイオス

伝説の神匠 バルカン



「おおぉ!」


俺がよく読んでた本ばかりだ!

だが、ただの作り話しだと思っていた異形の武人が実在していたとは、少し驚いた


だが、初めて見るのは俺が1番好きだった無敵の黄金騎士だろ!

その瞬間、俺の中に黄金騎士の記憶が駆け巡った!






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