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女神様がとんでもない女だった件

初心者です。

「榎本隆えのもとたかしさん、あなたは残念ながらお亡くなりになりました」


 は?いきなり何を言っているんだ……


どういうことかちゃんと説明してもらわないと!




 ん?


何故だ、言葉が出てこない。


口は動くのに言葉を発することができない。




 先ほどまで白色の布のようなもので顔を隠していた目の前の女性はそれを取り、顔を表す。


とても綺麗だ、今までに見たことのある女性の誰よりも。


シルクのようにまっすぐで綺麗な美しい白色の髪。


目、鼻、口全てのパーツが完璧だ。




 ただ何だ……




 何なんだ、この人を嘲笑っているかのような笑みは。




「何故口をパクパクしているのですか?まるで金魚みたいですね」


 目の前の女性は口の形を歪ませ、綺麗ながらも醜い表情をしながら言う。


「私は女神アルテナ。あなたのような死んだ哀れな人間の魂を扱っています。あなたが言葉を発することができないのは相手が私だからです」


俺のことを完璧に見下した表情のままアルテナとかいう女性は続ける。




「私とあなたでは魂の格が違います。あなたのような下賤な人間が私に話しかけることはできません」


 こいつ、性根が腐っているらしい。


見た目じゃ分からないものだな。




「あなたはずっと私の話を聞いていてください」


 言葉が発せない以上仕方が無い、聞いていることしか出来ないのだから。




「あなたはこの後異世界に行くこととなります。これは決定事項です」


 正直言ってあり得ないほど嬉しい。


俺は異世界転生に関する本やアニメが大好きで異世界転生にずっと憧れていたのだ。




「女神アルテナの加護によりあなたは非常に強力なステータスを持った者として転生することができます」


所謂チートってやつか。




「私としてはあなたのような下賤な存在とは早く別れたいものですので、すぐに転生させますがよろしいですね?」


 言い方はむかつくが、俺は首を上下に振り肯定の意思を伝える。




 すると突然青色の六角形の形をしたものが地面に表れ、それは俺を覆うようにして上へ上へと伸びていく。


「今からあなたをこの転生魔法を使って転生させます」




(普通に転生させるのではつまらないですね……)




 アルテナはこの時とんでもない設定を転生魔法に付け加えていた。


だが、いよいよ転生できると舞い上がっていたオレはアルテナの不審な笑みに気付くことはできなかった……




「いってらっしゃい、異世界では精々頑張りなさい」


 最後の最後まで嫌みったらしい言い方をするアルテナに俺は呆れていた。


だが、そんなことよりもこれから始まる異世界での生活にわくわくしすぎていてアルテナの事などどうでも良かった。


「頑張らないと、大変なことになりますよ」


ん?それはどういう――――


「う、うわ~!!」


 俺はアルテナの意味の分からない言葉について考えようとしたタイミングで転生魔法に飲み込まれ、意識を失った。

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