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蒼空  作者: 柏木ひな
3/4

お店にて

聖のお店に行った優希

お店ではスッタフ達が働いていた

様子を伺う優希であった


聖さんは自然に私の手を取りエスコートしてくれた

あのオシャレな裏道に佇むオシャレな美容室が出てきた

聖さんが扉を開けると中はスッタフとお客さんで賑わっていた


「聖さん、その子は?」


「僕のお姫様だよ」


聖さんは笑顔で恥ずかしい事をサラッと言った


「ああ、カットモデルの子ですね」


「そ、今日はお店の雰囲気を見て欲しくて来てもらっちゃった」


そう言いながら聖さんは前に案内してくれたソファーへと案内してくれた


「ハーブティー飲める?」


「はい、飲ますけど・・・」


「冷たいのと温かいのどっちがいい?」


「じゃあ温かいので」


「OK!持ってくるね」


そう言って聖さんは奥へと消えて行った

数分して聖さんが戻ってきた


「どうぞ。これ飲んでゆっくりしててね」


「ありがとうございます」


勧められたハーブティーはカモミールの香りがしてリラックス出来た

周りを見渡すとオシャレな男女のスタッフがお客さんに色々話しながらカットやカラーやパーマをかけていた

皆手付きが器用で魔法をかけているみたいだった


『女の子は皆魔法が使えるんだよ』


聖さんの言葉を思い出した

お客さんには男性もいたが女性客の方が圧倒的に多い

皆魔法にかかっていくみたいに綺麗になっていた

魔法にかかっていくのがお客さんだとしたら美容師は魔法使いかもしれない

そんな事を思いながら勧められたハーブティーを飲んだ

カモミールが優しい味だった


19時を回ってお店は閉店準備をし始めた

片付けに掃除スッタフ皆で協力しあってやってるからか思っているより早く閉店準備は終わった


「お疲れ様でした」


スッタフが次々と帰っていく


「ごめんね、長い時間待たせっちゃって」


そう言って聖さんは新しいハーブティーを出してくれた

とは言っても私がハーブティーを飲み終わると気付いたスッタフが持ってきてくれていたのでそんなに喉は乾いてはいない


「お店の雰囲気どうだった?」


「皆さんオシャレでカッコよくて魔法使いみたいでした」

「聖さんの『女の子は皆魔法が使える』って言ったのわかる気がしました」


「ホント?嬉しいな」


聖さんはまた屈託のない笑顔を見せた

子供みたいに笑う聖さんはさっきまでの仕事をしている聖さんとは違ってギャップがあった

私はハーブティーを飲みながら隣に座る聖さんを眺めた


「今日はお店の雰囲気を知って欲しくて無理やり連れてきちゃってごめんね」


「いえ、そんな、大丈夫です」


「うちのお店の休みは火曜日なんだけど次の火曜日って何か予定とかある?」


「いえ、特には・・・」


「じゃあまたお店に来てよ」


「いいんですけどまだお店までの道のりがわかってなくて・・・」


「じゃあ迎えに行くよ」

「この前の歩道橋近くの公園でいいかな?」


「あ、はい」


「じゃあ決まりね!学校って何時に終わる?」


「だいたい4時くらいです」


「じゃあ5時半とかどう?」


「大丈夫です」


「じゃあ5時半に公園のベンチで待ち合わせで」


聖さんのペースに飲まれている気もするが少しも悪い気はしなかった

寧ろ楽しみにしている自分に驚いている


「じゃあ送って行くよ」


そう言われるとお店を閉めた聖さんと共にあの歩道橋まで歩いて行った


「じゃーねー」


無邪気な聖さんに見送られながら並木道を抜けて行った

不思議と足取りは軽やかだった

仕事とプライベートでギャップがある人は多いと思いますが聖もその一人です

仕事姿を見せたくない男性は多いみたいですが聖は平気なタイプですね

そんな聖と優希はこれからどうなっていくのか楽しみにして頂けたら幸いです

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