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テラセルド  作者: 葉丸 そう
魔王の物語
98/106

クエスト③

 門へと群がっていくゾンビたちやグールが増えていっているのが見て分かった。その中にはゾンビナイトなどの上位存在が居るのが、分かったがそれ以上に上がっている黒い煙が気になっていた。

 ロンはすでに先に門へと行きゾンビを暗殺していた。


「早速減らしてから行きますか、塵刃」


 斬刃の強化版で弱体化されたその技はバラバラになった刃を敵へと放つ技だ。それがゾンビたちを一撃で簡単に粒子となっていた。

 それを見たプレイヤーたちから歓声が上がった。


「「「まっおう!!魔王!魔王!」」」


 突然の魔王コールにレインは驚いたがすぐにゾンビへと向き直った。そこから攻撃をしようとしたが、煙の方が気になったレインはここをロンに任せることにした。


「ロンさん、ここは任せますよ!」


「了解しました、先輩任せてください!」


 “魔王”と言う驚く声がどんどん大きくなっていき、それは新たな歓声となっていた。


(軍勢だけならクエストで良いんですが、あの黒い煙を出せるほどのアンデットなんていましたか?あの階層のダンジョンでものいないアンデットなら今のプレイヤーにはヤバイですね)


 走りながら城壁を見てみたら魔法使いが居らずにほとんどが下に集まって来ていた。そして、前衛職の者たちが魔法使いたちを守っていた。

 そこに立っていたモンスターを直視した。


(腕を斬られた騎士の場所まで行きますか)


 その理不尽なまでの脚力で飛び込んだ瞬間に突風、それに合わせて土煙が巻き上がった。

 騎士のすぐ横まで来たレインに驚いたような顔した騎士はすぐにモンスターへと向き直った。


「俺があのモンスターを相手にします。魔法使いの方は掩護をお願いします。限界熱化オーバーヒート核融合ニュークリアスフュージョン


「おい、魔王さんを魔法で強化してやれ」


付与エンチャント・物理強化フィジカルブースト」「付与エンチャント・フレイム」「魔法活性化マジックアクティベーション」「付与エンチャント・魔法強化マジックブースト」「強制アネスシージャ・脳力開放フルスロットル


 レインの姿に魔法で強化されるエフェクトがどんどんと追加されていく。効果が高まりレインの身体からドロドロとした液体が出始める。

 そしてフランケンシュタインもどんどん強化されているのが見えた。レインとは違い身体の中から闇が漏れ出しているような姿が見える。


「はぁぁァァァ」「オオオォォォォ」


 二体は雄たけびのような声を上げたと同時にその場から踏み込み消えた。見えた時には拳と刀が合わさっていた時だった。そして、フランケンシュタインの腕が簡単に吹き飛ばされた。

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