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テラセルド  作者: 葉丸 そう
β編
8/106

戦闘後

「少し遅くなりました」


 太陽の沈んだ夜に満月の光だけを頼りに草原を駆ける。

 夜になるとゴブリンなどの鬼系統のモンスターが出てこなくなっていた。しかし、代わりに出てくるモンスターがいた。


「ウゥゥゥ」


 ゾンビだ。しかし遠目で見てもただのゾンビではないことが分かった。


「おっと、見つかりましたか」


「ウアァァァァ」


 走りながら近づいてくる。普通ゾンビは歩くことしかできないのに走っているゾンビ。否、それは一般的にグールと呼ばれるアンデット。


「くっ…やはり俺より速いですか」


 長い爪を活かしたグールの攻撃は、完璧には避けることが出来ずに少しずつだがレインにダメージを負わせていた。


「逃げてもすぐに追いつかれますからね」


「「「ウァァァ」」」


「うるさいですよ。一閃」


 一体の首を斬り、もう一体のグールは右腕を斬り落とされる。だが、相手はアンデット首を斬らなければ致命傷にはならずほとんど意味がない。


「新しく手に入れたアーツでも使いますか」


「爪牙」


 レインは反射で避けることができたが偶然だった。しかし、もしここで偶然でも避けていなければ死んでいただろう、グールの爪には猛毒がついており一撃で死ななくとも時間が経てば耐性の持っていないレインは消滅していた。


「逃げますか」


 その後、夜の草原でグールと鬼ごっこしている人がいるとGMの中でで噂になったとか、ならなかったとか。



 レインは、無事都市に戻ることができていた。


「はぁはぁ」


 ここに逃げ込むために全力で走っていたため門に入るころにはレインは疲れていた。


「これからは、こんな事にならないように強くなりましょう」


 レインは強くなるためにモンスターを沢山狩ることはしなかった。レインが起こした行動は課金だった。レインはそもそも強くなるイコール鍛えるではなかった、強くなるためにできることを全てやるのが強くなるための近道だと思っているのだから。


「課金は、いいですね」


 課金で大量にスクロールを手に入れる。


「これで、大量なモンスターが出てきても対処できるようになりますね」


 都市近づく影にも気づかずに……





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