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テラセルド  作者: 葉丸 そう
β編
5/106

強者

ベンチに座っているのはレインだった。猫背になってうつむいていた。


「まさかあそこまで濃い設定だったとは……」


レインは、ゾンビナイトの設定を見てこの会社の本気の見た気がした。


 ゾンビ・ナイト、動死体騎士とも呼ばれる死体は元々は勇敢な騎士であった。仲間思いで、強く騎士道を歩く者とまで呼ばれ、王からの信頼も厚かった。しかし、ある戦場で敵の大将を打ち取った時、後ろから仲間に刺されその仲間を恨みながら死んでいった。蘇った時には、醜い姿となり生前あった知力が失われ脳には、生者を憎むことしか考えていなかった。その恨みはフランベルジュという剣となって現れていた。


「設定が濃いモンスターなどが、他にもたくさんありましたが……」


そんなことを考えているとアイテムが届けられてあることに気が付いた。


「アイテムボックス」


レインがそう言うと何が書いてあるかが出てくる。


火ノ巻物スクロール×2

回復のポーション×4

強化液

黒色のローブ

骸骨人スケルトンの頭蓋骨

ファイヤープローションの獲得書


一つだけおかしなアイテムがあったがそれを見なかったことにした。


「課金は正義ですね」


 ここまで良いアイテムを簡単に手に入れるには、課金しかないだろうと言わんばかりの高価アイテムばかりだった。


「さて、東門に行きますか」


レインは、ローブを着て駆け足で門に向かう。




「ウァァァァ」


熱放射線ヒートレイデーション


 三本の光線は、ゾンビの足や手に当たり焦げていた。そして、動きの遅くなったゾンビを刀の餌食となっていた。その時自分の身体に違和感を感じた。


「強くなった?それよりも、何か俺が勝手に動いてるような気がしますね」


 そのレインが感じた違和感は正解だろう。その答えはレインの持っている異能スキルだろう。

 剣技上昇:微は、一番その時にあった動きをコンピューターが動かしてくれるからだ。それに身を任せてやっていたレインは、以前よりも刀での戦い方が上達しているだろう。


「俺の異能スキルに、こんなものがあるなんて気づいていませんでした」


 そんなことを考えていると肌に、ピリピリと感じるものがあった。そして、《異能スキル強者感知を獲得しました》という声が頭に響いた。その声は、異能スキルが手に入れば気づくように最新したことが分かった。が、レインはそんなことを考える暇もなく、すぐに戦闘態勢に入る。


「ウゥゥ……」


 レインの前に立っていたのは、ボロボロのローブを着た人型のモンスター、顔は骨に皮膚を付けたような醜いもので、そのモンスターの名は死者の魔法使い《リッチ》そう呼ばれる者だった。


「くっ……」


 レインの、腹に何かが当たったような感触がした。レインは、目の前の敵を睨む。リッチの手は、こちらに向いていた。魔法だろう、そうレインは、判断した。


「もう負けたくありませんから本気で相手をしてあげましょう」


強化液をタップすると、レインの体が一瞬だけ赤く光る。


物理攻撃 80+40


そうステータスに書かれてあった。だが、そんなパワーアップを待つリッチではなかった。


闇球ダークボール


 黒いバレーボールほどの、球が出てきてレインに当たる。だが、やられるだけのレインではなかった。すぐに起き上がるとリッチの近くにまでに行き、刀を突き出す。態勢を崩したリッチはそのまま一撃をもらい。


「一閃」


 右手を盾にして受けた傷と体には、大きな傷がついていた。体にできた傷は、斬撃痕の残り血は、粒子となっていた。


不死族アンデット回復ヒール


 リッチの周りには、闇の粒子に覆われ回復しているのが分かった。


「回復させるわけないですよ」


 レインは、両手に巻物を持ち投げる。すると、赤い魔法陣がでて二つの火球ファイヤーボールがリッチに直撃する。リッチは、もう一度攻撃しようとするがレインが間合いを詰めリッチの左肩が 斬れる。

 膝を地面に付けるリッチに最後の攻撃をしようとしていた。


「一閃」


 レインの刀は、リッチの頭に深く刺さりすぐに光の粒子となった。

 すると、アイテムボックスに入ったものがあった。



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