死
レインは、村人Aのような服を着て右手には、木刀を持ち東門から出てすぐにある森林を歩いていた。
「何も出ませんね~俺は、戦いたいんですが……」
その瞬間、すぐ近くでうねり声のような叫び声がレインには聞こえた。
「なんの声でしょう?何かが近くにいるんでしょうか」
「ウァァァァァァ」
ゾンビが突如現れてレインに噛みつこうとしていたが、戦闘準備に取り掛かっていたレインの方がゾンビよりも先に斬りかかる。
「一閃」
レインの放った一閃は、ゾンビの首に吸い込まれるように切断し跳ね飛ばしていた。そのゾンビの死体?は、光の粒子となって消滅していく。
「これは、なかなかのグロさですね」
テラセルドというゲームは、自由度とリアルなゲームを目標に作られたもので、そこから出てくるモンスターも、よりリアルになるように作られていたのだ。しかし、そのリアル差を追求したせいでR18指定になってしまっていたのだった。
しかし、レインは、気になることがあった。それは、木刀である。木で試し斬りしたときは、木はへこんだだけなのに、あの時はゾンビを斬ることができたことである。
「技使ったことによる効果でしょうか?」
レインは、一番考えれそうな答えを言った。
「おっと」
横から、よろよろと五体のゾンビが出てくる。
レインは、すぐに後ろに飛び態勢を立て直す。
「一閃、くっ……」
目で認識できないほどの斬撃を放ったが、一撃では五体は倒せずに二体しか倒せていなかった。
「振ればダメージが与えれますけどけどゾンビはタフですからね」
逃げれば、ゾンビは走るのが遅いから逃げれるだろうが、森林の深くまで来ていて都市に戻るまでに違うゾンビに会って倒されるだろう。
「くっ逃げても戦っても死ぬかもしれませんね」
レインは、4体目のゾンビの頭を串刺しにし呟いていた。
すると、カシャカシャと金属の擦りあう音が聞こえた。
「うおっ」
レインの左腕が斬られその腕から黒い霧のようなものが流れていた。
それをやった者は、長年使ったようなボロボロの騎士の鎧を身にまとったゾンビの左手にはカイト・シールドを持ち右手にはフランベルジュを持ちその目には生者を憎む炎のように赤い目をしていた。
「ウァァアアアア」
「死んでください。一閃」
だが仮にも元騎士という設定のゾンビナイトは、下段の技を跳ね返していた。
これでレインの技を放っても意味がないこと理解した。
「これなら魔法を使いますか」
後ろに下がり魔法を放とうとしていた。
「熱放射線」
この魔法は、攻撃力は低いものの効果に装備融解があり、そこそこ使える魔法とレインは思っていたがすべての攻撃魔法は魔法陣がでてからのタイムラグがあるのでそれが欠点となり、その隙を逃すゾンビナイトではなかった。上から剣を振り下ろしレインを斬る。
そしてレインは、ゾンビ同様に光の粒子となり森の中に消えていった。
休日の土日は、必ず一回は投稿します。
平日は、二日で一回投稿をしていきたいと思います。