ダンジョンでの危機
あのゴーレムの戦いの後、レインはガチャで手に入れていた回復ポーションを飲んでHPを回復させていた。
「HPを回復しましたが、ここから下へ行くのは止めといた方がいいですね」
上へ一度戻り下のダンジョンにまた入るためのMP、TPを回復するために。
「流石に逃がしてくださいよ」
壁から五体のゴーレムが出てきていた。しかし、幸いにも階段ではない逆の方向に居た。逃げ切るためにレインは本気のダッシュでした。
「逃げ切りましたか」
ここならばレインにとって休めつつも戦闘が行える場所だろう。だが、同時に気が抜けない相手……いや、敵が居ること知った。
レインに気づかれずにいたモンスターは横からの大振りで渾身の一撃を放った。レインはガードもできずに吹き飛ばされる。
「強者感知に気づかれない敵がいることを分かっていたつもりでしたが……油断してましたね」
もし、下でHPを回復していなかったらレインは倒されていただろう。
レインは敵の姿を見た時に、息をのんだ。指は全部尖っており、身体の表面が岩でできて、犬歯が生えており、ドラゴンとゴーレムが混ざったような―羽や目はないが―そこには居た。
「グゥゥ」
「観察」
『ロックドラグーンLV15』
「一度、逃げてみますか」
レインは迷路のようになっているダンジョンを走って逃げる。しかし、ロックドラグーンはずっと追ってきていた。
「しつこいですよ」
ある程度の距離が取れたと思ったレインはロックドラグーンへと振り向く。そして、少し遠くにいたロックドラグーンに手を向け魔法を放つ準備をする。
「原初の柱、限界熱化、渾身」
「グゥァァァァ」
咆哮、たったの咆哮で〈原初の柱〉を破壊していく。しかし、レインは自分の間合いを詰めるように踏み込み飛ぶ。
「一刀両断」
ロックドラグーンの岩肌が削り取られる、レインは気づいた自分には硬すぎたと。
「強いというより硬いですね。刺突」
削り取られたのは左腕でレインはそこを狙い撃ちにする。レインの言った「壁は掘り進むもの」は、壁が硬いと勝てないというわけではない。壁が分厚く硬いなら、爆弾を使って突き進もうである。
「真の闘いを見せてあげましょう」
強化液、物理攻撃力増加剤、鬼の粉末、闘志増強液、そして。
「鬼闘化、一閃」
その一撃はゲームをしていて、一番最高のダメージを叩き出した。
「ガァァァァ」
ロックドラグーンの左腕を消し飛ばし、全身がボロボロになっていた。そして、それはレインも同様だった。HPは9割を切り、装備もガタがきていた。
レインは回復ポーションを飲む。
「勝ちましたね」
岩の皮膚はボロボロでも、まだ健全であったため斬り落とした左腕の傷に刀をねじ込む。
光の粒子となり消える。
《レベルが上昇しました》
《武士見習いのレベルが上昇しました》
《技:抜刀を獲得しました》




