新たな脅威
「これからは、アイテムが重要になってきそうですね」
レインの言った通りに、アイテムがあるのとないのでは必ず闘いに差が出てくるだろう。なぜなら、この仮想世界ではモンスターの方が強く作られているからだ。
「しかし課金以外に何かいいアイテムの探し方がありませんかね」
考えても思いつかなかったので、西門の山エリアに歩いて行くレイン。
「岩山ですか」
西門の出た先には両方とも岩山で囲まれており真ん中に凸凹した一本道があるだけだった。そこまで急な坂ではないので登ることができるが、ゴーレムがいるのに気付いた。
「刀で斬れますかね~」
レインの不満のはそこだけだった。今までは人間の硬さにに近いモンスターを斬っていたため岩の硬さを持つモンスターを斬ることを想定していなかったためだ。
「さて、どうしましょうか」
少しずつ先へ進むと先まで居たゴーレムの姿が見当たらなくなっていた。
すると、後ろから違和感を感じレインが後ろを振り返ると、仁王立ちする五メートルはあるだろうロックゴーレムが立っていた。
「おっと」
ロックゴーレムが攻撃をしようと腕を振り上げるが、そこに速さが無く簡単にレインは避けることができた。
「一閃」
刀がロックゴーレムの横腹に放たれる動きの遅いゴーレムには、避けることのできない不可避の一撃となるが刀が弾き返される。 想定内の範囲内だったため驚くことはなかったが、これで自分の攻撃のほとんどが通じないことを確信したレインだった。
「さて、次はどうしましょうか」
ロックゴーレムの遅い攻撃を避けながら考え込む。
(どうしたらあの守りを壊せるでしょう)
すると、ロックゴーレムが何重にも重なる光りを右拳から出す。気が付いた時にはロックゴーレムの拳がレインに直撃していた。
(これは……ヤバイですね)
打ち付けられた岩を背に驚きをを隠せずにいた。すぐにアイテムボックスにしまっていた回復ポーションを飲む。
「渾身、限界熱化」
オーガと闘った時と同じように身体から白い蒸気が出る。
(速さは元に戻りましたか)
レインはすぐに走り込み懐に入る。動きの遅いロックゴーレムは反応しきれずにレインの攻撃を許してしまう。
「一刀両断」
ロックゴーレムの右肩から斜め下にかけて刀が下ろされる。
ギィィィィィ
しかし、ロックゴーレムの硬い身体には傷が付いただけだった。
「逃げますか」
門の方へ逃げるレイン。追いかることはせずにレインを見ているロックゴーレム。
いや、逃げきれたのだ。本気をだそうとしたギガントロックソルジャーに……




