表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムーン・インターネット  作者: ちな ていた
7/15

月面にて

 地球は蒼かつた。

 その惑星の背景で、たしかに赫赫たる太陽の気焔のような息遣いをかんじた。

 『ぶかぶか』の宇宙服をきた狛犬は、キッチン・ボールのようなスペース・ヘルメットから眺められる宇宙世界を間近に、こう思浸つた。

 遥かさきざきにひかる星々は、仲よくあつまつて銀河をなし、あるいは孤高な星々は、お茶友達を招ぶことなく、暗闇のなか淡々と陽炎ている。

 けれども、どの星の命も、その風前の灯火には、気づかされるのだ。結局ぼくら死ぬときは、たつた一匹なのだと。だれがなんと言おうと、たつた一匹で死ぬのだと。繁華の星、孤高の星、そのどちらの星にも『幸福』はなく、そして『不幸』もないのだと。

 狛犬は、T鉱物採掘再遠征の前日、月面基地の自室で、こんな夢をみた。

 それは、月内部世界のお伽噺だつた。

 狛犬がまだ子犬だつた頃、神職に仕えていた父のダルメシアンの書斎には、荘厳な背表紙の聖書が、蔵されていた。

 幼き狛犬は、毎晩に、寓話を寝物語らせようと、父の書斎に入室するときはいつも、書棚が気になつた。

 神学的専門書もあれば、本棚隅には『お伽話』もあつた。狛犬は、その書架の列から、とくに目だつた背表紙ではないけれど、気掛かりな書籍をみつけた。

 タイトルは『七夕神話』。

 狛犬は、父の許しをもらい、寝る小一時間前はその『七夕神話』を耽読した。

 だからなのかもしれない、読んで以来、たびたび『七夕神話』のエンディングが、夢のなかで再現されるのである。

 今朝みた狛犬の夢は、眼前の宇宙と融合した。

 現実の世界はひとつであるはずなのに、現実の世界は、酷似するふたつあるようにおもえた。

 表層的世界は、日常的な世界。グロースシュタットへゆらめき落花してゆく『ひまわりの花びら』、インフラ・トラックの走行音、ヒューマノイドたちの服従的親切。これら日常世界が、つねに狛犬たちを囲んでいる。

 けれど深層的世界は異なる。その世界は、表層的世界に酷似している。けれど薄絹に包まれているようだつた。

 つくねんと立尽す狛犬の背後には、ボーリング・マシーンが月面を掘削していた。

 『N極』のレッド・リュック・サックを背おう薔薇猫と、おなじようなリュック・サックを背おう白兎の真上に、『S極』のグリーン・ストーンを底盤に装着した二機の中型偵察機が浮遊している。

 マグネティック・セーフティー・ロープで3メートル上空に吊上げられている薔薇猫と白兎は、大穴を覗下ろしていた。

 愚鈍な打撃音は、澄明な打撃音に変わつた。

 白兎が指輪のイデアライザーを親指で触れて、人差指を顳顬にあてた。

「採掘開始一時間経過、現在5メートルを掘り超えました。ここで土石の打撃音が変化。ヒューマノイドに確認させます。なお残電量は五時間分ほど残つてますが、さらに二時間分のバッテリーを要請します。不測の事態にはそなえたいので。」

 数秒の宇宙の静けさの後に、禿鷲が応答した。

「了解。すぐにヒューマノイドにバッテリーを持参させる。到着は…、一時間後だ。安心してくれ。」

 白兎が顳顬から人差指を外して、薔薇猫にめくばせた。

 うなづいた薔薇猫はふりかえり、スペース・トラックのコンテナで待機していたヒューマノイドに、指さしてゆく。

 すると、ぐたりと項垂れていたヒューマノイドが顔上げて、薔薇猫のもとへ駈けた。

 月面に沈殿していた砂が、低く舞あがる。

 直径6メートルのストロング・プラスチックの円筒、そのなかのドリル(英:Drill)が上昇する。円筒の枠から月面の土石がほろほろと毀れて、ショベル・カーがプラスチックの円筒に沿うように集積していた。

 ボーリング・マシーンのドリルが昇りきると、命令されたヒューマノイドたちは、地中5メートル下の大穴に梯子をおろしてゆく。 

「ああ、もう腹がたつわ。こうやつて、わたしたちが汗水垂らして働いているなか、大猿だけが月面基地で豪遊しているわけでしょ?不合理だわ!」

「豪遊つてわけでも…」

 と白兎がなだめようとすると、すかさず、

「遊び倒しているわよ!遠征日の前夜だつて、月面基地のストリップ・バーで、ヒューマノイドのお尻を触つてたし、宇宙船統制室で許可なく喫煙するし、朝食には霜降肉のルーム・サービスを注文するし、ねぇ?奴は、一体なんなの?ねぇ?馬鹿なの?」

 薔薇猫は、サイバー・グリーンのテキスト・ウィンドウに、『After finished boring, we found out a couple of T mineral, and now 10 humanoids are tried to pick up them.(掘削作業ののち、いくつかのT鉱物を発見。現在十体のヒューマノイドが引揚げようとしております。」というテキストを打込んだ。

 それからムーン・ウォッチを大穴の底面にむけると、五回ほど閃光した。ヒューマノイドがエナメル・バッグにT鉱物を入れる、まさにその瞬間を撮影した。

 薔薇猫は、その写真をテキストの傍にレイ・アウトし、ムーン・インターネット上にアップ・ロードした。

「こういうことを、奴はちゃんと果たしているのですかね?マス・コミュニケーターなのよ?アイツは!それなのに、体調が悪いから休ませてくれって、義務違反よ!」

「ジンフィズを痛飲してましたからね。千鳥足で部屋に帰つてゆく姿をみたような」

「え!そしたら体調崩すの、あたりまえよ!ホント、MSGだけで十分。アイツ、いらない。」

 ふと薔薇猫は、狛犬をみた。

 狛犬を中点として、四拍子音律のサーチング・レーダーが波紋している。かすかに感知できる程度の微弱波は、採掘作業中のMSG・メンバーへの気配りのようにとらえれた。

「ねぇ、彼をどうおもう?」

 宇宙の暗闇のなかで、頭傾げる白兎。

「どう、と言いますと?」

「どう?っていわれても困るけど、そのつまり彼のこと。」

「好きなんですか?」

「ちがうわよ、そーゆーことを訊いているわけじゃないの?」

「じゃ、どーゆーことですか?」

「かれの素性よ」

 白兎は宙を見上げて、腕組んだ。

「白虎大統領からは防衛長官であると拝聴しました。んー。あまり具体的印象はないですね。少なくとも、ストリップ・ヒューマノイドのお尻を触らないですし、宇宙船統制室で許可なくタバコ吸いませんし、朝食に高級肉のルーム・サービスを注文しないし、要するに、馬鹿じゃないですね。」

「あの、よろしければ自己紹介しましょうか?」 

 薔薇猫と白兎の体内通信に、狛犬が『するり』と微風のように入つてくると、静電気が走つたように二匹は驚いた。

 内密的会話がばれた時のような気まずさが、ふたりの間でただよう。

「薔薇猫さまの御父様、大統領が創設した月面防衛財団に、十八歳のときに入団しました。実践的防衛理論とその適用訓練を修了し、今、二十歳です。」

 たしかに他の『どうぶつ』とは異なり、隆々たる引締まつた躰つきで、日々の肉体鍛練の賜物であることは、たやすく想像できた。

 知的労働とは隔絶している肉体的任務に努める『狛犬』は、やはり、その雰囲気は異質だつた。しかしそれは、不快な異分子ではなく、むしろ若干の畏れはありながらも、魅力溢れる異分子だつた。

 そして子犬のような童心を仄めかす狛犬から、二十歳という、じぶんと同年齢の青年だと分かつたとき、薔薇猫は言いしれぬ妙な共感が、からだに巡つた。

「わたしたちも二十歳なんです。」

 と女々つ気をあらわす薔薇猫に、うすい軽蔑の眼ざしをむける白兎は、コミュニケーションが交流しやすいように浮上してくる狛犬の胸元が気になつた。

 それは薔薇猫とおなじような『隆々たる筋肉』に魅せられたわけでなく、というよりネックレスに浮彫られていた『クロワッサンの紋』が気になつたからである。

 というのも、この『クロワッサンの紋』は、グロースシュタットのムーン・クロック・タワーの道路を越えて、斜向いに構える老舗喫茶店『ホワイト・ブレス』が常連客にプレゼントする、贈物だからである。

 プレゼントの渡し方も、なかなかお洒落で、海老茶の手紙封筒に、『クロワッサンの紋』のネックレスとともに、一通便箋が添えられているのであつた。

 白兎の便箋にはこう綴られていた。


 美しきやわらかい尻尾の白兎さまへ

 定まつた曜日に来るわけではありませんが、

 週一度おとずれる白兎さまは、いつも険しい貌で、

 入店しているようにお見受けします。

 MSGということもあつて、知的な仕事に、

 白兎さまの魂が追いつめられているのかもしれません。

 けれどそのような忙しい職務でありながらも、

 服装や仕草が乱れることなく、

 わたしが挨拶をすれば、しつかりと両目をみて、

 「おはよう」と返してくださることは、

 こちらにも心地よい緊張感をあたえてくれます。

 そして、これは決して揶揄しているのではありませんが、

 まるくて愛らしい尻尾をお持ちで。

 毎朝それにこゝろを、ほんわかさせられております。

 このネックレスは、ご愛顧いただいております白兎さまへの、

 感謝の印として受けとつてくださいませ。

 また来店されることを、こころより楽しみにしております。

 ホワイト・ブレス店長 ダルメシアンより。


 ムーン・ハイ・スクールに通学していた頃、親しくない女学生が、白兎を『無垢』と評していたらしい。

 教室沿いの回廊で、そういう風に言つていたと、何気ない休憩時間の談笑のなかで、また聴きした。

 しかしこれは、あくまでも推測に過ぎないが、『無垢』とは褒めことばではない。あるひとつの侮蔑だと、じんわり見抜いていた。

 というのも、白兎の知性に嫉妬した数匹の『どうぶつ』が、かの女を『野暮』であると、ひそかに囁き罵つていたからである。

 だからいつのまにか、自身に刃向けられた性格的評価を、すべて否定的に解釈するようになつていつた。

 すなわち『無垢』は『野暮』であると。

 だからこそ、このデジタル・エイジ(英:digital age)には珍しい直筆手紙が、白兎にとつて誠実の賛辞であるとおもえた。

 いままで言われたことのない、『まるくて愛らしい尻尾』と評されたことが、嬉しかつた。

 白兎の記憶の隅に、ほんのりとひかる彗星のような思い出と、『クロワッサンの紋』はつよく結合していた。だから、この一瞬の瞳のうちに映えた、狛犬の『クロワッサンの紋』はひとつの輝く存在だつた。

 白兎はおもう。狛犬に手渡された手紙には、どんなことが書かれていたのだろうか?と。

「常連なのですか?ホワイト・ブレスの?」

 と白兎がたずねると、すこし狛犬は歯にかんで、

「常連といいますか、そこが実家といいますか」

「実家?!」

 白兎よりも薔薇猫がいちはやくおどろいた。

「ええ、わたしの父が、いちおうホワイト・ブレスのオーナーでして…」

「ってことは、あなたの父は、神父さんでもあるのね!」

 と薔薇猫はうらづけた。

「ええ、喫茶店が、毎週日曜日に閉店するのですが、その日に、教会をひらいて説法してましたね。」

 一方、白兎は事のなりゆきを理解できなかつた。狛犬の父が『喫茶店の経営者』であり『教会の神父』であることが繋がらなかつた。

 スペース・ヘルメット越しに、白兎の不理解を勘づいた薔薇猫は、数秒考えて、くちひらいた。

「ママがよく好んで教会に通つていたの。もちろん、わたしをつれ添つてね。狛犬くんの父、ダルメシアン神父の説教はおもしろいのよ。とくにわたしのお気に入りは、『七夕神話』。」

 狛犬は、共感のよろこびで、毛が逆だつた。

 神話に対する『月光市民』の常識的軽蔑のなかで、ひそかに狛犬が神聖視している『七夕神話』を好こうているのが嬉しかつた。

 狛犬は、喰いぎみにうべない、おもわず猫手をにぎつた。

「ぼくもです。すてきな御話ですよね!?」

 退きぎみに、わらい浮かべる薔薇猫。

「ええ。哀しい最終章は、物語へ耽つてしまう魅惑の力がありますわ」

「ですよね。ですよね。『七夕神話』の魅力は、最終章に凝縮されていますよね!しかしですよ。そこにいたるプロセスも大切なのです!この物語によると、乙姫と彦星は、地球に隠れたる太陽の遥か奥の奥の奥の…」

 と地球を指さす狛犬は、これまでの慇懃なふるまいとは打つて変わつて、溌剌としている。

「いまだ名無しの銀河にいたそうです。彦星は『雷の惑星』に、乙姫は『氷の惑星』に誕生し、このふたりは両惑星のあいだの衛星で出逢いました。互いが互いを知るたびに、ますます惹かれあつたそうです。しかしこれを善しとおもわなかつた、雷の惑星の主、雷神は、彦星を石化させ、氷の惑星の主、氷精は、乙姫を氷結させました。しかし不幸なことに、雷神と氷精のエモーショナル・エネルギーがあまりにも莫大であつたために、石化と氷結のさいに、ふたりは衛星から吹飛ばされたのです。石塊と氷塊は、そのまま銀河をとびぬけ、未曾有の銀河に突入します。一直線がえがく軌道のさきには、この『二つで一つ』の塊を邪魔するものはありません。しかし、太陽の引力によつて、軌道がゆがめられ、この塊は、水星と金星の傍をとおりぬけました。そしてまさに地球にぶつかる瞬間、あいだを割りこんできたお月様に、このふたつの塊は衝突しました。月には氷塊の衝突により、大穴が空き、溶けた水によつて、湖がひろがりました。これが『涙の湖』のなりたちです。石塊の衝突により、月面はあらゆる箇所が凹みました。これが『クレーター』のなりたちです。」

 熱沸る狛犬の語りくちは、薔薇猫の金眼と、白兎の紅眼を、逸らさせなかつた。

 歌曲の小休止のような美しい一拍ののちに、狛犬は続き諳んじた。

「意識が甦つたふたりは、歓喜しました。もうだれもふたりの恋仲を引裂く存在はいない。まさにふたりだけの世界に、わたしたちは辿りついたのだ!と。けれど幸福は長くありません。月との衝突により、躰がしだいに薄らいでゆきます。そのことを直感した乙姫が彦星に告げるのです。」

 瞼をとじた狛犬は、若干の間、そこには居なかつた。

 否!垂れた愛らしい長耳や、宇宙空間に浮かぶクロワッサンのペンダントは、スペース・ヘルメット越しに存在する。不在だつたのは、狛犬の魂だつた。

「ここからが神秘のエンディングです。」

 ふたりの瞳を、狛犬は瞠つた。

「嘘吐きな人、そう呟くと乙姫は、彦星の瞳を『ジッ』と見据えた。彦星は桜色の唇に恋していた。聴いて、乙姫は囁く。大切なことなの、と言うと、彦星は彼女の瞳から意味を探つた。太陽は地球の背後に、だから青暗いなかに星がきらめいていた。地球はさながら、ひとつの宇宙であつた。こころなしか、乙姫の姿が、薄らいでいるようにおもえた。乙姫はとうとうと述べる。わたしには罪があるの。月がそのことを教えてくれた。月はわたしの夢のなかでこう語りかけるの。汝、自らの使命を果たせ、と、でもわたしの使命とは何?、には答えてくれない。いつも笑つているだけ。月の砂漠で、宙舞あがる砂塵のなかに答えを探そうとしたけれど、そこにも答えは見つからない。星のきらめきは、わたしの無知を蔑むの!それが嫌だからわたしは、毎夜に飛びだして問いかける。月の大地は、汝、使命を果たせ、と繰りかえすだけ。『涙の湖』は、すべては私に溶かしこまれる、と繰りかえすだけ。無明世界のなかで、わたしは発狂しそうになつた。乙姫は息をゆるめて、かの女の瞼はやすらいだ。でも今は大丈夫!あなたはわたしに答えを授けたの。深いの尊敬と愛を、あなたに捧げたい!でもね、もう時間がないの、だからよく聴いて。これがあなたから授けてもらつた神秘の知識。汝、幾ばくかの知識があろうとも、そこに愛がなければ、わたしは鳴る銅鑼、響くシンバル!たとえ天使の言葉、悪魔の呪文を囁こうとも、そこに意志がなければ、わたしはただの音楽!一なる点が見方によつて、永遠の直線になるように、愛はすべてに満ちみちている。『恋の花』から『愛の種』が天空へと舞い、その種が、暗雲を切裂く、一瞬の稲妻に撃ちおとされることによつて、希望の大樹が、月の砂漠に根づく。あなたに誓うわ!わたしの愛はあなたの心に満ちていると!あなたに誓うわ!わたしの意志はあなたの瞳に宿ると!遠くを見極めようとして、心の大伽藍に辿りつくように、すべての対極はひとつに結びあわされている。わたしの金言はあなたの吐息。この身が消えてしまおうとも、わたしはあなたを忘れない。そう語り終えた乙姫をみて、彦星の頬に涙がつたう。かの女に触れるまであともう少しだつたから。かれは悼み詠う。零れる光に魅せられて、闇夜の林を彷徨いあるけば、かなたに浮かぶは淡き君。ざわめく木の葉に消されそうで、おもわぬ叫びはわたしの声。君はいつたい何処へ逝く。はなつ言葉はわたしでさえも聞こえなく、ましてや彼方にいる君には。どこからきこえる誰かの歌声、恨み嫉みに耐えてこそ、美しきあなたの心かな。記憶の君は、いつもやさしく温かで、溢れる涙は土に零れる。空舞う木の葉に手を添えて、記す君へのわたしの返歌。君は遠く去るけれど、君のことは忘れまじ。君の髪をなびかせる風が、いつかわたしの言葉を届けると信じて、この木の葉を風にまかせた…」

 一縷の涙が、狛犬の頬につたう。

 薔薇猫と白兎はことばを失くした。宇宙の静けさが寂として佇む。

「ほんとに『七夕神話』がお好きなのですね…」

 呆然自失としていた狛犬は、恥ずかしくおもつた。

「すみません。」

 というと、狛犬は『涙の湖』をみた。

 一本の白骨の桜木が、寂しそうに咲き誇つていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ