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ヒロイン?の話


俺は今、とんでもない事をしてしまった事に対する後悔と、助けれてよかったいう幸福感と、モルドのパンチを受け止めてしまったという罪悪感が渦巻いてる状態だった。



「……てめぇ、何のつもりだ?」



モルドがめっちゃガンつけてきてる。世の中にこんな怖い顔が存在してるんだな、般若の仮面より怖い。



「いや、あ……あの喧嘩は良くないですよモルドさん。そ……それに相手は女性ですびっ」



めっちゃ俺どもってるし!しかも最後舌噛んだし!「ですびっ」って何だよ!かっこ悪すぎるぞ俺。



「あぁ!お前俺に逆らうって事だな?あぁ?」



「いやいやいや!決してそういう訳では無いですって!むしろモルドさん強すぎてギルドが潰れるのを心配したんですよ!アハ……ハ」



「まぁ確かに俺は強いからな!潰しちまうかもなぁ!……ん?でもお前俺のパンチ受け止めてたじゃねーか!」



「やっぱお前もぶっ殺すしかねぇな!」



ヤバイヤバイヤバイ!モルド様斧みたいな取り出したよ!普通に死ぬから!



「もういいよ!あたしに任せなって!」



「え?」



モルドが斧を振りかぶる瞬間、女冒険者が凄まじい速さでモルドの懐に入り込み、モルドの顎に力の入った強烈アッパーを叩き込んだ



「うがっ!」



――ドスンッ!



結果だけを言うと、世紀末モルド様はアッパーによる1発KOだった。綺麗なアッパーだった。そして女冒険者は助ける必要ないくらい強かった。



モルドとその取り巻き達は「お、覚えてろよ!」とまさに雑魚が言いそうな事を言って逃げていった。



そして俺は、格好つけて助けようとして、結局助けられるという恥ずかしさで死にそうだった。てか。いっその事死にたかった……。普通こういうのって俺が助けて、女の子に惚れられるまでがテンプレなのにな。



「ふん!弱い奴ほど良く吠えるのよね。あ!それより大丈夫だった?怪我ない?」



「あぁ……はい。大丈夫です、助けるつもりが助けて貰ってありがとうございます。」



「いえ、こちらこそありがとね。助ける気持ちだけで嬉しかったし、それより敬語じゃなくていいって!」



「うん、わかった!俺はウント、まだ見習いのGランクだけど、よろしく」



「あたしはレイナ、この国の冒険者じゃないけど、ランクはBランクよ!よろしくね」



レイナは隣の国のサルン帝国のBランク冒険者らしい。この国には仕事で来たと言っていた。ちなみにレイナは炎を思わせる赤い髪に、海のような青い瞳のナイスバディだ。



––––––––––––––––––––



その後、俺とレイナは何故か意気投合し、今夜一緒に食事をする事になり、今はマリーさんに教えてもらった美味しいレストランに来ていた。



「でもウントって、あの一瞬Gランクとは思えない動きだったよ!あれでもアイツDランクらしいから、それなりには強いと思うしねー、まぁあたしには敵わなかったけどね。」



「そんなことないって!あの時はただ運が良かっただけだしな、それに助ける必要ないくらいレイナ強かったし。」



そんな感じに雑談しながら食事をしていると、鞄の隙間からキャルがよだれ垂らして俺の事睨んでた。どんだけ食いしん坊なんだよ!後でやるから!



それより俺は気になった事があったので、レイナに聞いてみた。



「ところでレイナは仕事って言ってだけど、何の仕事でこの国に来てるの?」



「あぁーそれウソウソ!実はね、今あたしのいた国の王様が変わっちゃって、なんか戦争するかもしれないって聞いて、面倒くさいからこの国に逃げてきたわけなの。」



レイナの話によれば、変わった王が戦争を仕掛けるのでは?という噂が流れており、おそらく徴収される冒険者達はいろんな国に散らばっているらしい。



「ふーん、冒険者も大変だな。じゃあレイナはこの国で冒険者やるんだ?」



レイナは一瞬考え込んだ後、何か思いついたらしく、俺に提案してきた。



「てかさ、ウントあたしとパーティー組もうよ!うん、それがいい!てかそうしよう!むしろそうすべき!間違いないわ!組むよね?」



「あ……うん。わかった組むよ。」



半強制的に俺とレイナはパーティーを組むことになった。まぁレイナ可愛いからいいんだけど、なんか今一瞬、闇を感じたんだよなぁ。



レイナと明日ギルドで落ち合う約束をして別れた後、宿に戻った俺は機嫌が悪いキャルにレストランから持ち帰ったパンを上げると、すぐ機嫌が良くなってた。この妖精ちょろ過ぎる。



「はぁー満足満足!じゃあ私は寝ます。おやすみなさい!」



そう言うとキャルは俺よりも早く寝やがった。なんかこいつ案内役とか言ってたけど、すでにペット状態なんだけど……



「俺も寝るか。」



ベットに入ると俺も疲れたのか、その日は死んだように眠ってしまった。

pv、ブクマ、評価ありがとうございます。


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