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冒険者ギルドの話

俺はキャルに案内してもらって無事ギリン王国の詰所の前までついたのだが……大事な事を忘れていた。



「なぁキャル」



「はい、なんでしょう?」



「これさ詰所って金とか身分証いらないの?」



「大丈夫です!お金は少しだけですがアルディス様の慈悲で持ってる筈ですよ!鞄を確認してください。」



言われた通り確認すると銀色の硬貨が5枚入っていた。というかこの世界の金銭の価値ってどうなんだろう?キャルに聞いてみると、日本円で銅貨が100円銀貨が1000金貨10000の価値らしい。



「って事は俺は今5000円持ってるって事か……」



まぁこれで金問題は解決したとして、身分証はどうするんだろ?これもキャルに聞いてみる。



「それも大丈夫です!基本戦時中とかでなければ、身分証無くても入れますよ、ただ無い分お金は少し多めに支払わなければなりませんが」



うんこれで問題は解決だな、俺達がそんな会話をしてると俺の番が来たみたいだ。念のためキャルには鞄の中に隠れてもらう。



「えーと……次はお前だな。何用だ?」




「はい、冒険者になる為にこの国に来ました。」



門番のおっさんは屈強な戦士みたいだ。おっさんは一瞬俺に睨みを利かすと、すぐに笑顔になった。



「そうか!冒険者か!お前は見たところ弱そうだが良い目をしてるからな、頑張れよー!よし、通れ」



「有難うございます。頑張ります。」



おっさんは上機嫌に通してくれた、後通行料をまけてくれた。銀貨1枚のところを銅貨5枚にしてくれた。これも幸運の力か……



そして俺はその後おっさんに教えてもらった通りに冒険者ギルドに向かった。

ギルドの前につくと、ギルドの建物の上にでっかい看板が立ててあった。まさに漫画やゲームで見たギルドそのものだ。



中に入ると奥に受付があり、その横のスペースに酒場があるといった具合だ。そして受付の横に掲示板があり、そこにクエストであろう紙が沢山貼ってあった。



俺は内心ドキドキしながら歩いていた。そう俺はあのテンプレを恐れていた。もちろん脳筋バカに絡まれるイベントだ。恐る恐る酒場を覗くと、やはりガチムチマッチョ共が大きな声で騒いでいた。こえーよ!世紀末かよ!



「あのすいません冒険者登録したいんですが」



何とか受付にたどり着いた俺は小さな声で受付のお姉さんに話しかけた。何で小さい声かって?気付かれたら怖いからだよ!



「はい、冒険者登録ですね。ではこちらの書類に記入お願いしますね。」



そうして出てきた書類も見て思った…読めねぇ、そして書けねぇ……。そんな俺を見て受付のお姉さんが代筆をしてくれた。ありがとう。でも代筆代取られたけどね。



「ではウント様ギルドと冒険者の説明をしますね!私の事はマリーとお呼びください」



マリーさんは俺でもわかるように説明してくれた。ちなみにマリーさんは大人の雰囲気の美人さんだ。



マリーさんによるとギルドにはランクがあり、G〜Sまであるらしい。俺は勿論Gランクからのスタートで、ランクそれぞれに特典があるとのこと。それにランクごとに期間が決まっており、その期間何もしなかったら冒険者登録抹消されるみたいだ。俺はGランクだから1週間以内に何か仕事をしなければ行けない。



「それではウント様これがギルドカードになります。無くされたら再発行は大変面倒なので気をつけてくださいね。」



真ん中にGと書かれたカードをもらった。無くさないようにしないとな。



その後世紀末達に絡まれること無く、というか逃げる様にギルドを出た俺はマリーさんに教えてもらった宿屋に向かったのだった。



出来るだけ毎日更新していこうと思っています。

ご愛読有難うございます!

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