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異世界の話


気がつくと俺は地面に倒れてた。

そして声が聞こえる。



「……ト様! ウント様! 起きてください!」



「ん? 誰? ここはどこ? 俺は誰?」



「寝ぼけてないで早く起きてくださいよー!」



そう言われて起き上がっても声の主が見当たらない。 周りを見渡してもいないし下を見ると……いた!



何コレ? この小っちゃい生物は! 10センチくらいの人間の姿をした女の子だ……かわいい。




「えーっと……だれ?」



女の子は飛び上がると空中に浮いていた。



「よくぞ聞いてくれました! 私は女神アルディスに仕えし妖精のキャルです!」



えっへん! と無い胸に手を当てながらドヤ顔だ、可愛いからいいけど



「そーなんだ、キャルね覚えた。 ところで何で女神さんに仕えてるキャルが、ここにいるの?」



「えへへ、それはですねーアルディス様にウント様にこの世界の事を教えてあげてくださいと頼まれたのです!」



「へー」




なるほどな、確かに俺はこの世界の事を剣と魔法の世界としか知らないし、ましてここがどこかもわからないからな。 まぁちょっと喋り方うざいけど貰えるものは貰っておこう。



「じゃあ早速だけどキャルここはどこ?」



「はい! ここはギリン王国周辺の森ですね。 ちなみに魔物もいますよ!」



「そっか森かぁーって! 魔物いるの!? 俺弱いよね!? ヤバイじゃん!」



「大丈夫ですって! この森の魔物は比較的弱い魔物しか居ませんから。 あ、じゃあまずステータスを確認してみてはどうでしょう?」



俺は焦りを必死に抑え、言われた通りステータスと念じて確認してみる。



––––––––––––––––––––––––––––

ウント・フチ 年齢15

レベル 1

職業 無職


HP 100

MP 50


攻撃 12

防御 9

魔力 13

賢さ 11

素早 16

幸運 1000


スキル

女神の幸運 スキルレベル1

効果

あらゆる面で幸運をもたらす


使用魔法

無し


称号

無し



–––––––––––––––––––––––––––


「は? なんだこれ! 幸運だけおかしいだろ!? 確かにあげてくれるとは言ってくれたけど」



しかも女神の幸運ってスキルなんだよ! きいてねーよこんなスキル!



「あぁ……それは……まぁなんというか……アルディス様上げる幸運値1桁間違えちゃったみたいなんです。 てへ」



「てへ、じゃねーよ! ……まぁそれはいいとしても、このスキルはなんだよ? スキルなんて与えられないんじゃなかったっけ?」



「これはアルディス様が与えた訳じゃなくて、単に能力に応じて与えられる称号スキルですね。 ウント様の場合幸運値が1000を超えると貰えるスキルが女神の幸運ですね。」



「なるほどな、てかそのスキルって凄いの?」



俺が聞くとキャルが嬉しそうに教えてくれる。



「凄いとかの次元じゃないですよ! 普通の人間の幸運値がレベル1で10くらいなんです。 それに勇者といえどレベル1では幸運値50〜100くらいです! ましてや1000なんてのは、この世界にはいないかもですねー」



まぢか俺すげーのかも、でも幸運が良くても戦闘能力これじゃ意味ないよな。 つくづく運ないわー



俺がそんな事考えていると茂みからガサゴソと音が聞こえた後プニョプニョの物体が現れた。



出てきたのは間違いなくスライムだ。 でも全然ゲームのスライムより可愛くない、というか目がない。というか怖い。 するとスライムは俺を見つけると襲ってきた。



「むりむりむりむりーー! キャルなんとかしろよ! お前妖精だろ! 守れよ!」



「なにビビってんですか! スライムはこの世界で一番弱い魔物ですよ! 今のウント様でも倒せますよ!」



キャルはそう言うけど、怖いもんは怖いもんだ。 とか言ってる間にスライムが突撃してきた! が、何故か俺の横をすり抜けた。



「え?」



意味がわからない。 だって俺はビビって避けれなかったからだ、なのにスライムから俺を避けた? ……試してみる価値はあるかもしれない。



俺は腰にあった短剣を抜いて構える、するとまたスライムがこっちに向けて突撃してきたので今度は短剣を目を瞑って振ってみる。



「あれ? スライム死んでる」



目を瞑ってた筈なのにスライムは綺麗に真っ二つだった。 まさか……たまたまだよなー……ハハハ……俺は笑うしかなかった。 とりあえず俺は幸運値ヤバイって事がわかったのだった。 そして頭の中でテレテッテー! と音楽がなる、どうやらレベルが上がったみたいだった。



––––––––––––––––––––––––––


ウント・フチ 年齢15

レベル 2

職業 無職


HP 110

MP 55


攻撃 17

防御 13

魔力 18

賢さ 16

素早 21

幸運 1010


スキル

女神の幸運 スキルレベル2

効果

あらゆる面で幸運をもたらす

任意で偶然を起こせる(使用可能回数2)


使用魔法

無し


称号

女神の手下


––––––––––––––––––––––––


ツッコミどころいっぱいあるわー! まず偶然を起こせるって使いどころ分からん。


それに、使用可能回数って事は2回しか使えないってことか!? これは検証するしかないか……これは貴重だが仕方ない。 そして称号女神の手下ってなんか釈然としないな。



「なぁキャル、職業は変えられないのか? 無職嫌なんだけど。」



「変え方は色々ありますけど、戦闘系なら冒険者になるのが一番早いですね」



「冒険者はどうやったらなれるの? やっぱりギルドがあったりするの?」



「ほほぅ、ウント様鋭いですね〜。 その通りです! 街に行くとギルドがあるのでそこで冒険者登録できます、良かったら案内しましょうか?」




俺は了承すると、キャルと共にギリン王国を目指して歩いていく。



















ご愛読有難うございます。

ブクマ、評価お願いします。



女神の幸運に使用可能回数を付け加えました。

女神の幸運のスキル説明を付け加えました。



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