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お泊まり準備の話

PV ブクマ 評価感想ありがとうございます。


今回はギャグパートです。

「――あたしも今日泊まるから!」






――は? だった。





意味が分からない、いや意味は分かるけども、何故そんな事を言ったのかが分からなかった。




――わかった、俺の聞き間違いだな!そうに違いないはずだ。




「ごめん。上手く聞き取れなかったよ。もう一回言ってくれる?」




「だーかーら、今日あたしも泊めってって言ってるの!」




……やっぱり聞き間違いじゃなかった。

意図が全く分からないけど、断ったらレイナ怒りそうだしなぁ……めんどくせぇ。



「こ、断る気はないけど、一応理由聞いてもいいかなぁ?……なんて……はは」



レイナが急にモジモジしだしたぞ!怒ってるのか?レイナ怒ったらめんどくせぇんだよ。



「どうした?レイナー?」



「な!なんでもないわよ!!」



俺が殴られるのかと身構えてると、レイナがナルを見て、何か閃いたようだった。



「そ!そうよ!ナルちゃんをウントと2人にしたら、変な事するかもしれないから、あたしが見張ってあげるのよ!ふん!」




「なん……だと」





どんだけ俺信用ないんだよ。

なんかナルも俺の事疑いの目で見てるから!やめて!俺そんな事しないから!





「ウント様……そうなんですか……?」





ほらナルめっちゃ怖がってるし、レイナなに?俺に嫌がらせしたいのか?そうなのか?




「ナル、違うよ!断じて違うから!レイナは多分ナルと一緒に居たいだけだと思うよ……な?」




俺はレイナに目で合図を送る。

レイナも流石にマズイと思ったのか、きちんと訂正してくれる。




「ウントの言う通りよ!実は恥ずかしくて言えなかったけど、ナルちゃん可愛いから一緒に居たいなって!」



よく言ったレイナ!――てか最初からそう言えよ!何故いちいち話をややこしくする。




「そうなんですか、良かったです。安心しました。ウント様疑ってすみませんでした。」



「いいよいいよ、俺も誤解が解けて良かったよ。」



まぁ誰のせいで誤解を解かないといけなくなったのかは伏せておこう、また話をややこしくされると面倒だしな。




「ってことでレイナも一緒に泊まっていいから早く帰ろうか。俺も流石に疲れたから休みたいしな。」



「ほんと?やった!じゃ早速お泊まり用セットとナルちゃんの着替えも買わないとね!道具屋に行くわよウント!」



帰んねーよかよ!まぁでも確かにナルの着替えの事とか考えてなかったな。





「そうだな、じゃナルの着替えとかはレイナに任せてもいいか?」



「わかったわ!そうと決まれば行くわよナルちゃん!」



レイナがナルの手を掴んで走って行く。

元気だなーレイナ……




「わわわ!レイナ様!早いです!僕ついて行けないです!」



……大丈夫か。

一応心配なので俺もついて行くことにした。






その後、ナルの着替えや、その他必要な物をレイナがはしゃぎながら選び、無事買うことができた。



「やっと終わったわね!ナルちゃんの可愛い服が見つかって良かったわ!」



「僕なんかの為に服まで買って貰って本当に感謝してもしきれません。」



ナル本当いい子だな……感動。



「そのぐらい気にしなくていいって!俺とレイナの気持ちだから。」



「そうよ!あたしは可愛い子には優しいのよ!だから気にしなくていいわよ!」



「はい。僕この服一生大事にします。」




厳密には可愛くて小さい生き物にだと思う、一瞬、鞄の中のキャルか怯えた気がしたが、気にしないでおこう。




「買い物も済んだし今度こそ帰ろうか」





そして俺達は宿に向かった。







――こうして俺達のお泊まり会が始まった。






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