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あたしの話

PV、ブクマ、評価ありがとうございます。



今回はレイナ目線の話です。


あたしの名前はレイナ、Bランク冒険者だ。




あたしはサルン帝国の冒険者だったけど、国の王が変わって物騒な噂を聞いて、周辺国のギリン王国に移住する事にした。



ギリン王国はこの周辺国では、平和で有名で……それにあたしのお父さんがいる事もあって、あたしはギリン王国に決めた。



そうしてあたしは無事ギリン王国に着き、国に移住する手続きをした後、ギリン王国の冒険者ギルドに向かった。



「ギルドカード確認お願いします。」



「はい、かしこまりました。Bランク冒険者レイナ様ですね。確認しました。」



あたしはギルドで受け付けを済ませ、ギルドの中にある酒場に座り休憩をしていた。周りを見てみると近くの席に、いかにも悪さをしてそうな男達がヘラヘラしていた。あれも冒険者と思うと、あたしは少し苛立ちを覚えた。



「あたし、あいつら嫌いだわ……」



あたしが独り言を呟いていると、その男達のリーダーであろう男が、おそらく冒険者なりたての少年に絡んでいた。



内容はランクの格差を煽ってるようだった。話を聞いてると、男はDランクらしい。正直あたしからしたら男は雑魚だ。



「ヒャハハ!わかってんじゃねーか、よし!今回は俺の機嫌が良い事に免じて見逃してやる!次からは気ぃつけろよ」



「はい!ありがとうございます。気をつけますねー!」



ほんと嫌いだわあいつ!上から目線が腹立つのよ!





どうやら少年は見逃してもらったみたいだった。あたしが安心していると、あたしと目が合った男がこっちにニヤニヤしながら歩いてきた。最悪よ……




「おい!お前見ねえ顔だな!しっかしお前可愛い顔してやがるぜ、それにスタイルも申し分ねぇ。お前この、Dランク冒険者モルド様の女にしてやるよ」



Dランクの癖に何でそんなに偉そうなのよ!まぁ可愛いのは知ってるけど。ちなみに名前はモルドって名前だった。




「は?何で、あたしがあんたみたいな気持ち悪い男の女にならないといけないわけ?」



「なん……だと!お前口の利き方には気をつけろよ!」



あたしBランクなのよね……。

口の利き方どっちがなってないのよ!




「だ、か、ら!気持ち悪いから、話しかけないでくれる?息臭いし。」



「……てめぇ!ぶっ殺してやる!」



「ふーん、やってみれば?」




キレたモルドが殴りかかって来ようとしたけど、正直負ける気がしないし、あたしは1発で決めようと思って、拳を握った。



するとモルドが腕を振り下げると同時に、あたしの前にさっき絡まれてた少年が急に現れ、モルドの拳を受け止めていた。




――なんで?




弱そうな癖に、確実にビビってるはずなのに、助けてくれた少年をあたしはお父さん以外で初めて男を格好良いと思ってしまった……。



そんなあたしを無視して少年とモルドが何か言い合っているが、あたしはそんな事どうでも良いくらい少年が気になっていた。同時にモルドに怒りを覚えた。




「もういいよ!あたしに任せなって!」




あたしはそう言うと、あたしの気持ちの整理を邪魔したモルドの顎に怒りのアッパーを叩き込んだ。



「え?」



驚いてる少年の顔を見て、気持ちの整理がついたあたしは決めたのだった。








――この人とパーティー組もう!





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