1865日

Lily 4

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このマンションはデザイナーズマンションで、少し変わった作りになっている。普通のマンションの2階分が、一階だから、マンションだけど、一応2階がある。

階段を上って左側が由梨のスペース

本の部屋と、演奏部屋と、寝室の3部屋がある。

防音もしっかりしてて結構気に入っているのだ

ダンっ。寝室ドアを勢いよく閉めて、ベッドにダイブする

『蒼大のバカッ』

またお子様扱いをされた。

「やっぱり、妹…ってことだよね」

ものごころついた時からずっと、兄と一緒にいた蒼大と悟。

演奏家の両親とともに、この間まで世界中を旅してた由梨はいつも日本に来ると3人に会えることを楽しみにしていた

ニコニコ優しいお兄ちゃんと、背の高い悟と、だいたいいつもヘラヘラしてて彼女が会うたび変わってた蒼大

あの時はなんとも思ってなかったが、いつからだったか蒼大を好きになっていた

「あー、もう寝よ寝よ。たらしのことなんか考えてられんっ！」

布団をバフんっと被って、触り心地の良い毛布に包まれて

眠りについた