登場人物紹介
継母;
道化師の主要の駒。
元々は普通の高校3年生だったが、受験間近にして道化師の手により突如、童話「白雪姫」をモチーフにしたと思われる乙女ゲームの世界に転生させられた。彼女が選ばれた理由としては元々この世界にいた「継母」と容姿が瓜二つだったからという単純なもののよう。
現在は森に居を構える七人の妖精のもとで居候として家事に勤しんでいる。
人間と妖精の確執を知って生き残ることを諦めかけたが、妖精からの働きかけを受けてもう一度足掻くことを決める。
この世界での名は“クレア”らしいが、本人にはあまり実感がない。
白雪姫;
漆黒の髪、薔薇のように赤い唇、雪のように白い肌を持つ、絶世の美少女。死神姫との契約により色々な要望を叶えつつこの世界で「白雪姫」として存在しているようだが、転生したと思われるため、彼女の転生前がどのようなものだったのかは判然としない。
彼女の狙いは秋の終わりとともに複数人の主要人物と恋愛関係に落ちることにあるらしい。
転生は継母となった少女よりも以前に行ったようで、随分と前から「特定の時期」、つまり秋の終わりを待っている様子。
現在どのような生活をしているのか、どのような名前を持つのか、等、多くが謎に包まれている。
ルーヴァス;
妖精たちを束ねていると思われる、銀の髪に紫紺の双眸を持つ青年。槍を扱う。
冷静だが家の前にいた継母である主人公を助けるなど、情に厚いところも見受けられる。
主人公が身を寄せた家の主人であり、主人公含め他の妖精も拾ったようだが、住人の中の誰に対しても一線引いた節がある。ただ、誰かが困っているとどうしても放っておけない性分のよう。
家に主人公がいることを快く思っていないのか、主人公を家から出したがる傾向にあるが、その理由は今のところわかっていない。
紅茶が好きなようで、自分でブレンドすることもあるらしい。
ノアフェス;
漆黒の髪と首から下げた金の簪が特徴的な、赤い左眼を持つ青年。右眼には眼帯がされている。短剣を扱う。
通常はほぼ口を開かず、表情もないため、かなり感情を読み取りにくい。が、性格は尖っておらず、寝台を主人公に貸して自分は家の外にある「小屋」で寝るなど、主人公に対する配慮もきちんと持ち合わせている。
賑やかなことが好きで、冷静に見える見た目のわりにかなりはっちゃけた発言を無表情のまま平気で行う。たまに他者を挑発するような発言もあるが、たぶん悪気はなく、素のままでの発言。
袖から扇子やういろう等々、色んなものが出てくる。袖に普段何を入れているのかは謎。
シルヴィス;
濃紺の髪に金の双眸を持つ青年。銃を扱う。
大変毒舌で敵味方関係なく毒を吐いている様子。首筋に真紅の刺青があるが、普段は服の襟で隠されている。
主人公に対して七人の中で最も敵意を剥き出しにしている人物だが、主人公が落ち込むと慌てたりする辺り、主人公自身に悪い印象はないと思われる。
ユンファスとは犬猿の仲のようだが、原因は謎。長い紺の髪を何故かエルシャスに引っ張られることが多く、本人は気に入らない。が、それをエルシャスが聞くことはない。
クファルスとは旧知の仲のよう。
カーチェス;
純白の髪に紅の双眸を持つ青年。鎌を扱う。
物腰が柔らかく、常に穏やかな姿勢を崩さないが、女性に不慣れなようで主人公と顔を突き合わせるとすぐに照れて赤面しがち。
中性的な妖精の中でも特に女性のように柔らかな風貌の持ち主で、本人はこれがコンプレックスの様子。
長い髪を白地に赤い線の入ったリボンで常にハーフアップにしている。リリツァスの言葉から察するにおそらく妖精七人の中で最年長。
恐らく元来きつい性格のクファルスと彼の仲が際立って険悪なのかどうかは定かではないが、良好とはいいがたい仲。“半端者”とクファルスに称されるが、理由は不明。
リリツァス;
薄紫の髪に紺の双眸を持つ青年。細剣を扱う。
子供のように天真爛漫で、好奇心旺盛な性格。四六時中くしゃみをしている。本人曰く「一年中花粉症」。
ノアフェスから、一度彼が倒れたという報告も上がったが、「仕事」に行くことは譲らないなど、頑固な一面も持ち合わせている。
基本的に悪意とは無縁の性格で、誰かを疑ったりすることが苦手な様子。誰に対しても本気で心配したり、子供のような反応もしばしば。
絵を描くことが趣味とは言うが、その実力は不明。
ユンファス;
金の髪に緑の双眸を持つ青年。大剣を扱う。
相手をからかうことを楽しむ意地の悪い部分も持ち合わせる性格の持ち主だが、冷静かつ冷淡になることもある。
シルヴィスとは犬猿の仲で、見かければ大抵悪戯を仕掛けたり挑発したりと、喧嘩を吹っ掛けることが多い。理由は不明。
手先が器用なようで、割れてしまった主人公の手鏡も傷跡一つ残さないほど綺麗に修復してみせた。
洒落た物が好きなのか、華やかな飾りをいつも身に着けている。
一度主人公との会話の後に、いつも前髪で隠れがちな左眼が真っ赤に光ったようにも見えたが、詳細は不明。
エルシャス;
若草色の髪に蒼の双眸を持つ少年。
妖精七人の中で最年少であり、それに相応の容姿を持つ。いつも寝てばかりいる、クマのぬいぐるみを手放さない少年。口数はさほど多くない。料理が好きなようだが、彼が台所に立つとそれはそれは素晴らしい惨劇が繰り広げられることになるので彼は料理を禁止されている。
主人公に対しては恐らく好意的で、主人公に危害を加えかけた時には彼女に泣いて縋り、「嫌いにならないで」と懇願するなど、主人公に懐いているような様子も。
ただ、危害を加えようとした理由は定かではない。
シルヴィスの髪を引っ張る癖がある。
鏡の精;
薄い水色の髪に緑の瞳を持つ青年。執事の姿をしている。
正式な名は持たないという、主人公に仕える鏡の精霊。彼の真意はよく分かっていないが、とにかく主人公を護ろうとしているのは恐らく確かと思われる。
元はどうやら女王の住む城の王座の奥にある大きな鏡に宿っていたらしいが、主人公がその鏡を蹴っ飛ばして破壊して以降、道化師の手により小さな手鏡に収められることとなり、現在は常に主人公の手元におかれるようになった。
主人公に“余計な情報”を与えすぎると消されるらしいが、詳細は不明。
クランツ;
金髪碧眼の青年。耳が普通のそれだったので、おそらく人間。
森の中で洗濯物中の主人公が出会った。何かの探し物をしていたという。
自分の名を名乗ったが、知らないという主人公にひどく驚き、また少し自嘲するような様子を見せた。
迷いの森を“妖精の砦”と称する割に、迷う様子もなく森の中を出入りしているようだが、その真意はわからない。
何者なのかは不明。
道化師;
主人公を異世界に導き落とした張本人。死神姫と呼ばれる相手と主人公を駒としたゲームで遊んでいる模様。詳細は不明。
死神姫;
白雪姫と路地裏で会話していたと思われる。
白雪姫を駒とするゲームで道化師と勝敗を争っている模様。詳細不明。
王子;
金の髪の青年。歌いながら白雪姫に求婚したところだけ目撃されている。主人公からよく見える位置ではなかったため人相等の詳細は不明。その後の詳細も不明。何がしたかったのかがよくわからないが、とりあえず白雪姫と結婚した様子はないと思われる。
スジェルク;
灰色の髪に赤い双眸を持つ精霊。
主人公のことを助けようとしているようだが、自ら“下心があるから手伝う”と悪びれず宣言している。
大まかな言動は主人公を助けているが、言葉の端々にナルシスト加減が見て取れるため、大変苛立つ男であることは間違いない。
森の中でクランツと出会った時、尖っているはずの耳が丸くなっていたのは恐らく“人間と妖精の確執”によるものではないかと考えられるが、本人は特に何も言っていない。
“下心”については一切不明。
クファルス;
褪せた金の髪に灰色の双眸を持つ妖精。シルヴィス曰く「腐れ縁」。
かなりきつい性格で、口も悪い。鎖鎌を扱うと思われる愛煙家の青年。しかしシルヴィスに評させると“中年”らしい。
片腕がなく、木製の義手の先に鉤爪を付けたものを装着している。
主人公には敵意の他に感情がなく、会ってすぐに鎌を突き付けて尋問をしてきた。
カーチェスへもいい印象がないようだが、詳細は不明。
町の中で武器屋を営んでいると思われる。
ルーヴァスのことを「あのお方」と呼ぶ様子から、ルーヴァスには一目置いていることがうかがえる。
蛛;
漆黒の髪と双眸を持つ、死人のように血色の悪い男。
リオリムが主人公に情報を与えようとした際に“余計な情報を与えてはいけない”という規約の元に主人公の手鏡を破壊したようだが、主人公には心当たりがない。
恐らく死神姫の手先だが、詳細は不明。
鴉;
詳細不明。




