迷惑な友人
第一弾は女子高生と友達です
最近はこんな女子高生はいないとおもいますが・・・(^^;
迷惑な友人
『ユミ~!!聞いて聞いて聞いて聞いて!!』
『うん、聞こえてるからちょっと落ち着こうか?』
教室の扉を勢いよく開けた私の友人“ひな”は私の名前をでっかい声で呼びながら、これまらでっかい胸をユッサユッサ揺らしながら駆け寄ってきた
べ、別に羨ましくなんかないんだからね!
・・・ごめんなさい。嘘です。めっちゃ羨ましいです。半分、いえ少しでいいので分けてください。
話が逸れました。
ひなは時々、ちょっと、・・・かなりウザくなる時があります。
お気づきかもしれませんが、今がまさにウザイです。
いつもはおっとりしていて、でも自分の意見をしっかり持った良い子なんです
それが、一つ上の先輩で剣道部の主将のこととなると人格が入れ替わります
『朝練の姿もかっこいい!タオル渡したら“ありがとう”だって!!しかも爽やかスマイル付き(ハート)』
『お礼を言うのは別に普通のことじゃない?それに笑顔だって今までも』
『今日のスマイルは一段とかっこよかったんだぁ!今度の大会も絶対に応援に行っちゃうんだもんね!』
『はいはい、それは頑張ってください』
『ゆみも行くんだよ?』
『は?』
『だって、一人で応援とか行ったら絶対気持ちがバレちゃうんじゃん!だからゆみも付いてきてね?』
『・・・一人で言っても二人で言ってもあんま変わんな・・・』
『全然違うよ!!』
『って言うか、朝タオル渡した段階でバレてると思うけど?』
『ええ!?そ、それは困る!!先輩の重荷になりたくない!!』
(こいつうぜぇぇぇ!!)
とっとと告ってとっとと付き合っちまえ!!
だって、どっからどう見ても両思い・・・つか、これで付き合ってないのが不思議なくらい毎日毎日惚気けるんだ
タオルを渡した。弁当を作ってきた。放課後の練習も見に行って、一緒に帰った
って、絶対付き合ってるだろ!!
が、本人曰く・・・まだ気持ちを伝えていないので付き合ってはいない・・・だ。
呆れるくらいバカップルなのに
ああ、そうか、これは新手のイジメなんだな
彼氏いない歴=年齢の私を精神的に攻撃しているんだな
そうかそうか・・・そうとわかれば
『大会の応援行ってもいいけど、一つだけ条件がある』
『わぁ!ありがとう!!』
『条件飲めよ?』
『うんうん!で?条件ってなに?』
『今すぐその先輩に告って来い!』
私の言葉を聞いてひなが固まった
そしてゴクっと喉を鳴らし高速で首を横に振った
『むむむむむ、むりぃぃぃぃぃぃ!!』
ひなは叫ぶと顔を真っ赤にして腰をくねらせた
『だってだって、もし先輩と付き合えることになったら・・・ひな死んじゃう!!』
うっぜぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!byゆみ、心の叫び
なんでひなと友達をしているのかと思うかもしれないが、ひなは普段はとってもいい子なのだ
先輩が絡んでいなければ・・・
そんな時々迷惑な友達はこの後本当に先輩に告って付き合うことになりました
『ゆみ~!聞いて聞いて聞いて聞いて!!昨日先輩と映画館デートしたんだぁ』
『あっそ、よかったね』
ウザイ事には変わらなかった