本土奇襲、揺れ動く山本の心
5月5日、
めでたい筈のこの日は、
悲劇と化した
5月5日、早朝7:00
「おお、山本長官、どうぞこちらに」
和泉が椅子を用意する
「では、それより話とは何ですか?」
椅子に座り問いかける山本
「この作戦計画書のことだ」
バサッと紙の束を机の上に置いた
「...総理、これではあまりにも無謀です!!」
ガタッと立ち上がり机を叩く山本
作戦内容はこうだ
まず、聯合艦隊はパナマ運河を奇襲
その後は無線封鎖を行い、アメリカ本土を強襲する
あまりにも無謀な作戦だ
「アメリカの反感を買いかねません!!これでは逆効果です!!」
和泉に詰め寄る山本
「頼む!!この通りだ!!」
頭を下げる和泉
「それでも、断固反対です!」
そう言って、部屋を出た
さて、
艦隊は今、東京湾の上空に居た
「はぁ~、無茶すぎるんだって...」
なぜか強制的に作戦計画書を持ち返された山本
「どないしたん?」
関西弁が特徴の赤城が話しかける
「ん?だから、この...」
『総員戦闘配置!!敵の大編隊を捉えた!!繰り返す!!総員戦闘配置!!』
アナウンスと緊張が艦隊を包み込んだ
一方、東京では一般家屋を全て地下へ引き込み、地下にある戦闘設備を全て引きずり出した
「総理、全設備整いました、」
「よし、九十九里第一次防衛群だ、起動用意」
さて、九十九里の砂浜が動きだして、地面の中からミサイルセルが飛び出した
「起動完了!射程距離収めました!!」
「迎撃始め!!」
一斉にセルが開きサジタリウスの矢が放たれた
「万が一の保険だ!聯合艦隊に出撃要請を出しておけ!!」
「九十九里対空砲台群起動!!」
「下総台地全砲台起動!!」
「ダメです!!数で押されてます!!」
「東京の設備も起動だ!!急げ!!」
「日本橋特化砲台起動!!」
「九十九里第一次防衛群被弾!!迎撃率落ちます!!」
「臨海部副都心砲台、および迎撃群起動!!」
「東京湾警備要塞群起動!!聯合艦隊が向かいます!!」
「山本か!?」
一方、聯合艦隊では、
「全対空設備は大丈夫か!!」
「正常に起動しています!!」
「よし、戦艦部隊を先攻させろ、空母機動部隊は発艦のため一時後退する」
「了解!!戦艦部隊対敵します!!」
「発艦急げ!グズグズしてると命中弾を食らうぞ!!」
艦橋から外を見ると圧倒的な対空砲火を撒き散らしながら戦艦部隊が対敵していた
「戦闘隊発艦します!!」
第三甲板から次々と飛び立っていく戦闘隊
「山本長官、攻撃隊はどうすれば、」
「ん?、複戦として出撃要請だ」
「了解!攻撃隊発艦準備!!」
「戦闘隊が対敵します!!」
赤城零戦隊隊長
「出鱈目に多すぎる、だぁろッ!!!」
クイッと操縦桿を倒す、すると、さっきまで居た所に銃弾が叩き込まれた
「四方八方から狙われてやがる、きりがない!!」
先ほど撃って来た相手に狙いを付けて急降下、銃弾を翼に叩き込む
「しまった!!後ろを取られたか!!」
後ろを確認すると新たに一機くっついて来た
しかし、次の瞬間、翼から火が噴出し煙を上げて堕ちていった
「ハハ、助かったぞ!ピカイチ!!」
そう、先ほどの撃墜は阿部が遣ったのだ
背面飛行に近い急降下で後部の機銃弾を敵機の翼にぶち込んだ
勿論、ダイブブレーキはしてなかった
「さて、まくるか!!」
グイッと零戦は急旋回、あっと言う間に敵機の後ろを取った
「取ったぁぁぁ!!」
敵機のエンジンにその銃弾を叩き込んだ
グワァァァンン!!
「な、何事だ!?」
東京湾の水面を巨大な水柱が立っていた
『敵の重爆撃機が墜落、以上』
「上か!!」
見上げた空には、先ほどにはいなかった黒い影が多数確認できた
「コイツらは囮って事か!!」
垂直に上っていく零戦
流石にあせったアメリカの重爆撃部隊は機関砲で対抗
しかし、格納庫に銃弾を叩き込めば火だるまになる
一機一機と数を減らすがそれなりの数をそろえてるらしくなかなか減らない
「ダメだ!!突破される!!」
既に最終防衛線まで押し寄せて来ていた
一方、東京は全ての建造物、迎撃設備は弾切れになり次第地下に引き込んでおり
何もない殺風景が広がっていた
それでもなお、東京は火を噴いていた
「最終防衛線突破!!」
「全設備、建造物を引き込め!!」
そして、地表に衝撃が走った
「今日まで完成した特殊装甲版の数は!!」
「第一から第二十四特殊装甲まで出来ております!!」
「被害報告!!第一特殊装甲が食い止めております!!」
その後、1時間にわたり爆撃は続いた
第一特殊装甲は一ヶ月の休暇を余儀なくされた
「で、山本長官、今回の奇襲を見て、決断なさいましたか?」
和泉が聞く
「いいえ、断固として反対です」
やはり意見を曲げない山本
「やはり、アメリカとやるのは無茶ですか」
コーヒーを飲む和泉
「...一つだけ、作戦は在ります」
新しい作戦計画書を和泉の前に出す
「これは、」
作戦計画書を手に取る和泉
「暗号は、フジヤマノボレ」
静かに言う山本
ここに、一大反抗作戦が提出された
作者:さてと、寝るか
三笠:クソゲーのワンシーンかよ!?
作者:昨日2時まで徹夜したんだよ~、眠らせてよ~、
三笠:昼の12時まで寝てたくせに
作者:あれ?ばれた?
三笠:バレバレ、それよりテスト勉強しろ
作者:そうするよ
三笠:執筆も頑張れよ
作者:1日1件が目標なんで
三笠:じゃあ、時間だから、では、
作者:また今度!!!