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太平洋と嵐

ミッドウェーの遥か沖合いに始まる大海戦、


両長官の決断とそれぞれの司令官たち、


これが、太平洋の『LastBattle』


12月8日 午前9:37


「やはり、君たち二人しか居ない、任せたぞ」

そう言うと、山本は綺麗な敬礼をして見せた


「任せてください、何としても勝たせて頂きます!」

自信満々に言うのは山口


「経験に物を言わせて見せますよ山本長官」

こちらも綺麗な敬礼で答える小沢


「さて、分かってると思うが、くれぐれもチャンスを逃すようなことはしないでほしい、ミッドウェーの教訓を覚えておいてくれ、全員、いや、総員で黄金のチャンスを掴むんだ!!、わざわざ呼び出しておいてすまんが、戦闘配置に付き自艦へ戻られたし」

そう言うと、二人は敬礼をし、艦橋から立ち去った


「...Z旗を揚げろ、講和への最後の戦いだ」

そう言い残すと、露天艦橋に上がる


露天艦橋には既に見張り員が準備を済ませていた


「長官、ヘルメットを」

見張り員の一人がヘルメットを差し出す


「いや、このままでいいんだ」

ヘルメットを丁重に断る山本


「聞こえているか艦橋、機関室に伝えろ、かっ飛ばせ!!!」

伝声管が揺れるほどの大声を出す山本、

勿論返事が、


『ようそろ!!!!』


やる気満々の返事が機関室と艦橋から聞こえてきた


「絶対に掴むぞ!!、黄金のチャンスを!!」

その場に居た見張り員も気を引き締めた



大太平洋艦隊、


「以上だ、降りたい奴は今のうちに降りておいてくれ、今回は必ず接戦になる」

放送室で全艦放送をかけるマイク

しかし、誰一人降りようとしていない


「ありがとう、皆、戦闘配置だ!!」


けたたましく、サイレンが艦隊を包んだ

無人のマードック艦隊は無人機を偵察に飛ばしており、

主力のユナイテッド・ステーツ級はルシー司令官と共に後方で構えていた


「マギ、覚悟は出来てるか?」

そう言って隣に座っているマギに聞く


「えぇ、出来ています、」

何と無く下を向き元気が無いマギ


「こうでもしないと、国に歯向かってでもしないと現場の指揮は出来ないからな」

そう言うと、ヘルメットをかぶり中央戦闘指揮所を出て行く


「長官!?どちらに!!」

急いで引きとめようとするマギ


「ん?艦橋に」

そう言うと冷たくて重い鉄の水密扉が音を立てて閉まった、

マイクの笑顔という残像を残し


「...御武運を祈っています」

そう言うと水密扉に向かって敬礼をした



聯合艦隊


『陸攻部隊あと三時間です、電探、索敵共に反応無しです』

伝声管を報告が流れる


「...不安か、赤城?」

隣に立つ赤城を心配する山本


「そりゃ、不安やがな、不安でしゃあないで」

やけに辺りをキョロキョロ見回す赤城


「ミッドウェー、気張っていこうか」

そう言って目を閉じる山本


『敵無人機との接触、索敵隊が空戦を開始しました!!』


「来たか、全攻撃隊及び零戦隊の発艦用意、」

エレベータが動く、雷装爆装の攻撃機やら爆撃機を甲板に並べていく

零戦は一足先に下の甲板から発艦していた


「しかし、坂井の零戦は限界を知らないのか?」

他の零戦を引き離す坂井機を珍しそうに見る山本


「知らん様ですわ...」

唖然とする赤城



大太平洋艦隊


「何?、対敵した?、方角を割り出せ!南西!?攻撃隊は!?よし、発艦用意だ!!」

間もなくして、エレベータが翼下にミサイルを積んだ攻撃機を甲板に送り出した


「けりをつけるぞ、Yamamoto!!」

音を立てて、一機目がカタパルトにより、打ち上がった



聯合艦隊


『敵攻撃隊接近!!対空戦闘配置!!!繰り返す!!対空戦闘配置!!!』

バタバタと通路が忙しくなる、

弾薬補給員は機関砲の後ろの待避所に弾薬の箱を抱えて待機

甲板員や整備員は格納庫内の爆弾や魚雷を固定するために走り回る


『対空戦闘配置完了!!』


まるでこれが合図のように機関砲が鎌首を重たそうに持ち上げる


「来るなら来い、」

覚悟を決めた山本の言葉だった



作者:さて、今回の後書きは、『重巡利根先生エアレース編出演』の回です


三笠:で、行くのは?


坂井:俺々、坂井三郎です!


阿部:阿部光一だ、久しぶりだと思うんだが...


南雲:良く分からんが、航空関連と縁が切れないかね、


栗田:まぁまぁ、同じ水雷屋、観戦しよう...


三笠:え~と、何々、坂井三郎に阿部光一、南雲忠一に栗田健男、ハッキリ分かれてるね、


作者:まぁ、栗田さんは居合いの達人なので、陸戦に巻き込まれても心配ないと思って選んだ、問題は、南雲さん、水雷屋一本だから、


南雲:それがどうしたんだ?


作者:今回は艦隊は出ないよ、始めっから言っておきますけど、


南雲:...栗田、同期のお前が羨ましい..


栗田:努力家なんだから頑張ればいいよ


作者:とりあえず、頑張ってください、


阿部:で、何で艦爆乗りの俺まで行くんだ?


作者:ベテランエースパイロットだから、


三笠:敵艦に当てた爆弾の合計が200を超えるんだが...


作者:ほらみろ、


阿部:分かった


坂井:ところで、零華は?


作者:重巡利根先生に聞いてみてください、


三笠:では、また会おう!


作者:また今度!!


全員:Have a nice day!!!

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