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破棄された条約、動き出す太平洋情勢

先のチューク奇襲で深手を負った大日本帝國


呼び戻される戦友15人


長谷川 たすくの国葬式


命を吹き込まれる艦体


果たして、物量大国アメリカに勝てるのか?

4月24日、


この日、

やっとアメリカからの宣戦布告が総理官邸に届いた


「内容が如何あれ、宣戦布告は今頃届くもんなのか」

読み終わって和泉はその紙を屑箱の中に放り込む


「長谷川さん、無念ですね」

下を向く秘書の織田 幸助


「はぁ、27日には軍神全員を呼び戻してくれないか?」

古い一枚の新聞記事を取り出す


「国葬、ですか?」


「ああ、彼は頑張ったんだ、それなりに評価される価値はある」



4月27日、


「よぉ!山本、久しぶりだな」

気軽に声を掛けたのは泉家


「おお、弟の調子はどうだ?」

懐かしそうに山本も話す


「今は造船所勤めだ、進水式で忙しくてこれんらしい」

広島のある方角を見つめる泉家


「お、山本元長官!」

小沢が駆けつける


「おお!何年ぶりだ!」

お互いの肩をつかみ合いその場で回りだす小沢と山本


「ん?山本さん!?」

操艦の鬼、森下が駆け寄る


「おお!、森下!」

森下の手を握る山本


泉家 秋平

栗松 鉄兵

菊池 剛

山本 五十六

小沢 治三郎

森下 信衛

南雲 忠一

横井 秀一

栗田 建男

志摩 清英

原  忠一

戸塚 道太郎

宇垣 纒

田中 頼三


かつてのユーラシア大戦の名司令官たちであった

そして、この日、

聯合艦隊司令長官 長谷川 輔

の国葬が帝都東京で行われた



総理官邸、


「ん?入ってかまわんぞ」

そう言って扉のロックをとく和泉


「総理、全員呼び寄せたんだから、何かの考えが御座いますな?」

先に入ったのは山本


「ああ、そうだが、まずはこれを見てくれ」

そう言って艦艇の写真を取り出す


「これは?」

小沢が聞く


「現在、進行中の伊勢計画と四³艦隊計画の真の姿だ」

静かに呟く和泉


「計画進行率は、」

すかさず食らいつく栗松


「約99.8%進行しており、来週には試験航行が出来る」

丁寧に説明する和泉


「ところで、司令長官は誰になるんだ?」

森下が聞いた


「それは、君だ、山本五十六君」

指を山本のほうに向ける


「え?はい?」

手の中に持っていた資料を落とす



『山本五十六、聯合艦隊司令長官就任』

この一言は翌日の新聞、世間を賑わせた

そして、この日から栗松指導の下、

猛訓練が始まった、



NSKドック、


急ピッチで取り付けられるエンジン

外にあるエンジンはあくまでも副主要推進機関の一部

最重要動力機関は?

『ジャイロ式空間軸固定機』

説明すると、

この空間には、さまざまな方向に

空間軸と呼ばれる物が走っており、

例えゴマ粒大の空間であってもその数は無限である

その空間軸をタコ糸と例えて、

ジャイロスコープを乗せてみよう

するとどうだろうか?ジャイロは見事に細いタコ糸に乗る

ちなみに、良く勘違いされるのはオートジャイロ

説明すると、原始的なヘリコプターである

実戦配備された唯一の例は旧日本軍のカ号観測機だ

おっと、話が脱線してしまった

こうして、試験航行の12時間前には見事に整った


すると、

ドックに一人の人物が現れた

現在は司令長官の職についているその人物は

『赤城』と呼ばれる三段もの甲板を持った艦に歩み寄る

甲板右舷に航海、操艦用の小型艦橋が設置されたその姿は

かつての航空母艦、『赤城』の中期の姿だった

第二飛行甲板はやはり羅針艦橋に塞がれていたが、

内部に伸びる第二飛行甲板は格納庫として活用される

最下部の第三飛行甲板も内部に伸びており発艦距離をとっていた

羅針艦橋の周りはやはりあの50口径20cm連装砲2基4門が堂々と居座っていた

最上部の第一飛行甲板は変わっておらず左舷に独特のカーブを描いていた

エレベーターは後部に一基、前部に大型のが三甲板共同のが一基ある

これは、天城型三段空母の共通事項だ

第一甲板は攻撃機や爆撃機、または着艦用である

第三甲板は戦闘機専用の特等席、着艦は第一で行う

ただし、第三甲板は鉄筋の支柱があるためちょっとぎりぎりな発艦である

そこはパイロットの技量でカバーしてもらおうと現在栗松が指導中

そして、彼は航海操艦艦橋の最上部へ踏み入れた

そこには一人の少女が蹲っていた居た


「よぉ、赤城、また一緒に戦えるな」


彼は微笑み少女に手を差し伸べた


作者:はぁ、やっと立ち直ってきた


三笠:ついに動くのか?


作者:ええ、試験航行でついに動きます


三笠:全部?


作者:ええ、全部ですよ


三笠:対米戦はどうなるんだ?


作者:山本と総理が対立します


三笠:へ~、大変だな


作者:まぁ、頑張れば何とか成ります


三笠:ところで、艦上機は?


作者:次回登場します


三笠:よし、では!!


作者:また今度!!

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