参上、三景艦の名を継し者、
第九航空艦隊、通称、夕凪艦隊、
最新鋭艦隊で有りながら、日本海において最強と言われる機動部隊、
その技量は未知数である、
8月25日、
この日、
一隻の最新鋭潜水艦が艤装を完了し、進水式を行おうといていた、
それを見守るのは鹵獲艦『翠玉』と聯合艦隊の猛者達である、
間もなく、くす玉が割れ、『伏龍型』と名付けられた巨鯨は、その身を瀬戸内海の海流荒らし蒼海に投じた、
そして、所属する艦隊は主役は後から登場すると言わんばかりに到着、
自衛艦隊、韓国護衛艦入り乱れる日本海において、配備されたばかりの最新鋭艦隊で有りながら、
常にその身を最前線に置いている、
第九航空艦隊、
艦隊司令官の名を取り、通称、夕凪艦隊、
元DDHであり、空母に改造された三隻、元は、ドックで眠って居た三隻だが、なぜ、眠って居たのか、
それは、開戦前に遡る、アメリカから届いた建造差し押さえ通告、
これで伊勢計画などを中止せざるおえなかった事は記憶に新しい、
その差し押さえが届いた時は丁度、三隻も残すは格納庫と飛行甲板だけだった、
そこに届いた建造差し押さえ通告、工事は断念、あと一歩で解体処分となる所だった、
しかし、あの『山口 多聞』が目を付けた、
必死に山本に頼み込み、何とか秘密裏に進水式を挙げた、
しかし、秘密裏が故に、艦隊の名前は無い、
そこで、艦隊司令官の苗字を取って夕凪艦隊となった、
護衛の艦は『あきづき型』全艦で、空母護衛のため、日本独自のイージスシステムが改装際に新たに搭載された、
そして、今回、新たに潜水艦二隻が加わり、聯合艦隊第三艦隊の第九航空艦隊となった、
さらに、この艦隊は最新鋭機が配備されている事を忘れてはならない、
戦闘機は『新・烈風』、攻撃機は『新・流星』、爆撃機は『新・彗星』である、
極めつけは、その独特の航空機の運用方法で、たまたま偶然に三隻の空母だったので、三艦別々の機体を運用をして居た、
松島では『新・烈風』、厳島では『新・流星』、橋立では『新・彗星』をそれぞれ運用している、
ここで、空母の搭載能力を見てみよう、
まずは、飛行甲板に並べてある防塩塗料を塗ってある九機、次に第一層格納庫に二十七機、さらに、最下層格納庫に十四機の合計五十機だ、
飛行甲板にはカタパルトが二つ有り、これで艦上機を打ち出す、
高性能四十mm機関砲を二十基設置し、舷側には魚雷と対空ミサイルの両用発射管が合計六基、艦尾には対魚雷デコイ発射管が二つ有る、
デコイはリモコン操作にも切り替えられるため、これに騙された韓国護衛艦は数知れず、
さて、一方、艦隊司令官の夕凪は何処なのか、それは、赤城の長官室に向かって居た、
「し、失礼します‼」
男とは程遠い丸みを帯びた体、
「おぉ、夕凪君か、緊張しなくても良いぞ」
相手をリラックスさせる山本
「は、はい…」
まだ、緊張は解けてない、
「流石は私が見込んだだけは有る、日本海の活躍、見事だ!」
そう言って、奥から山口が出て来た
「いえ、そんな、勿体無いお言葉です…」
まだまだ、緊張は解けてない、
「さて、自己紹介しよう、私が聯合艦隊司令長官であり、第一艦隊司令官の山本 五十六だ、よろしく」
そう言うと、山本はお辞儀をする
「私は第二艦隊司令官の山口 多聞!、これからの活躍を期待しているぞ‼」
熱弁を振る舞う山口
「第三艦隊と、第九航空艦隊司令官の夕凪 松帆です!、宜しくお願いします!」
そう言って、彼女は深くお辞儀をした
「さて、第三艦隊は……夕凪君達しか居なかったなぁ、さみしいと思うけど、頑張ってくれ」
編成表を見て山本が言う
「はい、これで、やっと聯合艦隊の仲間入りです!、こんな、女子ばかりの艦隊が聯合艦隊に入れるなんて夢にも思いませんでしたッ‼」
ちなみに、第九航空艦隊の男女比は一:三と聯合艦隊屈指の花百合艦隊だ
「しかし、航空機乗りは女子が圧倒的に人気だったとは、時代も変わられましたな」
山口がお茶を飲む
「ははは、時代はめまぐるしく回るんだよ、」
続いて山本がお茶を飲む、
「同感です、」
そう言うと、夕凪がお茶を飲む、
それを影から赤城が羨ましそうに見て居たのは別の話である、
一方、
松島の長官室では、
女子達が騒いで居た
「お姉さん!飲み過ぎだよ‼」
そう注意するのは『橋立』
「だいじょぶだいじょぶ~♪」
日本酒をラッパ飲みするのは『松島』
「そういう態度だから、火薬庫が爆発したのかしら、お姉さんは、」
呆れるのは『厳島』
ービクッ‼
「お、お姉さん?」
いきなり飲むのをやめる松島を心配する橋立
「厳島…」
鋭い視線で睨む松島
「は、はい、お姉さん」
冷や汗をかきはじめる厳島
「そ、そ、そ、…それを言うなぁ‼」
泣きながら厳島に訴える松島
「お姉さん落ち着いて‼」
必死になって松島を落ち着かせる厳島
「あの日は、いつもの様にお酒飲んでたのよ、そしたら、急にお腹にドカンってきて、勢いで飲んだお酒吐き出したのよ、それが、真っ赤なお酒なのよ!、そのうち意識も無くなって来て、気づいたら空母になってるのよ‼」
あの日の状況by松島、
「……お姉さん、今度は爆発しないでね」
釘を刺す厳島
「だ、大丈夫よ、機銃弾だけたから…」
流石に青ざめる松島、しかし、やはりラッパ飲み…
「対空ミサイルは?、魚雷は?」
詰め寄る厳島
「日本海軍なめるんじゃないッ‼備品管理ぐらい出来るよッ‼」
松島さん、正しくは海戦隊…
「作者うるさいッ‼」
すみませんでした…
「それより、松帆遅いね、」
橋立が聞く、すると、長官室の高級かつ、重厚な扉が開く
「はぁ、ただいま…」
頬っぺたを真っ赤に染めた夕凪が入って来た
「まさか、酒?」
厳島が気がつく
「あははは、松島~、飲も~♪」
そう言うと、松島に寄りかかる
「ヨッシャーッ‼今日は飲むぞッ‼」
そう言うと、
翌日の朝三時まで飲み、
途中から山口が加わるとさらにヒートアップ、
かくして、松島は滅多に起きないエーテルエンジンの出力が出ずの機関不調、
夕凪は頭痛が止まずに二日酔い確定、艦隊全員から心配され、お見舞いが殺到した、
一方、山口は何にもなかった様に普通に業務をこなして居た、
第九航空艦隊は、司令官の二日酔いによりそのスタートを切った…
作者:ふぅ、パソコン、何で不機嫌なんだ?
パソコン:ガルルル…
作者:駄目だこりゃ…
三笠:あきらめろ…
作者:はぁ、また今度…
三笠:また会おうッ‼




