南太平洋決戦
ついに動いた日米双方
南太平洋の決戦が始まった
大太平洋艦隊、
「ヤップ、ウルシーをカサブランカ級に任せ、俺たち本隊はラバウルを航空基地にするのか」
大統領直々の命令文に嫌気がさすマイク
「しかし、この作戦は危険度も高いです」
そう言ったのはマギ
「ああ、聯合艦隊だ、噂では空を飛ぶらしいが、実際どうなんだ♪」
途中から笑顔になるマイク、この年でも好奇心は忘れてないようだ
「今回の攻撃隊がたまたま写真を撮りました、」
そう言って3枚の写真を取り出すマギ
「ほお、これはもう空中艦だな」
感心するマイク
「そ、それより、マイク長官、まもなく出撃です」
実はマイクの笑顔でキューンとなったのは別の話、
「そうだな、これで、本当に勝てるのか、疑問だけが残るよ」
そう言って机の引き出しからアイマスクを取り出す
「全く、日本みたいに現場指揮を取らせろよ」
ブツブツ文句を言いながら就寝する
「...大統領嫌いが伝わった」
寒気を感じるマギ
「か、過激~」
口をあんぐり開けて驚くジェラル
「それもそうよね、実質上の艦隊運用権はあっても、艦隊指揮権が大統領が握ってるんだから」
そう言い残すとジェラルと共に艦橋に移動した
聯合艦隊第一艦隊、
「ついに出撃したか、だったら、こっちも全力で迎え撃つ、」
ウルシーやヤップを第二艦隊に任せたが、問題はこっちだ、
「こちらがわずかながら下回っている、これをどうカバーする?」
山本が疑問を投げかけるが返事は帰ってこない
「しかも、今回の作戦で、坂井機は出撃できるかまだ分からん、それに、弾薬は後二回の攻撃分しか残されていない、相手は全機でミサイルを撃ち込んでくるだろう、何としても、決戦前には打開策を見付けてほしい、以上だ、」
そう言って解散する
「はぁ、やることが山積みだな」
そう言って地図を広げて駒を並べ始める山本
「ヤップ方面は護衛艦なし、ラバウル方面は、あり、第二艦隊は楽チンだな」
羨ましそうに山口の顔を思い浮かべる、
ちなみに遅くなったが、
山口や山本、小沢などの顔は、作者の勝手な判断により2011年に放映された某戦争映画を元に設定しております
「多聞丸、帰ったら覚悟しておけよ」
そう言い、机からトランプを取り出す
恐らく、山口の運命は決まったに等しい
聯合艦隊第二艦隊、
「ハックション!!!」
静かな艦橋で豪快にくしゃみする山口
その為か、艦橋にいた殆どの人が冷や汗をかいている
「ん?どうした?全員固まって...」
自分のやった事に気づかないようだ
「それより長官、第一艦隊の電文はどうするんですか、」
そう聞くのは阿部艦長
「無視するわけがない、直ちに転進!ヤップとウルシーを守りに行くぞ!!」
すると、第二艦隊は南東に針路を向け突き進んだ
7月2日、
この日、
南太平洋において、すべての駒がそろった
ヤップ、ウルシー方面は、第二艦隊と大太平洋艦隊副隊(アメリカでの別名は『可愛い奴ら』)
ラバウル方面ではまさに執念の対決を迎えようとしていた
第一艦隊と大太平洋艦隊本隊が衝突しようとしていた
大太平洋艦隊本隊
「陸上運用機はまだ?」
マイクが言う
「アメリカから届くはずですけど、届きませんね」
マイクと同じ青いカラッと晴れた空を見る
「なぁ、あれって、聯合艦隊だよな」
双眼鏡をマギに手渡す
「ええ、そうですよ、...ん?えぇ!?」
慌てて双眼鏡を覗く
「さて、決戦だ」
顔つきが変わるマイク
「わ、分かりました!」
艦隊にサイレンが流れた
聯合艦隊第一艦隊、
「ん?気づかれたか」
艦隊の異変をいち早く察知する山本
「そのもようです、」
敵の通信を傍受していた通信員が言う
「早いが、総員戦闘配置!!発艦用意!!Z旗揚げろ!!」
カラカラと滑車が回り旗が揚がる
そして第三飛行甲板では、防風用の横式シャッターがゆっくりと開く
「戦闘配置完了!!いつでもいけます!!」
大太平洋艦隊副隊、
「司令官!!日本の艦隊が睨んできています!!」
報告する艦橋員
「わかったわ、攻撃隊準備!!」
命令を出す大太平洋艦隊次期司令長官候補の『ルシー・ローランド』
初の女子司令長官誕生かと騒がれている時の人
「見てなさいよ」
そう呟くルシー
聯合艦隊第二艦隊、
「敵が発艦体制です!!」
見張りが叫ぶ
「よし、一式を出せ!直ちに発艦作業に!!」
席を立ち上がり気合十分で命令を出す
「聯合艦隊の意地を見せてやれ!!」
この一言に第二艦隊は振るいあがった
ここに、また、日米の空母対空母の決戦が始まろうとしていた
作者:ヤッホヨーイ!!
三笠:寝た?
作者:まだ
三笠:体壊すぞ!?
作者:大丈夫、タフだから
三笠:...では、皆の衆!!
作者:また今度!!




