コロシアム part1
私は厨二病です
エロは入れないつもりでいます
入れた方がいいならコメントをよろしくお願いします。
どんなストーリーがいいかもどんどん書いていっても今は構いません
残酷な描写は多少入れます
また、続けるなら前書きは増やしていくつもりです
こんなことを思ったことはあるだろうか
有名な名言・格言は当時の人のこと、自分以外には当てはまるが、自分には当てはまらない
例えば、努力は才能に勝てる
と言う言葉が昔からあるが、私はそうは思わない
現に、私はその言葉を体現している
やはり、どうやっても勝てない
10年間、毎日訓練をしてひたすら鍛錬をしたので、護衛団の一人ぐらい倒せるぐらいつよくなった
周りの音に意識を向けると歓声が聞こえる
決闘場を囲むように観客席があり、観客がぎっしりと詰まっている
観客達は
「もっと追い込め」
「さっさと殺せ」
「目を潰せ」
と叫ぶように言っている
観客が言っているだけだが、このままではただでは済まされないのは確実だ
先ほど、自慢気に話していたが、危機的状況に陥っている
今、私がいるのはコロシアムである
命がけで戦い、勝者には賞金がもらえる
コロシアムのチャンピオンに挑み、そいつに勝たなければならない
なぜなら、私には金がいる、それも多額の
それに何に使うかは、話さなくてもいいだろう
多分、私は殺される
そのぐらいは分かる
相手は何人ものチャレンジャーを殺しているらしいチャンピオンだ
しかも、そのチャンピオンは天才と言われるほどの達人で、もと護衛団の隊長だったようだ
やはり、努力は才能に勝てないようだ
名言なんて当てにしない方がいい
チャンピオンが近づいているのがわかった
私もチャンピオンの持っているあの鉄の棍棒のサビとなるのだろう
「さぁ、チャレンジャーは立ち上がれない!
チャンピオンのマルクがゆっくりとチャレンジャーに近づく!!」
そんなことが聞こえた
たぶん実況のやつだろう
チャンピオンはマルクだった
完全に名前を忘れていた
顔が岩石みたいだからイワオと勝手に付けていた
あぁ、体が冷たい、寒い
血を流し過ぎた
たぶん、あの棍棒で頭を殴られたら一発で殺されるだろう
それなら早くやってくれ…頼む…
当初の目的である賞金確保を忘れてしまいそうになる
ダメだ
まだ、死ねない
あの子が待っている
大好きなあの娘が…
「チャレンジャーがなんとか立ち上がったぁ!これは凄い!あの状態でよく立ち上がれる!!」
あの状態…そう、私は今、左腕は折れており、頭から血が出ている
それも結構な量である
かなり血が出ているので、立ち上がるのがやっとだ
生まれたばかりの馬はこんな感じなんだろうか…本能的に立ち上がる馬と恣意的に立ち上がる私とでは私の方がずっと偉い
……何を考えているんだ私は
とりあえず、今はチャンピオンを
ふと、目を上げると、チャンピオンは鉄の棍棒を片手で持ち挙げていて、振り下ろそうとしていた
「ゴメンよ…カナデ」
私は目をつむった…