第26話 ユリウスとの密談
その夜、私は自室でまったく落ち着けずにいた。
そりゃそうだ。
昼間、隣国の皇帝が突然お忍びで屋台に現れて、私を堂々とスカウト(口説き)して、それにブチギレたクライヴ様が本気で雷魔法をぶっ放して空を割り、しかも最後には「夜に話す」と意味深すぎることを言い残して去っていったのだ。
落ち着けという方が無理である。心臓が一日中全力疾走している。
私は自室でソワソワと歩き回った末、最終的に厨房へ向かっていた。
こういう時、人は何をすべきか。
温かいお茶か。いいえ、違う。
酒とつまみである。
「……密談っぽいなら、絶対にお酒いるよね」
前世の社畜OL時代の知恵である。
重たい話ほど、酒と美味しいつまみがあると空気が若干まろやかになる。若干だけど。
というわけで私は、厨房で軽く炙った特製チーズ、香草と岩塩をまぶしたナッツ、薄切りの魔猪肉で作ったスパイシーなジャーキー風おつまみを盛り合わせ、ついでに最高級の果実酒と蒸留酒も用意した。
完全に『深夜の家飲みセット』である。
「ルシアナ様」
料理長が呆れ半分で言う。
「それ、お二人への差し入れでございますか」
「はい」
「妙に酒の席の準備に慣れておられますね」
「前世で上司の接待で色々ありまして」
「前世、便利な言い訳ですなあ」
ぐうの音も出ない。
だが、ちょうどその時。
向こうの廊下の奥――執務室の方から、聞き覚えのある笑い声が漏れてきた。
……笑い声?
私はピタリと足を止めた。
今の、誰の声だろう。ユリウス? それともクライヴ様?
いや、クライヴ様があんなふうに声を立てて笑うところ、ただの一度も見たことがない。だが、確かに聞こえたのだ。
まさか。
(……もう、始まってる?)
私はトレイを抱え、そろそろと執務室の方へ向かった。
重厚な扉の前にはレオンハルト団長が立っていた。
いつもの鉄壁の護衛スタイルで、廊下の気配ごと厳重に警戒している。
「レオンハルト様」
「奥様」
彼は私の手元のトレイを見て、わずかに目を細めた。
「差し入れですか」
「はい……あの、中のご様子は」
「静かではありません」
「ですよね」
だって普通に笑い声が聞こえてるし。
私はゴクリと唾を飲む。
「私、入っても大丈夫でしょうか」
「本来の軍議や密談であれば、お止めします」
レオンハルトはごく真面目にそう言った。
「ですが、閣下は奥様をこの件の『蚊帳の外』にする気も一切ないかと」
「そう、ですか?」
「むしろ外したら後で閣下が不機嫌になって私が面倒です」
「ひどい言われようでは?」
「事実です」
うん、否定できない。
レオンハルトは軽く扉を叩いた。
「閣下。奥様がお見えです」
「入れ」
即答だった。
私は深呼吸して、重い扉を開ける。
中へ入った瞬間――私は完全に固まった。
「…………」
「おや、いらっしゃいルシアナ」
応接用の低いテーブルを挟んで向かい合っていたのは、上着を脱いだクライヴ様とユリウスだった。
そして。
二人とも、すでにかなり酒を飲んでいた。
しかも、空気が昼間の広場とは全然違う。
昼間は空を割るほどピリついていたというのに、今はどうだ。
クライヴ様はいつもの無表情ではあるけれど、本気で怒っている殺気はない。ユリウスに至っては、ソファに足を組んで完全にくつろぎながらグラスを傾けている。
距離感が、妙に近い。
いや、近いというか。
(これ、初対面じゃないどころの騒ぎじゃなくない……?)
そう。どう見ても“ただの知人”の空気ではない。もっと厄介で、もっと気安くて、たぶんもっと長い付き合いのある『悪友同士』の空気だ。
私が唖然と立ち尽くしていると、ユリウスが楽しそうに片手を上げた。
「やあ、辺境の美しき女神」
「その呼び方やめてください」
「じゃあ、クライヴの愛する天使?」
「もっとやめてください!?」
なぜそれを知っている。
私は思わずクライヴ様をギロリと睨んだ。
すると彼は、ほんの少しだけ気まずそうにスッ……と目を逸らした。
「……言ったんですか?」
「少しな」
「少しで済む内容でした!?」
「昼の件で釘を刺す必要があったからな。俺の天使だと」
「皇帝相手に何をドヤ顔でノロケ共有してるんですか!?」
私が羞恥で顔を真っ赤にして爆発しそうになっていると、ユリウスはとうとう堪えきれずに吹き出した。
「ハハハッ! 君たち、本当に最高に面白い夫婦だね!」
だめだ。
この人、場を引っかき回して楽しむのが上手すぎる。
私はとりあえず、持ってきたトレイをテーブルへドンッと置いた。
「差し入れのおつまみです!」
「おお、気が利くね!」
ユリウスがパッと顔を輝かせる。皇帝なのに食への反応が軽い。
「君の料理の腕は昼のハンバーガーでよくわかってるからね。夜も期待していたんだ」
「期待のハードルを上げないでください」
「無理だな。すでに高いからね」
笑顔で断言された。
一方、クライヴ様は私の持ってきたつまみを一瞥し、満足そうに小さく頷いた。
「助かる。こいつにうちの酒だけ飲まれるのは腹立たしいところだった」
「……それで」
私はクライヴ様のすぐ隣へ腰を下ろし、二人を交互に見比べた。
「お二人はやっぱり、昔からのお知り合いなんですよね?」
沈黙が落ちる。
いや、沈黙というほど重くもない。ユリウスがニヤニヤと面白そうにクライヴ様を見る時間、という方が正しい。
やがてクライヴ様が、諦めたようにグラスを置いた。
「帝国の士官学校時代の知り合いだ」
「知り合い、で済むの?」
ユリウスがすかさず口を挟む。
「腐れ縁だろう」
「お前が言うな」
「否定はしないんですね」
私が思わずツッコミを入れる。
なるほど。だからあの初対面とは思えない距離感だったのか。
ユリウスは得意げに笑う。
「僕たちは同期でね。常に成績トップ争いの常連だった」
「“たち”って」
「もちろん、僕とクライヴさ」
「……何となく想像がつきます」
めちゃくちゃ周囲の生徒や教官を巻き込んで振り回してそう。
「当時からこいつは無愛想で近寄りがたくてねぇ」
ユリウスがしみじみと酒を煽りながら言う。
「でも実技の腕は圧倒的に飛び抜けてた。剣も、魔法も、戦術も。教師陣が気味悪がって引くレベルでね」
「お前も大差なかっただろう」
クライヴ様が淡々と返す。
「座学と口の美味さはお前の方が上だった」
「わぁ、ちょっと待って、何その青春エピソード。もっと詳しく聞きたいです」
前世の限界オタク心が激しく疼く。
だってこれ、ゲーム本編では一切明かされなかった『公式の裏設定エピソード』の匂いがプンプンする。最推しの学生時代の話とか、全財産払ってでも聞きたいに決まっている。
だが、クライヴ様は即座に私を見て、デコピンするフリをした。
「その顔は、後で根掘り葉掘り聞き出す気だな」
「はいっ!(即答)」
「今は駄目だ」
「ちぇっ」
つい本音が漏れた。
ユリウスがクスクス笑う。
「いいねえ。その調子で、この堅物を一生振り回してやってほしいよ」
「勝手なことを言うな。俺は振り回されているわけじゃない。甘やかしているだけだ」
「それを世間ではノロケと言うんだよ、クライヴ」
軽口を交わしながらも、二人の間には確かに『背中を預けられる信頼』のようなものが見えた。
昼間のあの殺気と雷は何だったの、と思わなくもない。いや、あの時のクライヴ様はたぶん本気でユリウスを消し飛ばす気だったんだろうけど。
私は気を取り直して、真剣な顔を作った。
「それで、“本題”って何なんですか?」
空気が変わった。
今度こそ、本当に。
ユリウスがグラスを置く。クライヴ様も、さっきまでの気安さをスッ……と引っ込めた。
私は自然と背筋を伸ばす。
「あっちの王都は、もう長くない」
ユリウスが、皇帝の顔で先に口を開いた。
「君もそう見ているんだろう、クライヴ」
「ああ」
クライヴ様が短く答える。
「完全に、内側から崩れ始めている」
その言葉に、私は昼間のクロエの話を思い出した。
農地の腐敗。食糧難。偽聖女への疑念。飢えて怒る民衆。責任転嫁しかしない無能な王太子。
全部が、国家崩壊の前触れだ。
「作物の腐敗は、もはや王都近郊だけの問題じゃない」
ユリウスが低く続ける。
「流通が完全に滞り始め、地方都市も深刻な食料不足に片足を突っ込んでる。貴族たちは己の財で物資を買い占め、庶民は飢える。暴動が全土へ広がるのは時間の問題だ」
「……そこまで」
私は思わず息を呑んだ。
ユリウスは私を見た。
「君の義妹と王太子は、思った以上に『見事に国を壊す仕事』をやってくれたよ」
「一ミリも褒めてませんよね、それ」
「もちろん」
ニッコリと最高級の笑顔で言い切られた。
クライヴ様が静かに言う。
「問題は、王都が崩壊した時の『余波』だ」
私はハッとする。
そうか。
王都が滅ぶ、ざまぁみろ、で終わる対岸の火事ではないのだ。
王都はこの国の中心だ。そこが飢えと混乱で完全に崩れれば、大量の難民も、盗賊化した正規兵も、ドロドロの権力争いも、全部が地方へ流れ出してくる。
この豊かな辺境も、無関係ではいられない。
「だから、先に明確な『線』を引く必要がある」
クライヴ様の声は冷徹だった。
「こちら(辺境)へ、王都の腐った混乱を一切流し込ませないために」
ユリウスが深く頷く。
「その上で、君の辺境は今、もう一つ特大の価値を持っている」
「価値?」
私が首を傾げる。
ユリウスの青灰色の瞳が、ジッと私を見た。
「豊かな独自の食糧、安定した統治、最強の騎士団、君の規格外なチート技術」
「うっ」
「そして何より、クライヴという帝国すら凌駕する『個人の武力という抑止力』」
そこまで言ってから、彼はニヤリと肉食獣のように笑った。
「今の辺境は、もはや“王都に従う一地方”でいる必要がどこにもない」
その言葉の意味が、すぐには理解できなかった。
でも、次の瞬間。
クロエのいないはずのこの場で、彼女なら絶対に目をバキバキに輝かせそうな単語が、クライヴ様の口から落ちる。
「独立する」
「……え」
私は瞬きをした。
「独立、って」
「文字通りだ」
クライヴ様が真っ直ぐに私の目を見て言う。
「腐った王都が崩れ落ちる前に、辺境伯領を国から完全に切り離す」
「そ、そんなこと、本当にできるんですか……?」
「できる」
答えたのはユリウスだった。
「いや、正確には“今ならできる”。王都の統制と権力が完全に揺らいでいる今なら、君の辺境が『新たな独立国家』として立つ余地が十分にある」
国家。辺境帝国。
その単語のあまりの重さに、私は思わず息を止めた。
ただの辺境伯領が、国になる。
そんなこと、前世のゲーム知識でも考えたことがなかった。
でも言われてみれば、この領地はすでに王都からの命令をガン無視しているし、経済も食糧もかなり自前で豊かに回り始めている。軍事力だって国軍より遥かに高い。
何より、クライヴ様がいる。
……確かに、“できなくはない”のかもしれない。
だが、そこで当然の疑問が湧く。
「でも、隣国の皇帝陛下が、どうしてそこまで辺境の独立に協力してくださるんですか?」
私が問うと、ユリウスはあっさり言った。
「面白いから」
「絶対それだけじゃないですよね!?」
「もちろん」
よかった。本音が雑すぎて心配した。
ユリウスはグラスの氷を回しながら続ける。
「第一に、王都の現体制は無能すぎて不安定すぎる。隣国としても、このまま無計画に崩壊されると難民が押し寄せて大迷惑なんだ」
「ああ、なるほど……」
「そう。あと、あの馬鹿な王太子がヤケになって、国内の不満から目を逸らすために『隣国への戦争』でも始められたら最悪だ」
「ものすごくありそうで嫌ですね」
「最高にありそうだろう?」
一ミリも否定できない。
「第二に」
ユリウスはわずかに笑った。
「僕はこのクライヴに、命の借りがある」
「命の借り?」
私がきょとんとすると、クライヴ様が「チッ」と小さく舌打ちした。
「言わなくていい」
「いやいや、ここで奥さんに言うべきでしょ。旦那の好感度が爆上がりする熱いエピソードだよ?」
「黙れ」
でもユリウスは楽しそうだった。
「士官学校時代、僕は一度、実地演習で調子に乗って本気で死にかけてね」
「死にかけ」
「底なしの沼地へ落ちて、凶悪な魔獣の群れにも完全に囲まれて、万事休すってやつさ」
「それはだいぶ本気で死にかけてますね」
「その時、こいつが単機で魔獣を全部氷漬けにして助けに来た」
私は思わずクライヴ様を見た。
クライヴ様は露骨に「余計なことを」という顔をしてそっぽを向いていた。照れているのだろうか。そんな顔、ちょっと珍しくて可愛い。
「別に、たまたま近くにいたからだ」
「はいはい、そういうことにしておこうか」
ユリウスは肩をすくめる。
「でも僕は、その時から心に誓っている。クライヴ・ヴァルツェインという男は、味方につけるとこれ以上なく最高で、敵に回すと『国が滅ぶレベルで最悪』だってね」
「今さらすぎる評価だな」
「うん、今さらだ」
妙に納得してしまった。
すると、クライヴ様がこちらへ向き直る。
「ルシアナ」
「はい」
「今回の話は、俺だけでなく、お前にも深く関係する」
私はゴクリと唾を飲む。
「王都が崩れる時、連中が生き残るために真っ先に狙う標的は二つだ」
「二つ?」
「豊かな食糧と、チートな能力を持つ『お前』だ」
私は目を見開いた。
「私?」
「ああ」
クライヴ様の声は静かだった。
「あの小童(王太子)とリリアンは、今でも『お前を連れ戻せば全部何とかできる』と本気で信じている」
「そんな都合よく……」
「無能で追い詰められた人間ほど、都合のいい幻想へすがるものだ」
その言葉は、嫌になるほど理解できた。
実際、リリアンは完全にそういうタイプだ。自分の責任を直視するより、誰かを“原因”にして解決させようとする。
「だから、辺境の独立は『防衛』でもある」
クライヴ様が真っ直ぐに私の目を見て続ける。
「お前を、領民を、この土地を、王都の泥沼から完全に守り抜くためのな」
その一言で、私の胸の中の迷いが、スッ……と晴れた気がした。
国を創るだとか、独立だとか、途方もなく大きな話に聞こえる。
でも、その根っこにあるのは結局いつも同じだ。
誰を守るか。
何を守るか。
そしてクライヴ様は、常にその『守るべき中心』に私を置いてくれている。
「……わかりました」
私は小さく、でもハッキリと頷いた。
「私にできることがあるなら、何でもやります」
「あるとも」
ユリウスがすぐ乗ってくる。
「君のオタク的発想と技術は、すでに国を動かす規模の立派な戦略兵器だ。呑気に屋台でハンバーガーを売ってる場合じゃないよ」
「売りますけど!?」
「そこは譲らないんだね」
絶対に譲らない。食は民の命だから。
だが、クライヴ様はほんの少しだけ表情を和らげた。
「お前は絶対に無理はするな」
「しますよ、たぶん」
「そこは否定しろ」
「だって今までだって、結局温泉見つけたり洗濯機作ったり、全部全力で巻き込まれてきたじゃないですか」
「それは……そうだな」
「諦めてください」
「諦めるつもりはない。無茶だけは絶対にさせん」
ド真顔で言われる。
ああ、本当にこの人は。重くて不器用で、でもたまらなく優しい。
その時、ユリウスがグラスを掲げた。
「じゃあ、改めて」
青灰色の瞳が、私たちを見る。
「腐った王都が崩れる前に、辺境を切り離す。そして必要なら、僕の帝国が強力な後ろ盾になる」
「それは、正式な『軍事同盟』ということですか?」
私が問うと、ユリウスはニヤリと悪党のように笑った。
「そうとも言うし、悪友同士のただの『飲みの約束』とも言うね」
クライヴ様が呆れたように息を吐く。
「軽いな」
「いつも重い顔してる君が言っても説得力ないよ」
「黙れ」
でも、その憎まれ口のやりとりの後。
クライヴ様も静かにグラスを取った。
「……辺境を、妻を守る」
「うん」
「王都の腐敗には一ミリも飲ませない」
「いいね」
「必要なら、国ごと物理的に粉砕して捨てる」
その言葉は静かだったが、絶対に揺るがなかった。
ユリウスの笑みが少しだけ真剣になる。
「それでこそ、僕の知るクライヴだ」
次の瞬間。
カランッ、と二つのグラスが触れ合った。
酒の色が揺れる。
それはただの乾杯ではなくて、きっとここから先の、この世界の未来の歴史を決める音だった。
私はその光景を見つめながら、胸の奥が熱くなるのを感じる。
王都が崩れようとしている。その中で、辺境は辺境の新しい道を選ぼうとしている。
怖くないわけじゃない。
でも、不思議と絶望や不安はなかった。
だって私の隣には、帝国最強のクライヴ様がいて。その向かいには、胡散臭いけれど頼りになる皇帝がいて。
きっと明日には、天才オタクのクロエまで巻き込まれて、さらに話が大きくて楽しいことになるだろう。
つまり、やるしかない。
そう思った、その時だった。
ユリウスがふいにこちらを見て、ニッコリと無邪気に笑った。
「ところでルシアナ」
「はい?」
「さっきのハンバーガー、もう一個ない?」
「本題終わった瞬間にそれですか!?」
「大事なことだよ」
「ないことはないですけど……」
「じゃあ持ってきて。チーズ増しで」
「皇帝ってそんな注文の仕方でいいんですか」
「いいんだよ。今はただの友人宅で飲んでるだけだからね」
クライヴ様がボソリと呟く。
「図々しい」
「褒め言葉かな?」
「違う。さっさと帰れ」
私は思わず声を出して笑ってしまった。
国の行く末という途方もなく大きな話をしていたはずなのに、最後はやっぱりハンバーガー(飯テロ)。
でも、こういう空気の方が少しだけ安心する。
「わかりました。あとで熱々に温め直してきます」
「助かるよ」
「ルシアナ」
クライヴ様が低く呼ぶ。
「俺の分もだ」
「はいはい、もちろんです」
その返事をしながら、私は心の中でそっと思った。
たぶん、ここから先はもっと忙しくなる。
もっと大変で、もっと大きな波が来る。
でも。
この人たちとなら、きっと全部笑って乗り越えられる。
そう信じられる、温かい夜だった。




