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【プロローグ:マエストロの招待状】

初めまして。初めて小説を書きました。

最強の頭脳を持つ二人の少年が駆け抜ける、10日間デスゲームです。

荒削りな部分もあるかと思いますが、登場人物達が物語を通しの奏でる「狂騒曲」をぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです!

渋谷の裏路地、真夏の雨上がりの湿った空気の中、自販機のそばで雨宿りをしていた制服を着た少女が自販機にもたれていた。


お団子ヘアーに紫色のメッシュが入った髪を弄りながら、少女は自販機の横で最後の一口の炭酸飲料を飲み干した。

皮の部分が見えないほどのキーホルダーに、ペイントシールがつけられたスクール鞄を肩に下げ、薄暗い路地を歩いていた。


「雨止んだけど何でこんなに熱いの〜溶けちゃうよ〜

って?!飲み物買ったら財布も枯れちゃった〜!

あぁーあ、バイトするかー」


家までの近道をし路地裏を進む彼女の目にふと、ボロボロの掲示板に貼られた一枚の真新しい「異質なポスター」が目に留まった。

高級感のあるマットブラックの紙に、金文字で記されたあまりに不釣り合いな募集。


**募集要項**

・命を賭ける者

・10日間の拘束


少女は食い入るように見つめた


「命...拘束...賞金無限?!私の人生、ここで全部ベットしろってこと?!スリルに飢えた真夏の少女の初バイト....最高!!!」


マサはポスターにプリントされたQRコードを、狂気を孕んだ笑顔で読み取った。


「お金無くて死ぬくらいなら、スリルを感じて死ぬぞ〜

待ってなよ〜私のdead or alive 10日間!!」

薄暗く、電子音だけが響く町外れの田舎のとあるアパートの一室。

黒いパーカーを着たまだ大人には程遠い体躯をした少年が、自作のPCモニターが放つ無機質な光に包まれていた。


画面上では、いくつもの複雑なウィンドウが高速で動いている。一般のブラウザでは決して辿り着けない違法なワーキングサイトを監視していた。


画面に表示されたのは闇バイトの広告の数々、彼は慣れた手つきでマウスのカーソルを回していた。


そこで新着のとある募集が目に止まった。

すでに何百何千の志望者が応募しておりその人気の理由を知るべく好奇心でクリックした。


「命を賭ける者...10日間の拘束...賞金無限...

馬鹿馬鹿しい、この手のものは報酬金払われねえからな

やる価値のない”仕事“だな」


少年がブラウザを閉じようとした時ふと募集者名が目に止まった

「ん?「ルナ・エクリプス」?裏社会の人間がこぞって集まる賭博場兼事務所がある場所だと聞いた事がある。面白い...」


彼は報酬金には目もくれず好奇心に駆られ、QRコードを読み取った。

響く荒波の音だけが聞こえる。

突如、サーチライトの光が夜の海を切り裂き、大陸から離れた孤島の奥深くに鎮座する「白亜の要塞」を映し出す。

それは、自然の摂理を無視して建てられた、暴力的なまでに質素で不似合いな建造物があった。


【絶海の孤島・賭博場「ルナ・エクリプス」】

そこでは、裏社会の根幹をなすギャング、ヤクザ、マフィア達が不法に得た莫大な富と財産を、カジノ、競馬その他様々な物を賭け狂っていた。


「白亜の要塞」の最上階に位置する事務所の書斎。

豪華なシャンデリアの下、高級な革椅子に座る二人の男がいた。

彼らは下の階で行われている裏社会の人間が集うカジノ場をモニター越しに観覧していた。


「このゴミどもは低俗な遊戯をして楽しんでいるようですねぇ、そろそろ飽きてくる頃では?黒澤さん」


黒縁のメガネに銀色の袴に髭、まるで文豪のような姿をし、腰に不似合いな拳銃を拵えた中年の男がそう言った


「黙れ!!この金ズルどもが新しい賭け事をよこせとピーピー騒いで耳障りなんだよぉ!!」


「大変失礼致しました、そういえば黒澤さんが先日ご提案して頂きました“殺し合い”の人材募集をかけたところ沢山の方のご募集がありました。報酬の良さや文面に踊らされた頭の悪そうな連中ばかりでした」


「ほう、それでどんなチリ供が集まった?まあ賢い奴ほど面白い踊りを見せてくれるだろうからなぁ。久しぶりに胸が躍る」


顎の下で手を組み関心を示す青色のスーツに赤色のワイシャツ、スキンヘッドの無性髭を顔につけた体躯のいい高齢の男が言った


「私が書類選考をさせて頂き、10名ほどに絞らせて頂きました。IQ検査、顔写真と年齢、志望動機のみの書類でしたのでなかなかに選考に苦戦するお仕事でございました。最終的には主催者である貴方様にお決め頂きたく存じます」


10枚の書類を、泥を見るような目で捲っていく黒澤は拍子抜けした。いかにも普通のどこにでもいる若い男、やつれた顔をした知能の高い老婆、志望動機は金、子供のためと様々であった。知能は高数値だがありきたりな文面に黒澤は呆れた。


最後の2枚そこには裏社会に不似合いなIQ250の15歳の少女の自撮り写真、志望動機は“デスゲームにエスコートしてくださらない?”と書かれたいかにもギャルのようなデコレーションで描かれた書類


もう一方には先ほどの少女と正反対な仏頂面にこちらを睨みつけるかのような目をしたIQ 250の12歳の少年の写真、志望動機欄には“つまらない事をしたら殺す“と書かれた書類があった。


「あははははは!!、馬鹿なガキ供だ!!この世界を舐めていやがるなぁ、よし川越!

そいつらだぁそいつらを「踊り子」にしろ!!」


「承知致しました。

ですが、今回の彼らへのご招待はあなた様の息子さんに初仕事をさせてみてはいかがでしょう?、子供を拉致し操作するなど容易い事でありましょう」


書斎の扉が開く、そこには30代の黒澤の息子と思われる男性がいた。

父親と対の赤いスーツに青いワイシャツを着ていた。彼は父親の影響でこの世界に入り父親の後継を担う事が約束された人物である。そして今回の拉致、ゲームのディーラーとして初の大仕事を担われた。


「父上、ご期待に添えるよう努めてまいります。」


『15歳の小娘と、12歳のガキか……。ふん、おままごとの延長線上で、我が家のカジノに足を踏み入れるとは。これだから馬鹿は救えない』


男は書斎の扉を開け複数人の部下を連れ日本列島に船を走らせた。


最後まで読んで頂きありがとうございました!

二人の少年の10日間のデスゲームの開幕をお楽しみあれ!

次回、第1章――『開幕のプレリュード』

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