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フロンティア・アイズ・マナ《VRMMORPG世界の侵略》  作者: フィガレット
第五章 ワールドグランドクエスト
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mad knoguhtsの参謀 

「さて、荒廃した街を勢いに任せて買っちゃったんだけどどうしよう?無一文でござる」


 そう、私達はほぼ全財産をぶち込んだのです。

 もう後には引けないのですが・・・


「え・・・なんかすごい勝算のある感じじゃなかったですぅ?」

「もしかして、ノープランでヤンスか!?」

「勢いに任せるタマモも尊い」


 まぁ、なんとかなるでしょう♪


「モーブ、宜しくね!」


 とりあえず丸投げだぁ。


「セーフティエリアを広げるにしても魔物を倒して人を増やさないとでヤンスね・・・」


 ペンキで塗ろうにも魔物だらけじゃ話になりません。人に住んで貰えればセーフティエリアは広がります。でも魔物だらけで旨みのないこの街には誰も住みたがりませんねぇ・・・。


「とりあえず、オイラ達で出来る事として、タマモを統括者にして条例として街の建物を真っ白にする条例を先に敷いてしまうでヤンス」


 モーブがサクッと手続きを済ませてくれました。後はとりあえず私達4人分の建物を塗り潰してしまいます。教会を中心とした野球場くらいの広さのセーフティエリア内にも建物は10棟ほどあるのです。まずはそれを数日かけて白く塗り潰す事に。それはワチダがやってくれるので、私達はエリア外の建物をどうするかと、どうやって住民を増やすかについて話し合いを進めました。


「前回の失敗した街奪還作戦の時はどうしたんです?」


「あれはイベントとしてシステムから全プレイヤーに通知が出てたので放って置いても結構な人数が集まったんでヤンスが、更にレアの伝説装備が手に入るとか、チート魔道具が手に入るとかの嘘のイベント報酬の噂を流してプレイヤーに発破をかけたでヤンス」


 危ない橋を渡ってますねぇ。しかし、失敗したと。

 その後ダンジョンの危険性がさらに周知される。

 ファズ以外の街はより強固な造りに建て直されたとか。

 

 仕様変更に伴う負けイベントだったと言う人もいるそうです。

 未だに、ファズには何かあると挑む冒険者も僅かにいるが何も進展はありません。


「今は難易度が下がってたりしたり?」

「しませんねぇ・・・」


 つまり過去の奪還作戦よりも戦力を揃えないと退ける事も出来ないと・・・。

 

「ついでに住んでもらえれば速いんですけどね」


「当時は住んで貰える人もいなかった上にギルドの所有だったからキリがなかったでヤンス。でも今回はオイラ達が持っているから譲渡はスムーズに出来そうでヤンス」


 お、意外といけそう?


「でもそれだと統治者の維持が難しくないですぅ?せっかく街ごと買ったのにぃ・・・」


「何かいい方法はない?」


「タマモを推さない奴など俺が修正してやる!」


 ワチダは相変わらずである。


「また、そんな無茶苦茶な事を言って・・・」


 私が呆れていると・・・


「いや・・・。それ、ありかもしれないぞ?・・・でヤンス」


 今、語尾を忘れてましたね?しかし、何か思いついた様です。

 まだ短い付き合いですが、慎重な彼が行う提案は・・・期待できます♪


・・・


「まず、タマモの人気は利用させて貰う事になるでヤンス。それにはそれなりにリスクがあるんでヤンス・・・」


 私は、あれからも定期的に配信を行なっておりました。農場の仕事を配信したり、休日のゴッドアでのショッピングやノドカとのやり取り。ノドカ、ワチダ、モーブとパーティーを組んだ事も配信しました。彼らは色物ですが、有名人で結構な人気者です。彼らも配信はたまにやっている様で、コアなファンも獲得しているのです。


 私達の行動は斜め上で大人気だったり。私の人気も変わらずに維持しています。編集はイパミニちゃんに変わりエメちゃんがこれまた神技編集してくれています。

 

 この人気を利用すると言う事ですね。


 今回はモーブに任せようと思っています。『君臨すれども統治せず』私はお飾り女王様をお望みです♪面倒な統治などモーブにお任せしたいのです!


 実はこれはとても合理的な手段だと思います。組織のブレーンはNo.2の役割が大きい。

 アイコンである私は綺麗に飾られる必要があります。最前線で暴れ回る統治者など危なっかしくて仕方がありません。自由に動けるNo.2が策を練る。しかも、人とは不思議なもので他人に支持されている、というのは大きなアドバンテージになる。それによって説得力は何倍にもなる。それを画策するのも、No.2の役割だ。

 更に、その下に権利の分散。三権分立、三すくみの関係により安定をつくる。

 動きをスムーズにする為にも指示役は必要です。だからこそのアイコンを中心とした実行役、参謀、調停役のスリーマンセルを理想と考えます。


 だから今回は、モーブを信じましょう。


「今回の目標は、街を真っ白に塗り潰す事。その為に街のセーフティーエリアを取り戻す。必要人数は一万人くらい。工程は、魔物の排除、住人の登録、塗装だ・・・」


 お、またモーブが本気になったみたいですね。


「今回は即時、住民登録が可能だから一点集中で魔物の制圧をしつつのエリア拡張が出来る。前回は、全滅させるまで消耗戦を強いられて敗北した。エリア開放後の速やかな、セーフティエリア登録が重要になりそうだ」


 なるほど。ずっと押し寄せてくる魔物を全滅させるのは、島ごと魔物の巣窟になってしまったアワージでは無理ゲーです。しかも何故か街の魔物が減るとその分、街を目指して集まってくるらしいですし。それがエリア開放後すぐにセーフティエリアに変換出来れば、言うなればセーブ可能な状態です。難易度は一気に下がりますね♪


「その為にもスムーズな住民登録を行いたい。それにはギルドの協力が不可欠だ。後は住人に事前の理解があって欲しい」


 ファズの街にも一応ギルドはあります。エリア確保からの直様、セーフエリア拡張を繰り返せば・・・いけますね!やるじゃないですか♪うちの参謀は。


「後は、一番重要なんだが・・・ぶら下げる人参が必要だ」


 確かに住人にせよ、魔物討伐にせよ、旨みがなければ誰も寄り付きません。

 一万人の住人。討伐部隊は先程の作戦で行けば、案外小規模精鋭でも戦えそうな気がします。デスペナルティがあるので無理強いは出来ませんが、ペナルティ時間経過後に再復帰も可能ですし。


 再生総数10億超えでも海外勢も多いですし、実際に呼びかけに答えてくれる人の数はいかほどなのか。更にそこに実害も伴うリスクも出れば・・・難しいでしょうね。

 一万人とは口で言うほどに少なくはなさそうです。


「だが多分、今回はそんなに難しく考えない方がいいかもしれない。前回の失敗はそこだった。嘘の具体的な利益を提示してしまったが故に、容易に天秤にかけられた。しかも、もとより嘘の報酬だった・・・。短期決戦で決めるつもりだったが魔物の勢力を見誤ったんだ」


「なるほど。でも今回は何が違うのです?あ、街ごと既に買ってるから目に見えた実際の報酬はありますね」


「いや、それもそうだけどもっと大きな違いがあるでヤンス」


 あ、語尾が戻った。


「タマモがいるでヤンス♪」


 買い被り過ぎですよ・・・。


「で、具体的にはどうするつもりなんです?」


 私はモーブに再度問いかけます。


「今回の報酬は・・・『楽しい』でヤンス。それは人によっては・・・伝説の剣よりも価値を持つ。でヤンス」


 それは実体を持たない価値。



「みんなで楽しい楽しい、自由で夢いっぱいの街づくりでヤンス!オイラ達がイベントの主催者になるんでヤンス。視聴者参加型イベント『みんなで街づくりやってみた!!』でヤンスよ♪」

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