”ヤキュウ”の起源
「え?第二次野球界大戦?」
「まず第一次が起きたのが100年以上も前だぜ。何を今更やるっていうんだよ」
と、レジェンドクラスの大男が言う。
「私もそれは同じ考えだ。だが、色々と起きてしまってな...もうやるしかないのさ」
綺麗な格好した男が眉間にしわを寄せて言う。
レジェンドクラスの選手たちと、男は色々と会話をしていたが、専門用語的なワードが多くあり俺には全く理解することが出来なった。
「ミレイ、今なにが起きてんだ?」
俺は隣にいたミレイに小声で聞いた。
「まさしく超ヤバいってことよ」
そう言うと、ミレイは続けて今起きている状況を話してくれた。
ミレイが言うにはこうだ。
ーーー
この世界には、それぞれの神獣の形を催した大陸が6つある。鳳凰、竜、麒麟、白虎、八岐大蛇、大神蛸の6つ。この大陸間では昔から争いが絶えず、矢や球が飛んできて多くの死者が出た。
どの大陸も仲間の死に悲しみ、苦しんだ。そして、死者を出さない形として、矢や球を使った矢球が出来た。矢球は広まっていき、矢球でゴールドを稼ぐという暮らしに密接する形へとなった。
これで解決と思われたのだが、ヤキュウは出来たばかりで結局勝敗が付かず、半ば強引な和解という形で第一次野球界大戦は終結する。
それからずっと大陸間はあまり仲が良くなく、度々争いは起きていた。いつ爆発してもおかしくない状況だった。そして、遂に火がつき爆発したのだ。
八岐大蛇と大神蛸が勝手にヤキュウで争いを始めたのだ。他の大陸はそれを止めようとしたが上手くいかず、なんなら他の国まで争いをする気になってしまった。元々、第一次野球界大戦が不完全燃焼感ある戦いだったのもあり、一度ついた火を止めることは出来なかった。
そして、第二次野球界大戦が始まり、緊急でレジェンドクラスが招集されたのだ。
ーーー
「ってことは、あの人はこの大陸の偉い人なのか」
綺麗な格好をした男を見ながら、俺は言った。
「わざわざ探しにきたのだからトップの人間では無さそうだけど、上層部の人間であるのは確かだわ」
俺らが話しているうちに、レジェンドチームの選手たちと上層部の男の話が終わり、別のところへ移動しようとしていた。
「ちょっと待ってくれ!」
俺は思わず呼び止めてしまった。俺以外のみんなが驚いていた。
「なにかね?」
上層部の男がめんどくさそうに聞く。
「大陸を代表して出るチームは1つなのか?」
「はぁ...」
「ブロンズでも自分たちがいる大陸の事情ぐらい知ってもいいだろ?」
言おうか迷っている男に俺は引きさがらなかった。
「出るチームは1つです。ただし、補欠チームもいるので、実質2チームですね」
「俺らを、、、出させてくれ」
ヒューーーー
グラウンドにそよ風が吹き、砂埃が舞う。俺の衝撃の発言で、誰もが音を出せないほど驚いてしまった。
「ブロンズが何言ってんだよ!出れるわけねーじゃん笑」
レジェンドチームのサキーヌがケラケラ笑いながら言う。
「君が何を考えているか分かりませんが、あまり甘くみないことですよ。さっきの試合でも分かったように、君たちとは次元が違う戦いなんです」
上層部の男は真面目な顔で言っている。少し怒っているような口調だった。
「セイヤどうしたんだよ?俺らになんか無理だよ」
仲間が小声で言ってきた。
「私たちが出れるような場所じゃないのよ」
ミレイも俺を止めてきた。
「だって”ヤキュウ”は争いじゃない。楽しくやるものなんだよ」
「俺はこの世界の”ヤキュウ”を変えたいんだ。だから、俺のチームも出させてくれ!頼む!」
俺はそう言って、土下座をした。確かに上層部の男が言う事は確かだ。俺らのレベルが出れるような戦いじゃない。けれど、こんな争いで使われるヤキュウを俺は見たくない。
ヤキュウはもっと楽しいものなんだ。出させてもらえるなら、俺は何だってやるつもりだ。土下座だって何百回でもやってやる。
「ハハハハハッ、土下座しているぞ!おもしれー!」
サキーヌが腹を抱えて笑っている。
「そんなことをしても...」
上層部の男は、俺の土下座を見ても動じず断ろうとしていた。
「いいじゃん!チャンスをやってあげてよ」
と、サキーヌが言う。
「え!?」
上層部の男も、サキーヌのチームメイトも声をあげて驚いた。まさk、サキーヌからこの発言があると思わなかったのだろう。
「いや、しかし彼らはブロンズ。あなた方も戦って、十分弱さに気づいたでしょう!」
「あぁ、確かにクソほど弱ぇ。けど、素質が見えた。トップを狙える素質がな。」
「何がどうとか無い。これは完全なる私の勘だがな」
サキーヌは腕を組みながら、じっと俺の方を見ていた。
「サキーヌ様がそこまで言うなら、分かりましたよ」
男は渋々了承した。
そしてサキーヌと男が近寄り、話し始めた。数分後、サキーヌがこちらの方を見て、言ってくる。
「1週間以内にどれかのレジェンドチームに勝て!それが条件だ」
まじか、、、いきなりレジェンドチームに勝てと言うのか。けど、、、やるしかないよな。
「あぁ分かった」
「ちょ、セイヤ何引き受けてんのよ!勝てる訳ないでしょ!」
「私たいついさっきまでビギナークラスだったのよ」
ミレイが小声で騒いでいる。
「すまん」
俺がそう言うと、ミレイは鼻息をもらし呆れたように斜め上を見ていた。
こっから更に物語の面白さが加速します!!
「そこそこ面白いじゃん!」
と思ったら、下にある☆から作品への応援お願いいたします。面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちで勿論大丈夫です。
ブックマークも頂けると本当に嬉しいです。いっぱい貰えたら連載伸びるかも?
あなたの”ワンポチ!”が私の心を救います。




