人造人間 vs 領域越えの人間
光線はガイの右胸を突き抜け、そのまま会場外の雲まで突き抜けていった。
「よっし!命中したぞ!!」
ガイの右胸は握り拳ぐらいの穴が出来た。人造人間なので、血とかは出ていなかった。体内にある配線が断線しており、火花を散らしていた。
「もう終わりかな?」
ガイは全くダメージを受けていない様子だった。むしろ、冷静で落ち着いていた。
「はああああ!!」
ガイは俺の方へすぐに飛んできた。そして、格闘の戦闘になった。右ストレート、回し蹴り、左ストレート、肘打ち・・・
ハッ、ハッ、ホッ、ハッ、ハッ、ホッ、ホッ・・・
襲い掛かってくる攻撃を俺は精一杯防御した。手で防いだり、バットを使って跳ね返したりした。人造人間ガイも強いが、俺もかなり成長している。
簡単にやられることはなく、激しい戦闘を繰り広げ、観客は呆気に取られていた。もはや、俺の戦闘は人の領域を超えていた。
”人造人間と対等になっていた”
(よし、このレベルならイケる!!)
俺は相手の攻撃パターンを予測した。ストレート2発きた後には、必ず回し蹴りが次に来る。ここで少しの隙が生まれる。
(そこに1発をぶちこんで倒す!)
ガイはこちらの考えには気づいてない様子で、攻撃をずっと続けていた。このまま俺が防御するだけなら、体力が無限にあるガイが勝つ。
ガイは持久戦に持ち込んで、俺のことを倒すつもりなのだろう。持久戦に持ち込まれる前に、すぐに決着をつけてやる。
ストレート2発きて回し蹴りの体勢に入ったガイ。
「いまだあぁぁ!」
「ゴッドスイング!!!」
俺はバットを持ってスイングし、ガイの腹に思い切り当てた。
バゴーーーーーーーン!!!
金属を叩いた爆音が会場中に鳴り響いた。
「ぐうあああああああああーー!」
ガイは吹き飛ばされ、応援バトルリングの端まで行った。体はボロボロになっており、機械の部品が飛び出ていた。しかし、ギリギリの所で耐えられてしまった。
「くそッ、もう少しパワーがあればいけてたな」
「うぜえなあ。うぜえ、うぜえ、うぜえ、うぜええええええーーー!!」
ガイが激怒して、更に応援の力が高まっている。覇気で強風に俺は襲われる。
「な、なんだまだ強くなれるのか?」
俺は強風に吹き飛ばされないように耐える。観客の何人かは強風に負け、席から飛んで行っている人もいた。
「絶対にゆるさーーーーん!モーード2!!!」
ガイのガクガクと体を震わせながら、変形していった。変形しようとしているが、部品がポロポロと出ており、今にでも倒れそうに見えた。
「大丈夫なのか?」
「モーーード2だあああ!!!」
体の部品が多くなくなり空洞部分がいくつかある。だが、全体が赤くなっており少し蒸気も発生している。
すると、次の瞬間、ガイの右拳が俺の頬に当たった。
「いてえええ~」
スピードが速すぎて全然反応することができなかった。しかも、頬が焼けるような痛さがある。
もしかして、熱伝導か?モード2は熱で全身を熱くし、移動速度を上昇させている可能性が高いな。だが、ガイも既にボロボロの状態。
もう1発ゴッドスイングを当てることが出来れば確実に倒せる。さっきみたに攻撃パターンを予測して...
バーーーーン
また俺はガイの攻撃を食らってしまった。速すぎて目が追い付けない。殴られた場所はやけどを負うので、ダメージがかなり大きい。
「こんなのあと数発も耐えられいぞ...」
バーーーーン
またガイの攻撃を腹に食らう。ぐはッ...意識が飛びそうだ...
「ははははっは、終わりだあああ!」
俺は目を瞑り、スイングをする体勢になる。
「馬鹿か?そこに構えて正面行く馬鹿いねーよ!」
「じゃあな!散れえ!」
俺は思い切りフルスイングをした。けど、ただのスイングじゃない。1回転のスイングだ!
「ゴッドフルスイング!!!」
後ろから攻撃しようとしてきてたガイの体に俺のフルスイングが命中する。粉々に吹き飛ばされ、フィールドの外へとガイは飛んで行った。
どうせ分からないのなら、1回転して全方位攻撃すればいいだけの話なのさ。俺のスイングに死角などない。
「勝者はセイヤだああああああああ!!!」
観客やチームメイトが、信じられないという顔をしながら興奮している。一方、スチームパンクのメンバーは絶句していた。
目の前に転がっている骨組みだけが残ってるガイの姿を、ただ突っ立って見ていた。
「そこそこ面白いじゃん!」
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