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vs 防御型応援師

 会場が変形し、円形のフィールドが出現する。前回同様、コロッセオのような雰囲気であった。


 「諦めが悪い奴だな、応援バトルに例え勝ったとしても、守備シフトは継続される。つまり、それを攻略しない限りお前らに勝利はないんだぞ」


 魚人応援師は呆れたように言ってくる。


 「そんなの分かってるさ。けど、どうしても勝ちたいんだ!」


 鐘が会場中に鳴り響き、観客の歓声が大ききなる。応援バトルの試合が始まった。


 「勝手にしろ!どのみちお前の負けは決まっているッ!!」

 「はぁーーーーーーーーーーーーーーー」


 魚人応援師は声を出して力を貯めている。俺もそれに負けじと、力を貯め始める。前回の応援バトルと同じように必殺技を使って一瞬でケリをつけようと考えた。


 「ふっ、遅い!!ハッッ!!」

 

 魚人は力を貯めた応援を自身にかけた。すると、魚人の鱗の色が水色から銀色へと変色し始めたのだ。


 「なんだそれは...」


 「残念、お前の負けは決まってしまった。無敵の防御応援を俺自身にかけた」

 「よって、お前は俺に傷1つすらつけられない」


 魚人は全身銀色に変身しており、いかにも固そうな見た目をしていた。だが、そんなもの俺が壊してやる。そう思いながら、必殺技の準備を完成させる。


 「じゃあ直球勝負といこうじゃないかッ!!」


 俺は応援の力を具現化したバットとボールを出現させた。そして、思いっきりスイングして球を魚人に向かって飛ばした。


 球は魚人に直撃し、煙が立ち込む。観客が「はっ」と息を飲み込んだ。


 「しゃあ!モロに直撃したぜ!!」


 「へっへっへっへっ」

 しかし、煙の中から魚人の余裕そうな笑い声が聞こえてきた。そして、煙が晴れると、そこには傷1つついていない無傷の銀色魚人が立っていたのだ。


 「な、なに!?」

 

 俺の必殺技がまるで効いていないだと...モロに直撃したのに...あいつ化け物すぎる。


 「だから言ったろぉ?傷1つ付けられないって」

 「はやく負けを認めろよッ!」


 魚人は銀色の鱗を腕から発射し攻撃をしかけてくる。俺はそれを避けて、避けて、避けた。しかし、次々と魚人の鱗は生成されており、無限に逃げなきゃいけない状況になってしまった。


 だんだんと疲れが溜まっていき、いくつか鱗が体に当たってしまう。


 「はぁはぁはぁ、きつい」


 「どうすればいいんだ。あの鱗が邪魔すぎる」

 「あの鱗を無くしたい、無くすにはどうすれば...」


 (ハッ!!)

 その瞬間、俺は気づいてしまった。攻略法を考え付いてしまった。


 これはさっきの試合と同じ状況だ。マイナスを0に戻そうとするから勝てないんだ、マイナスをプラスに変えて戦えばいいんだ!


 「プラマイ作戦その2ってことだなぁ!!」


 俺は急に方向を変え魚人の方を向いた。


 「ようやく逃げるのを辞めたか。これでお終いだッ!」

 魚人のセリフと共に、今までにない量の鱗が飛ばされる。


 「こんなもん全部打ち返してやるーーーー!!!」


 俺は大きくふり構え、鱗が来たと同時にバットをスイングした。鱗が何個も当たり、魚人の方へ跳ね返した。


 跳ね返した鱗は魚人に直撃し、体へと突き刺さった。少しかがんだ体勢になる魚人。苦しんでいる様子であった。


 「うっ、まさか跳ね返すなんて...バットコントロールが良すぎる...」


 「人間なんかに負けてたまるか...」


 魚人は精神力が高く、倒れ込まなかった。それどころが腕を上げ、また鱗を飛ばそうとしてきている。


 「そうはさせないぜ」


 俺はボールをまた出現させ、バットを振って球を打った。これまでにない力を込めて、全力でバットを振った。


 「これでトドメだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 俺の打球は青白い炎を出しながら、魚人の腹に直撃する。その球の勢いは留まるどころか、魚人を真上にまで飛ばした。


 ヒューーーーー、ドンッ!


 魚人が白目をむいて、仰向けになって気絶している。歓声が一瞬止まるが、状況を理解しだし徐々に声のボリュームが大きくなる。


 「勝ったのはセイヤだ~~~~~!!!」

 

 チームメイトが叫んで喜んでいる。


 「やばすぎ、あの応援師!」

 「是非、うちのチームに来て欲しいぐらい」

 「アイツ、かっけぇ~」


 観客も興奮が冷めない様子で、騒いでいる。


 フィールドは変形し、元の会場グラウンドへと戻る。応援師席に座り、布で汗を拭きながら、次の状況を冷静に考えた。


 「ひとまず応援バトルは勝った。しかし、あの守備シフトを崩さない限り、勝利が見えてこないのは確かだ」


 どうすればいんだ、何か考えなければ。何か対策案を出さなければ。俺は焦りながら、頭をかきむしった。


 「応援師は気絶したのに、守備シフトは残るなんて厄介すぎるわね」


 隣にきた、スズカが愚痴を吐いている。


 「あぁほんとそうだよ。だからこそ、チームがここまで残ってきたんだろうなぁ」


 「そんで、何か考えはあるのかしら??」

 

 「”そんで”って、スズカは分析係なんだから、何か案欲しいぐらいだよぉ...」


 「私くしは”案だし”係ではなく、”分析”係よ」

 「それに分析から出される案が必ず正しいとも限らないのよ」


 「ん~分析から出される案が正しいとは限らないか...」


 !?。そうか、そういうことか!


 「ありがとう、スズカ」


 「え?」


 「おかげで頭の整理ができたよ。俺は深く考えすぎていたようだ」

 「もっと単純で強い解決策があったじゃないか!」


 それと同時に8回の表が始まる合図があった。会場は応援バトルを経て、熱気が最高潮へとなっている。俺は試合が再開すると同時に、すぐに応援の準備を始めたのだった。

「面白かった」


「続きが気になる」


「今後どうなるの」


と思ったら、下にある☆から作品への応援お願いいたします。面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちで勿論大丈夫です。


ブックマークも頂けると本当に嬉しいです。何卒よろしくお願いします。

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