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勇者かいとの病み上がり  作者: 木軸ペン
3/5

第三話:「初めての戦闘。魔王軍」

この作品はフィクションです

実際の人物名・団地名などは一切関係ありません

文章構成等は下手ですが、ゆるく楽しんで読んでいただけると幸いです


カイト「はぁ...腹減った...のども乾いた...どうなってるんだよ、地図を家に忘れてきたせいで次の町にも行けないし、ここら一帯は砂漠だし...もう三日は何も食べてなあぁぁぁぁい‼(バカでか大声)」

そう、俺は今人生最大の危機に瀕している。地図を家の自室に置いてきたせいでキッタ王国から最も近くキッタ王国から冒険を始めたものは誰しもが必ず行くという所謂最初の町..."ケリー村"

本来ならキッタ王国からは徒歩で一日かかるかかからないかの超近場だというのになぜ俺は三日もさまよっているのだろうか...


まぁ完全に俺が悪いのだが


カイト「だれでもいい...俺をケリー村まで連れて行ってくれ...」

???「君、乗ってくかい?今ならケリー村まで銀貨2枚でいいよ」

俺は急な後ろからの謎の声に驚きながら、それがこの世界の乗り物代表の"ラクシー"であることに気づいた

カイト「ケリー村まで銀貨二枚だと?ぼったくりじゃねえか!鉄の剣買える値段だぞ」

ラクシー運転手「何言ってんだ兄ちゃん。ここからケリー村だぞ、銀貨二枚は安いほうだろ」

カイト「はぁ?何ふざけたこと言って...」

そこで俺は思い出した、自分の今の状況を。そう、俺は今遭難状態。自分のいる場所がどこなのかもわかっていないのだ。もしかしたら本当にこの位置からだと銀貨二枚は相当安いのかもしれない...

カイト「悪いんだが、今どのあたりに俺たちがいるのか教えてもらえないか、生憎、その...地図を持ち合わせてないんだ」

ラクシー運転手「なるほどね。それでこのあたりからケリー村まで行く道のりがわからなかったと。まぁいいさ。ほら地図だよ、予備があるからなぁ兄ちゃんにやるよ」

そういうとラクシー運転手は俺に巻物のように丸めた地図を投げてきた

カイト「助かるよ。どれどれ、現在地はーっと」

そういいながら俺は地図に魔力を流した。この世界の地図は魔力を流しただけで自分の現在地がわかるってんだから便利なもんだ

カイト「ゲッ...どこだよここ。ケリー村から間反対に進んできてるじゃねえか。これなら銀貨二枚でも十分安いってのも納得いくな」

ラクシー運転手「だろ?それにもし兄ちゃんが護衛としてこのラクシーについてくれるってんなら代金をタダにしてやってもいいぜ?」

カイト「いいぜ。どんな魔物が来ようと俺が全員蹴散らしてやるぜ」

ま、そんな自信どこにもないがな



そんなことを話してから数時間後...あ、ちなみにケリー村まで二日間かかるらしい。ただ、運転手のおっちゃんがパンを何個かくれて水もボトル二杯分くれたからな。これで当分は持ちそうだ


ガタッ

???「へっへっへ。このおんぼろラクシーからだったら俺たち下級魔族でも金が奪えそうだ...」

あ、あれは...吸血コウモリ!ランクはEと最下級の魔物で、木製のこん棒があれば十分レベルの相手ではあるが...

カイト「ざっと二十匹か...数が多すぎるな」

ラクシー運転手「そうだな。兄ちゃん一人にはちとつらい相手じゃないか?ケリー村を目指してるってことは新米の冒険者だろうし」

カイト「いや、全然いけるさ」

嘘である。運転手の言った通り俺は何の才能もない新米冒険者だ。採用試験の時に習得したオーラブレードもこの数の差じゃ意味がない...が、護衛をするといった手前引くわけにはいかないからな。死ぬ気で戦ってやる

吸血コウモリ「へへ。おしゃべりしてる暇はないぞ!いけ!お前たち‼」

その掛け声と同時に五匹ほどの吸血コウモリがこちらに向かって突進してきた

カイト「オーラブレード」

俺はオーラブレードを発動し、戦闘で突撃してきた二匹を切りつける

そうすると、コウモリの二匹は「ぎょわっ」という小さな悲鳴のようなものを上げてチリとなっていった

そのまま俺はいわゆる燕返しのようなものをして三匹目を切りつけ、そのまま上から斜めに振り下ろしもう一匹、さらにもう一度燕返しをして最後のコウモリを切りつけた

カイト「はぁ...はぁ...」

吸血コウモリ「なかなかやるなぁ。だがこの程度で息が上がるようじゃまだまだだな」

カイト「へっ。いつまでそのテンションでいられるか楽しみだ」

どうやら見たところ、会話できる知能があるのはあのコウモリだけらしい。だからこそあのコウモリを中心としてやつらは動いているんだ

吸血コウモリ「今度はこれだ!いけ!」

カイト「なっ⁉」

なんと今度は十匹が一気に様々な方向からこちらに向かって飛んできた

吸血コウモリ「さぁ、冒険者よ...そいつらをどう対処する...!」

くそ...こんな時、俺はどうすれば......


カイトの執事「いいですか、坊ちゃま。もし魔物に囲まれてしまった場合は、前に教えたオーラブレードに込めた魔力を円を描くように放出するのです」


これは...!爺やとの修行の記憶。前の採用試験でも同じようなことがあったように今回も昔の記憶に助けられるのか

よし、やるか

カイト「ふぅ...」

オーラブレードを円を描くように動かし、魔力を放出する...!

カイト「はあぁぁぁああ‼」

俺は思い出した爺やの言葉に忠実に従いながら動いた。そして周りのコウモリはチリとなって消えていった

吸血コウモリ「な...なに!ク、クソォォォ‼」

そういうと吸血コウモリは残りの兵力とともに突っ込んできた

カイト「オラッ!」

その掛け声とともに俺はオーラブレードを使いすべてのコウモリを2・3匹ずつ切り裂いていった

吸血コウモリ「ク...ソ...!魔王軍の端くれとして...魔王様に...忠誠....を...」

吸血コウモリはそう遺言を残しチリとなり消えていった

カイト「魔王軍...か。やはり父さんの言っていた通り魔王が動き出しているんだな」

ラクシー運転手「すげーな!兄ちゃん!ほらこれ報酬だ、受け取れ」

カイト「うぉっと。いいのか、報酬なんかもらっちゃって」

ラクシー運転手「勿論。俺一人だったらここで死んでただろうからな」

俺はその漏れった布を覗き込んだ。そうすると

カイト「金貨が、1、2、、、ざっと20枚も...!!」

ラクシー運転手「ああ、それでいい装備買ってくれよな」

カイト「あんた、いいやつなんだな」



次回:「ケリー村。魔法使い」

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