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勇者かいとの病み上がり  作者: 木軸ペン
2/5

第二話:「成人の式。そして旅立ち」

この作品はフィクションです

実際の人物名・団地名などは一切関係ありません

文章構成等は下手ですが、ゆるく楽しんで読んでいただけると幸いです

ナターシャ「さぁカイト着いたわよ!ここが試験会場の冒険者養成学校アドベンチャースクールよ」

”冒険者養成学校“それは近年魔王軍の活発化により各国に急増した学校...

ナターシャ「にしてもおっきいところね〜」

カイト「当たり前だろ。キッタ王国が一番金かけてる施設だぞ」

そうここはキッタ王国が2年前から国家予算の40%という莫大な資金を使い他国を寄せ付けないハイレベルな養成学校に育て上げているのだ

カイト「ここに入学できたら人生勝ち組とまで言われてるほどだぞ」

ナターシャ「そうだったのね...全く知らなかったわ....」

カイト「とりあえず受付に行くz..ドン(ひとにぶつかる)」

???「ああ...すみません」

カイト「いえいえ...こちらも注意不足でした」

ナターシャ「カイトー!早くしないと置いてくわよー!」

カイト「ああ。今行く(ナターシャの方へ走りだす)」

???(カイト.....フッ今年は面白いやつがきたな...)



受付「それではここにお名前と過去に適性検査を受けたことがあるかどうかを記入して、あちらのお部屋にお進みください」

カイト「(カイト・キッタ...適性検査を受けるのは...今回が初めて...っと。これでよし)」

俺は自分の受付票を書き終えるとふとナターシャの方を見たどうやら字が汚くて受付員が読めないらしいまあ確かにあいつの字のクセは長年一緒にいた俺でも読むのに少し時間がかかるほどだ

ダダダ(走る音)

ナターシャがやっとこっちにきた(約5分かかっていた)

ナターシャ「もう!なんなのよあの受付!私の字が読めないとかほざいてきたわ!ムカつくー!」

カイト「いや、お前の字が汚いだけだろ....」

こいつ字が汚いこと自覚してないのか....

審査員「受付番号705番カイト・キッタ様ー審査室へお越しください」

やっと俺の番が来た...

そして俺は審査室に入った

そこには水晶玉と特別な魔法がかけられた薄く紫に光る剣、弓、ステッキ、斧、槍、短剣、太刀が置いてあった

審査員「それではまず、その水晶玉に手をかざしてください」

指示に従い水晶玉に手をかざす...

審査員「この水晶玉で光った色があなたと適性のある属性の魔法となります」 

すると水晶玉が光り輝いた....俺的には赤の火属性になって欲しいんだが...

カイト&審査員「え?」

俺らは困惑した。なぜならその水晶玉に映る色がなかったのだから

審査員「こんなことは初めてなので何も言えませんが、と、とりあえず武器の適正検査を受けましょうか...」

俺は困惑が頭から抜けない、まるで夢でもみているかのような生きているかどうかさえわからないような感覚で武器の適性検査を終えた。武器の適性検査はいたってシンプルで一つ一つの武器を手に取り紫色の光が強くなった武器に適正があると判断される。因みに俺は片手剣の適正があった

まだ夢を見ているかのような感覚で座ってナターシャを待っていると

「カイトー!」

という聞きなれた声と共にナターシャが出てきた。首からぶら下げているネックレスでわかったが、ナターシャは回復魔法への適正とステッキの適性があったらしい

ナターシャ「聞いたわよ...魔法の適性が一ミリもなかったって」

カイト「ああ....そうだな」

ナターシャ「で、でも!剣を使うのは昔から得意だったじゃない!最終審査員わーは合格できるわよ!」

カイト「ああ、そうだといいんだが....」

正直言うと俺は自信をなくしている。確かにナターシャの言った通り俺は昔から剣の扱いには秀でた才能があったと自負している。ただ、今この世界で最も重要視されているものは魔法なのだ。それに適性のない俺なんて存在価値なんてないと言ってもいいだろう

ナターシャ「カイト!審査員に呼ばれたわよ!いきましょう!」

そういうとナターシャは俺の手を引き走り出した



審査員「それでは最終試験です。この箱にはあなた方の才能を見極め才能開花に役立つ魔物を召喚することが可能なSSSランクの魔物が入っています」

周り「ザワザワ....ザワザワ....」

審査員「皆さん落ちついてください。心配せずともここにはSSランク冒険者が10人もいるのですから(私含め)みなさんは安心して試験を受けてください」

それから何人もの試験者が召喚された魔物に挑んでいった。そしてついに俺の番が来た

魔物(SSS)「貴様...自分に才能がないと思い、自分を卑下しているのだな?」

一人一人個別で受けるのでわからなかったが、こんなに語りかけてくるのか...

魔物(SSS)「ムカつくな....実際は妬ましいほどの才能に満ち溢れていると言うのに」

カイト「何言ってんだ。お前が何年生きたのか知らないが、歳で目が悪くなったんじゃないか?俺は魔力検知の水晶玉に色が映らなかった才能のない...」

魔物(SSS)「“無属性”貴様にはその才能がある」

魔物は俺の言葉に被せるように、食い気味にそう言ってきた

カイト「無属....性....?」

魔物(SSS)「そうだ。世間一般には知られていないが、この世が誕生したその時から存在し、基本的に生き物の操ることはできない部類に入る属性の魔法....」

カイト「ちょ、ちょっとまて!どんなものがどうして俺に...」

魔物(SSS)「その右手の“紋章”だ」

魔物はまたしても食い気味に言った

カイト「な、なぜそれを知っている...」

魔物(SSS)「その手袋で隠されている右手に書かれた紋章はさっき話した生き物の操ることのできない部類に入る属性魔法を操ることができるようにするもの...貴様は選ばれたのだ...」

カイト「選ばれた?一体誰に選ばれたって言うんだ!」

俺は少し声を荒げそう怒鳴った

魔物(SSS)「“世界”にさ...」

世界?何を言っているんだ、こいつは。そんな馬鹿げたことが起こるわけないだろう

カイト「わかった。もういい。頭がパンクしそうだ。早く試験を始めてくれ」

魔物(SSS)「いいだろう。では、行くぞ!」

魔物がそう言うと俺の目の前には一体のゴーレムがいた。それはところどころに見える錆を覆い隠すようなオーラを身にまとっていて、体長は俺の倍以上というものだった

ドォン

そんな音が響いたかと思えば、すでに部屋の壁はゴーレムにより破壊されていた

俺はすぐさま剣を取り出し、反撃を試みる

カイト「な、剣が....効かない⁉︎」

そう、剣が効かなかったのである。いや、剣が効かないというよりは、刃が通らないと言ったほうがいいかもしれない。このゴーレムの巨体には片手剣程度じゃ一ミリも刺さらないのだ。幸い養成所から貸し出されたこの剣には不壊の魔法がかけられていたものの、これじゃどうすることもできない

ブンッ

カイト「グハッ」

そんなことを考えているとゴーレムが無闇に振り回していた手が俺の横ばらに直撃した

カイト「クソッどうすればやつに...!」

そう考えているとふとさっきの魔物の言葉と昔の爺やの言葉が重なる

カイト「無属性魔法....そして、剣に魔力を流し込むイメージ....」

ブォン

そんな少し鈍い音と共に俺の剣が光だす

カイト「オーラ...ブレード....まさか、本当に....!よし、これで」

そう言いながら俺は剣をゴーレムめがけて思い切り振った

ガン!

そんな音がしたかと思うと俺の剣はゴーレムに突き刺さっていた

カイト「うりゃああああああ!」

俺はがむしゃらに剣を振った。それと同時に、剣へ流している魔力も無意識のうちに最大出力になっていた

ガーーン!

というとてつもなく大きな音が鳴り響いたと同時にゴーレムに刺さっていた俺の剣は溢れ出るオーラ(魔力)と共にゴーレムの首を切り落としていた

カイト「やった...倒した....」

魔物(SSS)「よし。合格だ。あとはその魔力を上手く使い無属性の魔法として開花させるがいい」

カイト「ああ、そうするよ....」

そんな会話を済ませると、俺は元の場所へ戻ってきていた

ナターシャ「カイト!遅かったじゃない。合格できたのね!」

ナターシャが俺を出迎えてくれた

カイト「ああ、ギリギリ...な」

そういうと俺は倒れてしまった....



目を覚ますとそこは宴の最中のキッタ王国であった

ナターシャ「あ、起きたのね。カイト。今宴の最中よ」

カイト「そうか。なら、水を一杯持ってきてくれ」

ナターシャ「ええ。わかったわ。すぐに持ってくるわ」

そういうとナターシャは走って水を注ぎに行った

ミリス「カイト!あんたなら合格すると分かってたわ!」

そう言うとミリスは俺に勢いよく抱きつき、泣きながらおめでとうと何回も言った

ナターシャ「はい、カイト。お水、持ってきたわよ」

ナターシャが水を持ったきてくれた俺は「ありがとう」と言い、水を受け取った

ミリス「そういえばカイト。あんたは養成学校に行くのかい?それともすぐに旅立つかい」

ミリスのその言葉で思い出したが、この国では成人の式を終えたものたちは養成学校に行くかすぐに旅立つかを決めることができる

カイト「俺は、前から旅立つと決めてるからな。明日には出発するよ」

ナターシャ「そっか。じゃあカイトとはしばらくお別れになるね」

どうやら、ナターシャは養成学校に行くらしい

カイト「そうだな。ただ、いつか旅の途中でまた出会えると思うよ」

ナターシャ「そうね。それならその時会った時はお互いに立派な冒険者として会いましょう」

カイト「ああ。そうだな」

ミリス「それじゃ。二人とも今は宴を楽しみましょ」

そう言われるがままに俺とナターシャは宴を楽しんだ


翌朝

俺は皆に見送られながら旅に出た。これからの出会いに胸を膨らませながら


養成学校の一室

魔物(SSS)「新たな無属性魔法使いの誕生...か。これは、世界に大きな変化が起こるな...」


次回「初めての戦闘。魔王軍」

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