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第一章4 地下に降りたと思ったらノーパソがありました

デンデンデンデン。

「誰だ!姑息な奴め!姿をあらわせ!」


 そう叫ぶのはエルフのマルさん、いや……あなたの目の前で変顔してるガキですよ、まあマルさんには見えないんですけど。


「ククク……姿をあらわせと言われてあらわす馬鹿がどこにいる」

「っ!?、ここかあ!」

「危な!え、見えてる!?」


 これは驚いた、マルさんの蹴りがノーチを掠めた。まさか俺以外にもノーチが見えるやつがいたとは……?


「見えてなどいないさ、ただ声で位置を特定しただけだ」

「へー、やるじゃん」

「馬鹿にしているのか?見えないからといって、手がだせないことはないんだぞ?」

「馬鹿にしてんのあなたの方でしょー!人の話を聞こうとしないしさ!」


 言いつつドロップキックをノーチが繰り出す、しかしこれをマルさんがかわす。


「誰が人間の話など聞くものか」

「別にあなた達エルフが人間にされたことを思えばたしかにその感情はわかるよ、けどさあ。エルフを助けたのも人間で神の友じゃん?じゃあ神の友と名乗る人間の話を聞いてもよくなぁい?」

「ペチャクチャうるさい透明人間だ」

「透明人間じゃなくてノーチですー」

「うるさい!納得できる証拠を出すまで話はしない!それが返答だ!」

「なーにそれー!ひどくなーい!?えい!」


 ノーチがパンチを繰り出したが、なんと腕を捕まえられてしまった……。あれ?


「あなた、透明人間だということに頼りすぎてますね、故に攻撃が雑です。あなたが動くたびによく空気が揺れているので位置が分かり易いですね。次からは空気を揺らさずに攻撃できるようにした方がいいですよ」


 次なんてないんですけどね……。とマルさんは続けた……がしかし!


「私ってね……本来触れられないんですよ、あなた達普通の生物では……例外を除いてね!」


 そう言ってノーチの腕が掴んでいたマルさんの腕を通り抜け掴み返した!


「例外というのは私が許可した時!つまりあなたは罠にはめられたってことね!」


 ドヤ顔をで言ってるよあいつ……あっ、ドヤ顔をしてる間にナイフで反撃されてる……ダセエ!


「アヒャア」

「チッ!致命傷にならなかったか」

「なんかもうめんどくさくなっちゃった」

「そうですか、なら死んでください」

「短絡的だなー……証拠出せばいいんだよね?」

「そうしたら話を聞いてあげましょう……あるのならですが」

「よーし、なら!」


 と言ってノーチは超高速回転しながらダッシュジャンプをし、自分の立っていた床を突き破った!


「貴様なんということをしてくれたんだ!あぁ!一体全体どのくらいの修理費がかかるのか……一体なんだこれは?」


 砕け散った床の下にあったのは全てを飲み込んでしまいそうな威圧感を放つ地下への扉だった。


「なぜこのようなものが」

「なぜこんなものがよりも、なんでこんなのがあるの知ってんの?」

「私、結構この世界のことを熟知してるんだよね」

「俺が色々思い出すのと同じか?」

「そうなんだけどちょっと違うかな、遊八のはその場面に合えば思い出すけど、私のはなんかこれから必要になることを思い出すみたいな?」

「なんで疑問符なんだ?」

「なんかよくわかんないんだよね」

「よくわからないですますな!これは一体なんだ!」


 と、マルさんが騒いでいる。


「神の友に関する何か……かな」

「それが証拠になり得るのか?」

「初歩的なことだよ遊八君」

「しばくよ?」

「やだー!こわーい!」


 ノーチによるとこうだった、このエルフの村は神の友の力を使い別次元に現存しているらしい。だから、村の中心にあるこの建物に隠されてるこれには何かがあるだろうという推測だそうだ。


「馬鹿野郎!お前これなんもなかったらめっちゃ気まずいじゃねえか!」

「うるさいなあ、あのまま戦ってても埒あかなかったんだしこっちの方が和解の可能性高いって!」

「どっからその自信くるんだよ!」

「うるさいぞ!」

「すんません!」


 マルさんが怒鳴る。

 俺たちは今階段を降りている最中だ、もちろん地下に向かって。

 一段降るごとに威圧感が強まり、だんだん降りたくなくなってくる……後長えんだよ!


「なげーなこの階段」

「おかしいですね」

「えー?何がおかしーのー?」

「おそらくですが私たちは降りているようで、降りていないのではないでしょうか?」

「なぜそう思うんですか?マルさん」

「ある程度降りたところから入口が遠くなってないなーと思いまして」

「ねーなんで敬語になってるの〜?」


 ノーチがうるさい。


「また殴られたいんですか?」

「まだ殴られてませんが?」

「なんで入口が遠くなってないって気づいたんですかー?」

「後ろを振り返る癖があるから、敬語なのは先頭状態じゃないから」

「戦闘中に口調が変わるとか安易なキャラ設定!かわいそー」


 ノーチが煽る。


「なんだと!透明だとかいうどこにでもあるキャラ設定のくせに!」


 マルさんも応戦。後二人ともキャラ設定とかいうなよ!


「まーまー二人とも落ちつ!」


 喧嘩を止めようとして足を滑らし、後ろ向きにこけてしまった。


「痛ったー!」


 と言いつつ目を開けるとそこは階段ではなく……馬鹿でかい機械が置かれた円形の部屋だった。

 近づいてみて気が付いた、ノートパソコンがある。俺が使ってるのと同じだ……てか俺のじゃん!なんでこんなところにあんだよ!

 しかし俺のと違うところもあるそれは……キーボードにデカデカと文字が書いてあるところだ。


「おまえの過去をしめせ、だー?」


 本当に訳がわからない、打ち込めってことか?


「学生っと」


 ブー!という音が聞こえてきた……あー今学生だから違うか……じゃあ。


「異世界人なら?」


 違った、まあそうだよなあ。だって今この世界にいるから異世界人なのであって、前の世界にいるときは異世界人じゃないからな……前の世界?何かが引っかかるような……。

 そう考えていると後ろからドサッという音が2回聞こえてきた。


「イタタタ、あっ重い!」

「誰が重いだと?」

「マルさん」

「透明人間が!」


 喧嘩してるし……。


「一体なんだ此処は?」


 マルさんが聞く。


「神の友に関する情報を得られる場かな」


 そう、ノーチが答えた。



文字数減っちゃった。

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