第7話
「お兄さん決めたっス!」
新キャラは元気が良い。新キャラ登場により関連グッズをゴリ押しするために新キャラの活躍の場を作るのは作者のサジ加減か。もしくは政治の世界でお決まりの忖度か?
「お兄さんが考えたアイドル企画、俺たちにやらせてください!!」
体育会系の鹿屋(美男子)はとにかく声がでかい。1DKの物件なら一緒の部屋にいたくないほどのボリュームだ。
とにかく、今回は弟氏が前面に出られるものではない。市民の声を市長が直接解決することはありえない。でも、鹿屋と魚見が今回の企画の窓口から実働隊までこなせば問題ない。市民の為ならどんなことでも全力で取り組もうとする弟氏、さすがです。お兄ちゃんポイント10点差し上げます。(現金化不可)
「まあ、OKだ!今からクリアーしていかなきゃならんことは多いが、この2人がいれば俺も心強い。まずは場所探しからだ。ゲームの設定なら【学校】とかが定番だけど...「学校っス!!ねOKっス!!学校さがshiop;.,nbvfgukl;,mnbv」」
今回数少ない俺のセリフに割り込んで鹿屋が大声とともに玄関から外に出て行ってしまった。
「さすが鹿屋だね」
「はい。さすがバ鹿屋です」
弟氏の癒しボイスの直後にメガネ担当希望の魚見がクチを開く。
「まぁ、アレのことですから拠点の当てなど考えてはいないでしょうからあらかじめ拠点のリサーチはこちらで行ってあります。」
と言うと魚見はこちらにタブレットを向けた。なんか悪役っぽくていいぞ!あとお前に足りないものはメガネだけだ。素直になっていいんだぞ魚見。
「こちらの廃校が管理人を募集しています。管理人になれば廃校の使用量はなく、学校の設備は無断転売しなければ使用料金も発生しません。」
なるほど、學校(廃校)を舞台に地方アイドルのサクセスストーリ。これは、面白くなるかもしれない。