これが…俺TUEEEだぁぁ!
グ 「デデちゃんが戦うってイメージ湧かないですね」
ル 「そうか? 女神大運動会の種目…女神作文で一位の実力者だぞ」
グ 「益々イメージ湧かないですよ。一位なのにバイトって俺TUEEEの素質全開ですね。あっ、やる気ですよ」
デデが得意気に足を進める。
そして、両手を天に向け大きな透明のボードを出現させる。
デ 「これが…俺TUEEEの一角! 捏造ステータスオープン!」
≪名前・デデ。
種族・神。
状態・二日酔い。
攻撃力・SSSSS
防御力・SSSSS
素早さ・SSSSS
魔力・SSSSS
運・SSSSS
スキル・沢山。SSSSSのスキル色々。
とりあえずSSSSSランクの何か色々≫
グ 「出たぁぁ! とりあえずSSSSSって言っておけばどんなものでもチートと呼ばれるようになるアレ!」
ル 「なんだと! しかも見事にエコー機能を使ってSを量産していく匠の技! みんな大好きSSSSS…ランク! もう何の略か解らないけれどみんな大好き魔法の言葉!」
グ 「もう最後の方は天の声さんが面倒で手抜きをしている! くっ…なんていう出落ち…これから俺TUEEEEする展開しか見えないからブクマがウナギ登りですよぉ!」
デデが透明なボードを仕舞い、どや顔を決めながら上空に球体…立体魔法陣を展開させる。
七色に立体魔法陣は…虹色に輝く太陽のよう……
ル 「まさか…それは…SSSSSランクの魔法! とりあえず擬音を充実させればそれっぽい極大魔法になるという虹色の立体魔法陣! 俺TUEEEEが嫌いだからこそ熟知しているという負の連鎖!」
グ 「ルルちゃん! 私達はデデちゃんを甘く見ていたようですよぉ! これは……」
グ、ル 「「出来る!」」
迫る魔物の軍勢。
ギリギリまで引き寄せて人々の不安を煽り、デデの魔法が発動した。
デ 「くらえ! SSSSSランクの魔法!」
グ 「雑! もうデデちゃん飽きてきたよ! ルルちゃんどうする!?」
ル 「古来より…俺TUEEEEのモチベーションを上げるには……可愛い設定モリモリ美少女ヒロインの存在!」
グ 「それならば! 私の出番ですねぇぇ! 変身!」
ポンッ……グリーダが変身。
それっぽい猫耳奴隷ロリ美少女に変身した。
グ 「流石ご主人様なのです! ご主人様は一番なのです!」
天 グリーダ、なのですキャラ嫌いだから別の奴にして。
グ 「えっ、これは人気なのです! 無条件に信頼してくれるアレなのです! ご主人様は偉いのです!」
ル 「○○sideで一人称になったら標準語にする訳にもいかず、なのです縛りが始まって凄くうざいアレ!」
デ 「――うぉぉぉおお!」
グ 「とりあえずクライマックスで叫ぶご主人様も素敵なのです!」
ル 「おー、凄い。一撃で魔物を消し飛ばした。流石転生の神」
グ 「ご主人様は最強なのです! 酒臭いけれど最強なのです!」
虹色の光が魔物を包み、次々と消していく。
人々が恐れた竜種も同様…他の魔物と同じように消え去っていった。
グ 「ほらルルちゃん、アレやってよ」
デデは少し寂しそうに魔物が居た場所を眺める。
少し影のある人物を演じているようだ。
流石は転生の神…クールキャラが望ましい事を知っている。
ル 「あの! お名前を…聞かせて貰えませんか…」
デ 「名乗る程の者ではありませんよ…お嬢さん――ニコッ」
ル 「――ぽっ」
グ、ル、デ 「「「……飽きたね」」」
天 よし……帰るぞ。
グ、ル、デ 「「「はーい」」」
再び、金色の魔法陣の中へ幻獣達は消えていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
再び幻獣界へと戻った三名はふと気付く。
ル 「そういえば…あの世界は序列何位の世界なんだ?」
天 「序列八位…バースデかな」
デ 「えっ……トップ十…どうしよう…バレたらヤバい…」
グ 「まぁ、転生の神が自ら世界に干渉した訳ですからね。でも大丈夫ですよ」
ル 「いや、天異界から観られていたぞ…手遅れじゃないか?」
グ 「私達、実はずっとモザイク掛かっていたんで。モザイク魔法ですよ」
デ 「本当に? 良かった…」
天 次の俺TUEEEEはやるか?
グ 「第二期でやりましょうよ」
天 あると思うか?
グ 「無いんですか?」
……
グ 「えっ…」