表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

今時決闘なんて…

グ 「天の声さん、この物語ってどうなったら終わりなんですか?」


天 「ブクマ百いけたら終わりで良いんじゃないか?」


グ 「そうなんですね。じゃあ一年くらい続きそうですね」

 

『何の用だ。イヤミーナ』

『わたくしの名前はライミーナ・ラディアスよ! ふっ、負け犬の遠吠えとはこの事ねぇ……あら? 誰か来ていたの…ね…』


 ライヤーがソファーに座るルルに目をやる。そして、ルルが大事そうに抱えている高そうな箱…『神ころがしZ』に視線が釘付けになった。


『そっ! それはぁぁぁ! 伝説のぉぉ! 最高金賞神酒『神ころがしZ』! 神酒の中の最高峰! 天の頂きZの刻印! 神格五百万の超高級品! 何故! 何故こんな地味な部屋にぃぃ!』


(ルルちゃん、驚きの中に丁寧な解説を入れていますけど、このお酒…そんなに有名なんです?)

(そうだな。天異界創設者でも簡単には飲めないから)

(じゃあこれを簡単に買える私は、お金持ちですね!)


『お前…酒はカクテルを嗜む程度って言っていたよな』

『はぁ!? そんな事言って無いわよ! 飲ませなさい!』

『嫌だよ。馬鹿なのか?』


(そういえばデデちゃん微妙にエコー切っていないから台詞が『』のままですね)

(酒焼けで声がガサガサの可能性もある)

(それもありますね。あっ、四人も居るから台詞が多くて『天の声』さんが手抜きしていますよ。働けー)

 天 お前に言われたくない。



『……決闘よ』

『はぁ?』

『決闘って言っているのよ! 私が勝ったら…』


 ライミーナがビシッとルルを指差し、『これを貰うわ!』

 目力を込めて宣言。

『そんなの駄目に決まっているだろ!』


(グリーダ…私が…欲しいって)

(何嬉しそうにしているんです? 誰がどう見ても勘違いですよ)


『いーえ決まりよ! これはもう正式に受理されたぁ!』


 ライミーナが『天パッド』をデデに突き出し内容を読ませる。

 そこには『神決闘申し込み完了』の文字。デデの表情が引きつった。


(神決闘って何ですか?)

(殺し無しなら何でもありの勝負だな。内容は決闘相手によってランダムで決まる)


 ピロリン――『天パッド』が鳴り、決闘管理委員会からメールが入る。

≪決闘内容・転生者対決。

 時間・百時間後。

 場所・天異界序列百位、ジーメ。

 お互いの施した最新の転生者同士を適当な闘技大会に出場させ、優勝した方を勝利者とする。

 どちらも優勝しない場合は引き分け…仲直りするように≫


(仲直りするように…って、多分これ一度や二度じゃないですね)

(犬猿の仲って奴か? 適当な闘技大会って…)


『……』

『これはわたくしの勝ちですわね! 女神大運動会のようにはいきませんわよ! おーっほっほっほ!』

(女神大運動会?)

(女神の運動会だよ。私は出た事無いけど)


 ライミーナは高笑いしながら部屋を出ていった。



『ぶっ殺す…』

「変身解除っと…デデちゃん、怒り狂った表情が結構自主規制入りそうですね」


『なんでだ! なんでいつもアイツは邪魔ばかり! 折角バイトを切り上げて飲もうと思ったのに!』

「デデちゃんアルバイトだったんですね」


『バイトで悪いか!? 休みが自由に取れるんだぞ!』


「今の時代、正規雇用は難しいんだよ」

「どの世界も大変ですねぇ…ルルちゃんは武器屋さんですけど正社員なんです?」

「私は自営業だ」


『話聞けよぉおおお!』



 グリーダとルルは、そんなに怒っても仕方ないでしょ? という顔を向け、やれやれ……と、肩を竦める。


『やめろそれ。やれやれ…目立つのは苦手なんだよなぁ…って肩を竦めまくりながら俺ツエーする万年肩こり野郎みたいじゃねえか』


「何か恨みでもあるんですか? 確かに肩を竦め過ぎて肩こりな人は居ますけど…」

「とりあえず、話を進めないか? このままだと色々なディスりに発展しそうだから」


 まだ怒りの収まらないデデは眉間にしわを寄せながらソファーに座り、ルルとグリーダも対面に並んで座る。

 一人で座っているデデが神肌恋しいのか対面へ行き、並んでソファーに座るが狭い。狭いがそのまま話を進める事に。


「最初にやる事は…作戦会議じゃないです?」


「じゃ、じゃあ次回は私がナレーションをするよ。私を取り合う闘いだからな」


「えっ…まだ勘違いしてたんですか? まぁいいですけど」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ