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お城と神殿の偉い人達がハムスターのことで話し合いをする。

とある作家さんとのやり取りで、いろんな考えがあるのだなあと、感心しました。

別の作家さんの意見と逆の意見だったので、「おおお」と思いました。

 ハムズ王城、会議室。


「これ以上、神殿の業務がとどこおるのは困る」


 内政業務の一端を担っている一人の貴族が、いらだちを隠そうともせず、発言した。


「確かにハムスター獣人も、大事な住人ではある。しかしながら、もし人族の者が行方不明になっても、神殿業務を止めてまで、探し出そうとするであろうか? これは、優遇のやりすぎだ。すぐに、神殿は通常の業務に戻るべきだ」


「お待ちください」


 神殿から、代表してきている神官は慌てて弁明する。


「ハムスター獣人を保護せよ、というのは、ハムズ王都、成り立ちの時からの、神との約束事なのです」


「そう、伝わっているだけで、何か書いたものが残っているわけでもないだろうに」

「それは、当時、まだ文字がなかったからです。口伝えとして、きちんと残ってきております。文字が出来てからは、経典としても残されているのですよ」


「そもそもだ」


 他の貴族たちも、神官たちを口撃こうげきする。


「このさいだから、言わせてもらうが、彼らは町になんの貢献もしていないではないか。ただ、『いる』だけだ」


 それまで、感じていた小さな不満が、ここぞとばかりに、溢れ出す。


「居なくなったところで、なんの不都合もないわい」

「なんという事を。取り消してください」


 神官は、怒りと呆れで、顔が青ざめた。


「このハムズ王都はもともと、彼らの為にできたのですよ? 彼らを守るために人間が共存を許されているだけなのですよ?」

「それこそ、ばかばかしい」


「ハムスター獣人は、他の獣人と違い、ただただ、愛でる為だけに、創造されたとされています。その為に、たくましさや、知恵が低い。だから、保護者が必要だったのです」


 神官は熱弁をふるう。対抗するように、貴族たちも、神官を糾弾する。


「そんな教えは、人族を馬鹿にしている。神が愛でるのなら、もっと美しく、賢い生き物を創造したはずだ。違うか?!」

「神が何を『良し』とし『美』としたかは、人間の計り知れない所にあるのではないでしょうか」


 議論が白熱してくると、会議は長引く。


 城勤めのメイドと、護衛神官は、大人しく壁を背にして、黙って控えていたが、ちらっとお互いに目が合って、軽く会釈した。


 残業ですね。

 お互いにね。



  ―・・・-・・・-・・・-



 コピペ達が泊まっている宿の、受付横ボードに貼られていた『御触れ書き』が、違うものに差し替えられた。


「今度は、なになに」

「通常業務に戻ります」


「あ、良かった。解決したんですか? 行方不明事件」

「いや、一般ボランティア求む、って書いてある。特に神殿関係者よろしくって」


「あちゃ。タダ?」

「タダ」

「タダかあ……」


「いや、少しくらい協力しましょうよ。可哀そうじゃあないですか」

「もともと、この町の人間じゃない者が動いても、戦力になるかどうか」


「気持ちの問題ですよ。それに、なんとタイムリーなことに、我々、冒険者の衣装ですよ」

「おまえ、精霊魔法を使えたろ? それでどうにかならんのか?」


「あー。この町に着いてから、ずっと精霊のことを忘れてたもので、すっかり精霊が拗ねてしまって……」


 精霊魔法の欠点は、精霊のご機嫌次第だということだ。楽しそうでないと動かない。

 

「また、歌ったり踊ったりするしかないかなと」


「不審者以外の何者でもないからやめろ」

「人のいるところではするな」


 皆、けっこう辛辣である。コピペの場合、自業自得ともいう。


 何やかやで、見物がてら、ハムスター獣人探しに協力することとなった。男4人、最後は結局、ノリで決まる。



私自身の考えは、単純すぎるので、人に言われると、すぐ、そうね! と思ってしまいます。

気をつけようと思います。


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