全裸少女の先生
ズキズキと頭の痛みが徐々に近くなり、俺は目を覚ました。
「あっ……。目が覚めたみたいね」
「ああ、頭が痛む以外は正常だ」
俺の視界に飛び込んできた全裸の金髪少女に多少、心を乱されそうになるが、持ちこたえて、なに事ないように返事を返した。
石でできた大部屋はギフトスライムが死んだ後も特に変化していない。
やはりおっぱい起きたとき目の前でおっぱいが揺れるのは危険だ。
「それよりもあなたも冒険者でしょ? 何か着るものとかもってないの?」
「生憎だけどゴブリンの内臓しかないぞ。ってリュックがない」
「それならほらあそこに」
「ちょっと取って来る」
大部屋の入り口近くに放置されているリュックとギフトスライムの攻撃でその近くに飛ばされたシャル (全裸)を回収して金髪全裸少女のもとに戻った。
「その子あなたの仲間かしら?」
「そうだけど? 君の仲間は?」
「えーと、その、ね?」
なんですかその察してくださいといわんばかりの笑顔と首をかしげるあざと可愛い仕草は? そんなことで騙されるのは高校時代の俺ぐらいだぞ? あっ年齢的にはぎりぎり高校生でした。
「もしかして一人で潜った?」
「そうよ! 悪い?」
「いや、そういえばさっき受付でもめてた人だな思って」
「私はCランクでそこそこ腕もあるのっ。だから大丈夫なはずだったのに」
「ギフトスライムに出会って全裸にされたと、そういえばドロップアイテムは?」
「これよ。あなたを殴ってしまった後急いで回収したの。それと殴ってごめんなさい。私男の人に裸見られたの初めてそのつい」
「そこに関してはあまり気にしてないんだ。問題は君の処分だ」
「えっ?」
「俺、一応近くの村のギルドマスターやってるんだ。だからギルド人間として不正は見逃せないんだよな」
俺の発言に金髪少女の顔がどんどん青ざめていく。まぁ普通こんなギルドマスターはこんなところにいないしな。
「その底を何とか見逃していただけないでしょうか?」
「まぁ、今はしがない駆け出し冒険者だし、先生とかに言われたら聞かないわけにはいかなくなるけど」
殴られたことへの軽い憂さ晴らしを済ませ、俺はこの状況を利用して彼女をパーティーに勧誘することにした。
「わかったわ、指導してあげるわ。その代わり絶対いわないでね」
「もちろん指導してくれる先生を売るようなまねはしない」
固い握手と共にここにのちに最強といわれるパーティーが誕生した。
感想アドバイス等お待ちしております。