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ステータス

「…成功しました。」


 意識が覚醒し始めると声が聞こえる。


 成功しましたって言ったのは、彼女だろうか?ここから数メートル先にいる。そして、とてつもない美女だ。桜はどちらかと言えば、可愛い系に分類されるが、この美女はクール系に分類される。


「この度は私の召喚に応じていただきありがとうございます。私はサンド王国の第一王女フェニーです。あなた方には、サンド王国の勇者として、戦ってほしいと思います。」


「ここ…どこ?」

「テンプレきたぁぁ!」

 口々に思ったことを口にしている。まぁ、当然の反応だと思うが。


「あなた方勇者に戦ってもらうのは、レンダー帝国です。今サンド王国はレンダー帝国と停戦状態ですが、いつ戦争になってもおかしくありません。」


「あの~、そもそもここはどこですか?」


「すいません。いきなりでしたね。その話もあるので、こちらについてきて下さい。」


 始め、みんな動揺していたが、このクラスの代表的な存在の英馬がついていったことでその後に続くようだ。


「あっ、誠。」

 俺に気づいた桜が新と一緒にこちらに来る。


「おい、誠この情況どう思う。」 

「今は、情報量が少な過ぎて、なんとも言えないね。」


 少し歩いたところで大きな扉に着く。明らかに日本人が造ったとは思えない。そもそも、ここに来るまでの道のりで予想していたが、この扉を見て確信した。ここはあの神が言っていた異世界で間違いない。


 扉の中に入ると既に席が用意されていた。


「勇者の方々席にお着きになってください。では、今から説明を始めます。」

 王女がいままでと異なる雰囲気を出したことによりクラス全員の顔がひきつる。あれ?そういえば、先生いないけどどこにいったんだろう?そもそも召喚されていないのかな?


「先程の質問ですが、ここはエルメルです。そして、帝国と戦う理由はどちらが魔族を倒すかです。」


「その前に魔族ってなんだ?」

 意外と新が食いついている。そして、他の数名の男子も聞きたそうにしている。


「魔族は四年前に戦争をしていた種族です。」


「ちょっと待って、魔族がいるってことは、魔王もいるの?」


「はい、います。厳密に言うといました。4年前に倒されました。」

 おい、なぜそこで落ち込む男子数名よ。


「王国と帝国どちらが倒したの?」


「わかりません。わからないので、王国と帝国どちらが魔族を倒すかもめているのです。」

 わからないかよ。


「他に質問はありますか?」


「あの他にも種族はいるのでしょうか?」


「魔族の他には獣族、エルフ、ドワーフ、人魚族です。後、神話には天使族がいます。他に質問は?」


「俺たちは地球に帰れるのでしょうか?」

 これはみんなが一番思っていることだな。


「申しありませんが、帰れる方法がわかりません。」

 一気に雰囲気が暗くなった。


「もう質問がないようでしたら、ステータスと唱えて下さい。」

 


(ステータス)

状態異常:封印中

器:A(D)

体力:A(E)

魔力:A(F)

力:S(C)

物理防御:B(D)

賢さ:A(G)

魔法防御:S(D)

素早さ:SS(E)

運:A(D)


 固有スキル

 神々の遊び(F) 封印中



 スキル

 成長倍加(固定) 解析(S) 超隠蔽(S) 手加減(S) 封印中


 称号

 異世界人 勇者 巻き込まれし者 封印されし者


 加護

 神の恩恵



 みんながどのくらいかわからないから、俺は異常ではない。所々封印中とかあるけど、みんなも同じだと思うから全然異常ではない。


「大体皆さんの器は同じくらいのDあたりですね。」

 うん?俺の器Aなんですけど?超隠蔽が働いているのかな?そもそも、俺らのステータス見れたんですね、王女様。


「勇者の方々の器は見せてもらいました。ステータスは上からSSS SS S A B C D E F まであります。そして大抵の人は器をAまでいかせるのに、一生を使います。」


 ってことは俺異常だぁぁぁぁ。やっぱり俺異常だ。大事なことなので2回言いました。とか、言ってる場合じゃねぇ。本当になんなの?


「しかし、勇者様方は初めから器がDこれならS以上までいけるかもしれません。」


「えっと……器のS以上はいないのですか?」


「いいえ。現在確認されている中で30人近くいます。」

 多いのか少ないのかわからんな。


「今日は皆さんお疲れだと思うので、一度部屋に戻って下さい。部屋まではメイドが案内します。」

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