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歌と詩

黄緑色の花が咲く木と彼の憂鬱

作者: 風花 深雪


彼はまた、泣いている。


頬には涙痕 目は赤い。


(しお)れた花は僕の真似

椅子に座って嘆息をもらす。



地球は廻る、季節は巡る、時間は過ぎる。



誰にも止められないこの仕組み

彼はどうにか考える。


顔を覆えば漏れ出るように

口から幸せ逃げていく。




今日もまた、()いにくる。

君はいつもそこにいて、僕のことを待っている。


見つけてほしくないのにさ

君は僕に遇いにくる。



気温が上がり、燦々(さんさん)と陽が降る午後1時。

黄緑色の花は揺れ、風と一緒に歌ってる。


変装してても判るらしい。

僕を見つけて遇いにきた。


ふわりと舞って 至るところに存在証明。

それに気づかず歩きだす。


睫毛の手前滲みでて、切なく濡れる僕の袖。



僕は君に 遇っていた。



オレンジ色に染まる頃、ずっと傍にいたんだね。

滲む空を見渡して、赤く染まった鼻がなる。




今日もいつもと変わらない

君はそこにいるのだろう。


あえたら僕と話そうよ。

困ったように囁けば、きっと君は花開く。


憂う僕を気にもせず。




光りが零れ 朝日が覗く午前5時。

今日も始まる 君との生活。


いつになったら治まるか?

移りゆく季節の中で、君と共に生きていく。











「……は、くしょん!」



あ~…目ぇ(かゆ)い、鼻水止まらない。





君はいつもそこにいる。







春がくると「君」にあう機会が増えますね。

たくさんの「君」があなたに遇いにきて憂鬱な気分になる方もいると思いますが、イベントとして捉えて毎日楽しく過ごしたいですね。

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