↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

繊細な爪よ

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/06

爪という身近な存在を、自分を苛む恐ろしい兵器として描く独特の世界観。その緊迫感と絶望を引き立てる前書きです。

まえがき

誰の体にでも存在する、小さく不変のパーツ。

日常を守るはずのそれが、もし自分自身を切り刻む「刃」へと変貌を遂げたとしたら――。

本作は、絶え間なく成長し、傷つけ、どれほど拒絶しても決して離れてくれない「己の爪」との凄惨な戦いの記録である。

逃げ場のない肉体という戦場で繰り広げられる、終わりなき攻防劇。その異様な対峙の行方を、どうぞ見届けてほしい


強靭な爪よ━━。

お前はいつから私自身を責める兵器となったか?

わたしは暇さえあれば、お前を排除しようと躍起になっている。

 強靭な爪よ━━。お前はいつでもわたしの皮膚を、肉を、粘膜を傷つけようとする。

 一体わたしにはお前を排除するすべがない。

お前はいつからそこまで強力になったのだ?お前のディフェンス術は他に例をみないほど。鉄壁だ。

 強靭なる爪よ。わたしは何か悪いことをしただろうか?

そ!は、伸び切って自然にぱき、と折れるまで生え続けるそしてそうなった後もまた成長を始める。

永遠に私を傷つけ続ける

強靭な爪よ

日常のふとした瞬間に感じる「爪」という身体器官への小さな不満や脅威を、極端な詩的表現と壮大な悲劇のトーンで昇華させたフィクション・モノローグです。

身を守るための堅牢な部位が、自分自身を脅かす刃へと変貌する理不尽さ。排除しようとしても無限に再生を繰り返す生命力への恐怖を、ダークファンタジーのような世界観で描きました。

爪を切るひとときや、ふと引っかかってしまった日常のささやかな鬱屈に寄り添う作品となっていれば幸いです。読了ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。