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プロローグ

「臨時ニュースをお伝えします。先ほどお伝えした、××県〇〇村で六名の子供の遺体が見つかった事件ですが、少女を一名保護したと警察が発表をしました。少女は意識不明の重体、現在病院で手当てを受けています。現場からお伝えします」

　そのニュースは全国を駆け巡った。とある村で起きた、後に連続殺人事件と断定された事件は生存者がいたという発表にメディアが大勢駆けつけることとなる。

　いつも一緒に遊んでいたという子供たちは公園で三名、近くの神社の境内の中で一名、その奥にある竹林の中で二名、合計六名が遺体で見つかった。遺体には明らかに他者がつけたと思われる外傷があり、連続殺人事件となった。生存者は小学生という事と意識不明の重体である事を考慮され詳細は非公開だった。

　捜査本部は立ち上げられたがその後警察からの捜査状況の取材は新たな情報がなく、やがて時は流れ事件の事は忘れられつつあった。

　生き残った、一名の生存者を除いて。