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夜咄(仮)  作者: もそ7
1/6

始まり(1)

なろう始めました:;ヾ(:3ノ" ヾ)ノ”;:

お手柔らかにお願いします

「うわー……すごい……」

手元の入学案内書類を何度も見返す。ここで間違いない。

桜の舞い散る坂道を登った先に、その建物はあった。

『私立春宵学園』。

赤レンガ造りの歴史のある学園。パンフレットにある写真よりも厳かな雰囲気が漂っていて、自分のあまりの場違い感に思わず後ずさりしてしまう。

僕はこの学園の高等部に今日から通うことになっている、ん、だけど……。

「……よし」

いつまでもうろうろしていると不審者になってしまう。

覚悟を決めて軽く深呼吸して、学園の門をくぐった。


この学園は初等部から大学まで有している、いわゆるお金持ち学校。初等部に入学して大学までエスカレーター式に進学が基本だけど、高等部・大学は外部からの入学も可能。成績優秀者には奨学制度もある。成績優秀といっても勉学以外にもスポーツ、音楽、芸術、その他、ジャンルは問わない。学年トップクラスであれば学費は全額免除、更に返済不要の奨学金が貰える。

だけど他の学校とは少し違っていて……高等部への外部入学は『学園からの案内状』が届かないと受験すら叶わない。案内状を送付される人にも選考基準があって、誰にでも門戸を開いているわけではないらしい。幻の案内状。その案内状をみんなは『招待状』って呼んでいる。


……っていうところまでが僕が知っている、この学園についての情報。入学案内の書類にもパンフレットにも、この学園についての詳しい事が書いてない。なんで僕の手元に『招待状』が届いたのか全く心当たりがない。


元々中学校を卒業したら、遠くに行こうと思っていた。あの場所にいるのは辛いから。一刻も早く離れたかったんだ。

そんな時に『招待状』が届いた。春宵学園なんて聞いた事なかったし怪しかったけど、1人で生きていく術もなかった僕には渡りに船だった。

もう、あの場所にいたくなかったんだ。

続きます

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