第1章 転生生活①
ブックマークありがとうございます。方言部分があれば教えてもらえると幸いです。
「ユウ、おはよう。朝ごはん出来てるわよ」と、優しい声とともに朝日の光が入ってきた.
俺は体を伸ばし「おはよう。ローザママ!」といつものように笑顔で返事をした。
「じゃあ、お着替えしましょうね」と近づいてくるローザに
「いいよ~1人で出来るから下で待っててよ」と言うとちょっと寂しい顔をしながら
「早く降りて来るのよ」と言って、名残惜しそうに部屋から出て行くのだ。
このやり取りをもう3ヶ月は続けている、そろそろ諦めて欲しいのだが……
俺が、この世界に転生してから3年の月日がたった。
名前もイリス様に頼んだとおりに《ユウ》と両親に付けてもらえた。
イリス様達に貰ったチート能力の魔力量は体感しているが、身体能力の方は、年齢よりちょっと良いだけと感じている。
朝みたいなやり取りが恥ずかしい為、ちょいちょい親には寂しい顔されるが、兄妹ができるまで我慢してもらおう。
着替えが済んで下に降りると……
「おはよう。ユウ」とテーブルの席に付いている、少しお腹が大きくなっている女性が挨拶してしてきた。
「おはよう。アリアママ!」と言いながら、俺は自分の席に付いたのだ。
「はい、朝ごはん」とローザが朝ごはんを出してくれたので、手を合わせた後朝食を取り始めた。
「パパは、もう仕事に行ったの?」と、食べながら聞くと
「ええ。今日は少し早くに出て行きましたよ」とアリアが答えてくれた。
「ふ~ん、ママ達は?」
「ちょっと、ギルドの方に行くから、私は留守にするわよ」と言いながらローザが席に着いた。
「私は、昼過ぎ位にパパの所に行ってくるからお留守番よろしくね」
「は~い!」と年相応の返事をした。
「ユウは今日も書庫に篭るの?」
「うん、そのつもりだよ」
「私の子供なのに、なんでこんなに本が好きなんだろうか」とローザが不思議そうな顔しながら言った。
「ごちそうさま。じゃあ、僕行くね!」と言って席を立って書庫に向かった。
次回更新少しあきます。