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幻想影法師  作者: 望月笑子
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影7

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幻一郎と律子の年の差は、20歳以上離れている。

幻一郎が、「ワタシのことは、じっちゃんと呼べ」とさえ言わなかったら、律子は幻一郎のことを、親しいお兄さんという目で見ていただろう。だから、『じっちゃん』という呼び方には、少々抵抗があった。

「じっちゃん。おにぎり持ってきたんだけど、良かったら食べて。うまく握れなかったんだけど」

律子が握ってきたばかりの、サランラップで包んだおかか入りのおにぎりを、座卓に置くと、見ている目の前で形が崩れた。

「りっちゃんさぁ、おにぎりってのは、こうやって握るんだよ。最初はね、ちょっと力を入れて、キュッてこう握って。後はこうすれば、ほら、外はしっかり。中は、米粒が潰れずに、ふんわりいくんだよ」

そう言って、律子が持ってきたおにぎりをサランラップの上から、手馴れた手つきで回転させて握っていく。そのうちに、団子だったおにぎりが、いつのまにか形のよい三角形になっていた。

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